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【死活問題】と【由々しき事態】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「死活問題」(読み方:しかつもんだい)と「由々しき事態」(読み方:ゆゆしきじたい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「死活問題」と「由々しき事態」という言葉は、どちらも重大な問題のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「死活問題」と「由々しき事態」の違い

「死活問題」と「由々しき事態」の意味の違い

「死活問題」と「由々しき事態」の違いを分かりやすく言うと、「死活問題」の方が「由々しき事態」よりも重大な印象があるという違いです。

「死活問題」と「由々しき事態」の使い方の違い

一つ目の「死活問題」を使った分かりやすい例としては、「売り上げが年々減っているのは弊社の死活問題です」「医者の減少は病院の死活問題だ」「原料費の高騰が我が国の死活問題となっている」「それは死活問題です」などがあります。

二つ目の「由々しき事態」を使った分かりやすい例としては、「このままデフレが続けば会社が倒産しかねない由々しき事態です」「イノシシが畑を荒らすのは由々しき事態です」「由々しき事態が発生した」などがあります。

「死活問題」と「由々しき事態」の使い分け方

「死活問題」と「由々しき事態」はどちらも重大な問題のことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「死活問題」の方が「由々しき事態」よりも重大な印象があると覚えておきましょう。

したがって、生き死ににかかわるような重い問題の場合は、「死活問題」の方を使うのが適しています。

「死活問題」と「由々しき事態」の英語表記の違い

「死活問題」を英語にすると「a matter of life and death」となり、例えば上記の「それは死活問題です」を英語にすると「It is a matter of life and death」となります。

一方、「由々しき事態」を英語にすると「a serious matter」となり、例えば上記の例文にある「由々しき事態が発生した」を英語にすると、「A serious matter has come up」なります。

「死活問題」の意味

「死活問題」とは

「死活問題」とは、生き死ににかかわるような重大な問題のことを意味しています。

「死活問題」の使い方

「死活問題」を使った分かりやすい例としては、「市民バスは運行停止になるのはこの辺りの住民にとって死活問題です」「消費税増税は国民にとって死活問題だ」「台風はこの商売にとって死活問題です」などがあります。

「死活問題」は生き死ににかかわるような重大な問題のことを意味しており、本当に人が死ぬような状況ではなく、会社の倒産や人生を左右する勝負事などの重要な問題に対して使うのが一般的です。

むしろ、病気や怪我などの実際の生死問題に対しては「死活問題」はあまり使われていないと覚えておきましょう。

つまり、「死活問題」は生死に関わるくらいの重大な問題という比喩表現として使う言葉になります。

「死活問題」はビジネスシーンで使われている

「死活問題」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉で、会社の運命を左右する致命的な問題に対してよく使われています。

「死活問題」の語源

「死活問題」の語源は囲碁の死活です。囲碁では相手に取られる石を「死に石」、取られない石を「生き石」と言います。そして、囲碁の勝敗はこれらの石の数によって決まるので「死活問題」と言うようになりました。

この囲碁用語の「死活問題」が一般的にも広まるようになり、生き死ににかかわるような重大な問題のことの意味でも使われるようになったのです。

「死活問題」の類語

「死活問題」の類語・類義語としては、 放置できない重大な出来事のことを意味する「一大事」、困った大きな事柄のことを意味する「大問題」などがあります。

「由々しき事態」の意味

「由々しき事態」とは

「由々しき事態」とは、放っておくと大変になる問題のことを意味しています。

「由々しき事態」の使い方

「由々しき事態」を使った分かりやすい例としては、「戦争は国家に存亡に関わる由々しき事態です」「熊がこれだけ人里に降りてくるのは由々しき事態だ」「そのお知らせが事実なのであれば由々しき事態だと思います」「このまま放っておくと由々しき事態になりそうだ」などがあります。

「由々しき事態」は 程度がはなはだしいことを意味する「由々しい」が変化した「由々しき」に、物事の状態である「事態」が合わさり、放っておくと大変になる問題のことの意味で使われている言葉です。

「由々しき事態」はビジネスシーンでも使われている

「由々しき事態」は何か問題が起こった際に、それを放置しておくと後に重大に問題になる場合に使うのが一般的になります。そのため、ビジネスシーンにおいても使用することができると覚えておきましょう。

「由々しき事態」の特徴

「由々しき事態」は基本的に文章などの書き言葉として使うのが特徴です。そのため、会話などの話し言葉で使うことはあまりありません。

「由々しき事態」の類語

「由々しき事態」の類語・類義語としては、普段とは異なる差し迫った危険のある状態のことを意味する「非常事態」、思いがけない状態のことを意味する「不測の事態」などがあります。

「死活問題」の例文

1.ガソリンの高騰は地方に住んでる私たちにとっては死活問題です。
2.海賊版サイトが一向に閉鎖されないのは、出版業界にとって死活問題だろう。
3.優秀な人材が同業他社に引き抜かれるのは、企業にとって死活問題です。
4.オタクにとってネタバレは死活問題なので、自分が観るまではSNSを触らないようにしている。
5.このまま観光客が減り続けてしまったら、この地域の死活問題になるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、生き死ににかかわるような重大な問題のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「死活問題」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「由々しき事態」の例文

1.彼が言っていることが真実なのであれば、由々しき事態だと思います。
2.これが誤認逮捕であったのであれば、警察組織にとって由々しき事態だろう。
3.顧客情報が他社に流出するのは、弊社にとって由々しき事態です。
4.原材料の高騰が未だに続いており、我が国にとって由々しき事態となっている。
5.会社に訴え続けているのに、労働環境が改善されないのは由々しき事態です。

この言葉がよく使われる場面としては、放っておくと大変になる問題のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「由々しき事態」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「死活問題」と「由々しき事態」はどちらも重大な問題のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「死活問題」の方が「由々しき事態」よりも重大な印象があると覚えておきましょう。

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