【惨め】と【哀れ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「惨め」(読み方:みじめ)と「哀れ」(読み方:あわれ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「惨め」と「哀れ」という言葉は、どちらもかわいそうに思うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「惨め」と「哀れ」の違い

「惨め」と「哀れ」の意味の違い

「惨め」と「哀れ」の違いを分かりやすく言うと、「惨め」は同情の気持ちがない、「哀れ」は同情の気持ちがあるという違いです。

「惨め」と「哀れ」の使い方の違い

一つ目の「惨め」を使った分かりやすい例としては、「貧乏なので惨めな暮らしをしています」「強豪相手に惨めな敗北を喫した」「惨めな思いはもうしたくありません」「誰が見たてもこの時の私は惨めだろう」「彼女は惨めな最期でした」などがあります。

二つ目の「哀れ」を使った分かりやすい例としては、「彼はとても哀れな姿をしていました」「哀れに思い彼女が売っていたマッチを全部買いました」「彼は私を哀れに思ったのか助けてくれました」「私を哀れな人と思わないでください」などがあります。

「惨め」と「哀れ」の使い分け方

「惨め」と「哀れ」はどちらもかわいそうに思うことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「惨め」は見ていて情けない、ああはなりたくないという酷い状態であり、同情する気持ちがない場合に使う言葉になります。

一方、「哀れ」は他人の不幸や苦痛などに同情して心を痛めて、悲哀や哀憐の感情が起こった場合に使う言葉です。つまり、同情の気持ちがある場合になります。

したがって、同情の気持ちがない場合に使うのが「惨め」、同情の気持ちがある場合に使うのが「哀れ」と覚えておきましょう。

「惨め」と「哀れ」の英語表記の違い

「惨め」を英語にすると「miserable」「wretched」「pitiable」となり、例えば上記の「彼女は惨めな最期でした」を英語にすると「She met with a tragic end」となります。

一方、「哀れ」を英語にすると「pity」「touching」「miserable」となり、例えば上記の「私を哀れな人と思わないでください」を英語にすると「Don’t think of me as a pitiable fellow」となります。

「惨め」の意味

「惨め」とは

「惨め」とは、かわいそうで見るに忍びないことを意味しています。

表現方法は「惨めな気持ち」「自分が惨め」「惨めになる」

「惨めな気持ち」「自分が惨め」「惨めになる」「惨めな人」などが、「惨め」を使った一般的な言い回しになります。

「惨め」の使い方

「惨め」を使った分かりやすい例としては、「彼女の話を聞いて惨めな気持ちになる」「若い頃は惨めな生活を送っていました」「大事な場面で失敗してしまい惨めな気持ちになりました」「昔のような惨めな状況にはもうなりたくない」などがあります。

「惨め」はかわいそうで見るに忍びないことを意味する形容動詞で、基本的にマイナスのイメージを伴って使う言葉になります。

「惨め」の特徴

「惨め」は自分と他人どちらに対しても使うことができるというのが特徴です。

例えば、自分の場合は自分の様子や境遇をかわいそうと感じて劣等感や屈辱という感情を頂いた時に使います。一方、他人の場合は他人の様子や境遇がかわいそうと思った際に使うのが一般的です。

「惨め」の類語

「惨め」の類語・類義語としては、見聞きに耐えられないほどいたましいことを意味する「悲惨」、極めて惨たらしいことを意味する「惨烈」、目をそむけたくなるほどいたましいことを意味する「凄惨」などがあります。

「哀れ」の意味

「哀れ」とは

「哀れ」とは、しみじみと心に沁みる感情のことを意味しています。その他にも、感動を起こさせる状況のことの意味持っています。

表現方法は「哀れな人」「哀れに思う」「哀れだ」

「哀れな人」「哀れに思う」「哀れだ」などが、「哀れ」を使った一般的な言い回しになります。

「哀れ」の使い方

「彼の演説は人々の哀れを誘いました」「彼女はなんて哀れな人なのだろう」などの文中で使われている「哀れ」は、「しみじみと心に沁みる感情のこと」の意味で使われています。

一方、「彼の後ろ姿はいかにも哀れであった」「夕暮れはなんとなく哀れに思われても仕方ないだろう」などの文中で使われている「哀れ」は、「感動を起こさせる状況のこと」の意味で使われています。

「哀れ」は複数の意味を持つ言葉ですがどちらも似ており、他に同情して心を痛める場合に使う言葉です。また、基本的に悲哀や哀憐の感情に対して使用するので、マイナスのイメージを伴っています。

「哀れ」の漢字表記

「哀れ」は別の漢字表記として「憐れ」とすることが可能ですが。「哀れ」は常用漢字なのに対して、「憐れ」は常用漢字ではないので、公的な文章では使うことはできません。

常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。現行の常用漢字表は、2010年11月30日に平成22年内閣告示第2号として告示され、2136字で成り立っています。

常用漢字はあくまで漢字使用の目安であって制限ではないので、常用漢字以外は使えないというわけではありません。ただし、公用文や新聞などでは常用漢字を使用するのが好ましいとされています。

「哀れ」の類語

「哀れ」の類語・類義語としては、他人の不幸や苦痛などに同情して心を痛めることを意味する「気の毒」、かわいそうなことを意味する「不憫」、気の毒で見ていられないほどかわいそうであることを意味する「痛々しい」などがあります。

「惨め」の例文

1.営業部内で唯一売り上げ目標を達成できず、惨めな気持ちになりました。
2.大学に入学したものの、友達が一人もできずに惨めな思いをしました。
3.今大会は1勝もすることもできず予選敗退となり、あまりにも惨めな結末でした。
4.SNSでみんなが出世している報告をみると、万年平社員の自分が惨めになってきました。
5.あんな惨めなは思いはもうしたくないので、一生懸命練習することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「惨め」はマイナスなイメージで使われている言葉です。

「哀れ」の例文

1.戦争で両親を失った子供たちは、人々の哀れを誘いました。
2.これ以上哀れな姿を見られたくないので、彼氏の前からそっと消えることにしました。
3.彼のとても哀れな状況を聞いて、私は心を痛めました。
4.こんな簡単なことも分からないなんて、哀れな男だと思います。
5.日を追うごとに衰弱していく先生の姿は、とても哀れでした。

この言葉がよく使われる場面としては、しみじみと心に沁みる感情のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、感動を起こさせる状況のことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「哀れ」はしみじみと心に沁みる感情のこと、例文3から例文5の「哀れ」は感動を起こさせる状況のことの意味で使っています。

「惨め」と「哀れ」はどちらもかわいそうに思うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、同情の気持ちがないのが「惨め」、同情の気持ちがあるのが「哀れ」と覚えておきましょう。

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