【割り勘】と【折半】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「割り勘」(読み方:わりかん)と「折半」(読み方:せっぱん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「割り勘」と「折半」という言葉は、どちらもお金を分けて負担することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「割り勘」と「折半」の違い

「割り勘」と「折半」の違いを分かりやすく言うと、「割り勘」は三人以上の人数で均等に分けて負担すること、「折半」は人数が二人の場合に半分ずつ負担することという違いです。

「割り勘」と「折半」の使い方の違い

一つ目の「割り勘」を使った分かりやすい例としては、「昨日の飲み会はみんなで割り勘でした」「ランチ代を友達と割り勘にした」「旅行の交通費は割り勘でいいよ」「映画のチケット代を割り勘です」「飲み代を割り勘にしよう」などがあります。

二つ目の「折半」を使った分かりやすい例としては、「引っ越し費用を友達と折半した」「新しい家具の代金を折半しました」「家賃を恋人と折半して住んでいる」「結婚式の費用を両家で折半しました」「その費用は折半しよう」などがあります。

「割り勘」と「折半」の使い分け方

「割り勘」と「折半」はどちらもお金を分けて負担することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「割り勘」は「昨日の飲み会はみんなで割り勘にした」のように、複数人でかかった費用を人数で均等に割って支払うときに使う言葉になります。

一方、「折半」は「プレゼント代を友達と折半した」のように、二人で費用を半分ずつ負担するときに使う言葉です。

つまり、三人以上の人数で均等に分けて負担するのが「割り勘」、人数が二人の場合に半分ずつ負担するのが「折半」と覚えておきましょう。

「割り勘」と「折半」の英語表記の違い

「割り勘」を英語にすると「split the bill」や「go Dutch」となり、例えば上記の「飲み代を割り勘にしよう」を英語にすると「Let’s split the bill for the drinks」となります。

一方、「折半」を英語にすると「split fifty-fifty」や「share equally」となり、例えば上記の「その費用は折半しよう」を英語にすると「Let’s split the cost fifty-fifty」となります。

「割り勘」の意味

「割り勘」とは

「割り勘」とは、勘定を人数で割り各自平等に支払うことを意味しています。

「割り勘」の使い方

「割り勘」を使った分かりやすい例としては、「タクシー代を割り勘にして帰った」「飲み会はいつも割り勘だから気が楽です」「合コンの費用は割り勘ではなく男性側が負担しました」「カフェ代を割り勘にすることにした」などがあります。

「割り勘」は、食事や遊びなどの会計を参加者全員で公平に分け合うことを表す言葉です。簡単に言うならば、誰か一人が全額を負担するのではなく、みんなで等しく支払いを分担する仕組みのことを指しています。

例えば、4人で1万円の食事をした場合、一人2500円ずつ支払うのが「割り勘」です。

「割り勘」は友人関係や職場の仲間内など、対等な立場で集まる場面で使われることが一般的になります。

「割り勘」の特徴

「割り勘」は3人以上の大人数で金額を分ける時に使うというのが特徴です。ただし割り勘は、少し砕けた印象の言葉のため、ビジネスシーンで上司や顧客がいる場で使用するのはあまり好ましくありません。

「割り勘」の類語

「割り勘」の類語・類義語としては、金額を等しく分けることを意味する「等分」などがあります。

「折半」の意味

「折半」とは

「折半」とは、金銭などを半分ずつに分けることを意味しています。

表現方法は「折半する」「折半屋根」

「折半する」「折半屋根」などが、「折半」を使った一般的な言い回しになります。

「折半」の使い方

「折半」を使った分かりやすい例としては、「ペットの病院代を友達と折半した」「タクシー代を兄と折半しました」「駐車場代を同僚と折半する」「家族車なので修理費を父と折半した」「チケット代を折半しました」などがあります。

「折半」は費用や物を二つに分けて、それぞれが等しく負担したり分け合ったりすることを表す言葉です。簡単に言うならば、全体を二等分にして双方が公平に責任や負担を分かち合う場合のことを指しています。

例えば、10万円の家具を購入しそれを二人で使う場合、5万円ずつ負担するのが「折半」です。

「折半」は家庭内や友人同士、ビジネスパートナーとの間で金銭や負担を公平に分ける時に使われます。

「折半」の特徴

「折半」は二人で分ける場合使うというのが特徴です。そのため、3人以上で分担する場合は「折半」ではなく、「割り勘」を使うようにしましょう。

「折半」の類語

「折半」の類語・類義語としては、分け合うことを意味する「山分け」などがあります。

「割り勘」の例文

1.昨日の食事代は、人数も多かったので割り勘にして全員が同じ金額を出しました。
2.友人たちと旅行に行ったときも、宿泊費は全員で割り勘にして負担を公平にしました。
3.みんなで出し合って割り勘にすれば、大きな金額も無理なく支払えますよね。
4.職場の同僚と行った打ち上げでは、いつも割り勘にしていて面倒な計算を避けています。
5.学生の頃からの仲間とは、昔からずっと割り勘で集まるので気兼ねなく楽しめます。

この言葉がよく使われる場面としては、勘定を人数で割り各自平等に支払うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「割り勘」はお金を分けて負担する時に使う言葉です。

「折半」の例文

1.旅行に行く計画を立てていて、宿泊費は親友と折半して負担を軽くすることにしました。
2.二人でお店を借りるので、家賃はもちろん折半して払うつもりです。
3.共同でプレゼントを買ったので、支払いは友達と折半して負担を分けました。
4.兄と新しい家電を買ったので、購入費用はきちんと折半して支払っています。
5.パーティーの準備費用を友達と折半することで、お互いの負担が少なくなって助かりました。

この言葉がよく使われる場面としては、金銭などを半分ずつに分けることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「折半」はお金を分けて負担する時に使う言葉です。

「割り勘」と「折半」はどちらもお金を分けて負担することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、三人以上の人数で均等に分けて負担するのが「割り勘」、人数が二人の場合に半分ずつ負担するのが「折半」と覚えておきましょう。

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