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【傀儡】と【人形】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「傀儡」(読み方:かいらい)と「人形」(読み方:にんぎょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「傀儡」と「人形」という言葉は、どちらも作られたものを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




傀儡と人形の違い

傀儡と人形の意味の違い

傀儡と人形の違いを分かりやすく言うと、傀儡とは人形の一部、人形とは全般的なものという違いです。

傀儡と人形の使い方の違い

一つ目の傀儡を使った分かりやすい例としては、「肩書きだけの傀儡となるなら辞職した方がマシだ」「全国を旅する傀儡師になるのが私の夢です」「私達のチームの監督はオーナーの傀儡である」などがあります。

二つ目の人形を使った分かりやすい例としては、「彼女の人形作家としての腕前を高く評価している」「部長は専務の操り人形に過ぎない」「人形を捨てる時は人形供養した方が良い」などがあります。

傀儡と人形はほぼ同じ意味を持っています。使い分けるとすれば、自分の意志や主義を表さないで、他人の言いなりに動いて利用されている人という操り人形のことを意味したい時には傀儡を、木や紙などで人間の形を真似て作り、観賞や愛玩をするものには人形を使うと覚えましょう。

傀儡と人形の英語表記の違い

傀儡を英語にすると「puppet」となり、例えば「私達のチームの監督はオーナーの傀儡である」を英語にすると「The manager of our team is the puppet of the owner」になります。

一方、人形を英語にすると「doll」となり、例えば上記の「彼女の人形作家としての腕前を高く評価している」を英語にすると「She appreciates her skills as a doll writer」となります。

傀儡の意味

傀儡とは

傀儡とは、操り人形のことを意味しています。

その他にも、自分の意志や主義を表さないで、他人の言いなりに動いて利用されている人という意味も持っています。

傀儡の使い方

「傀儡子として諸国旅して生計を営んでいた」「彼の芸は素晴らしいので傀儡師としてとても尊敬している」などの文中で使われている傀儡は、「操り人形のこと」の意味で使われています。

一方、「彼は社長の椅子に座っているが専務の傀儡に過ぎない」「他国の言いいなりになる傀儡政権は変えていかないといけない」などの文中で使われている傀儡は、「自分の意志や主義を表さないで、他人の言いなりに動いて利用されている人」の意味で使われています。

傀儡という言葉は二つの意味を持っているのですが、現代では「自分の意志や主義を表さないで、他人の言いなりに動いて利用されている」という意味で使われるのが一般的になっています。

また、他人の言いなりになって動いている人に対して使うので、マイナスなイメージを持っている言葉です。

傀儡の読み方

傀儡は「かいらい」と読むのが一般的ですが、訓読みの「くぐつ」と読むのも間違いではないと覚えておいてください。特に漫画やアニメなどでは、人形を操って戦闘を得意とする人を傀儡師「くぐつし」とすることが多いので、「くぐつ」の読み方で覚えている人もいるはずです。

「傀儡政権」の意味

傀儡を使った言葉としては、「傀儡政権」(読み方:かいらいせいけん)があります。傀儡政権とは、表向きは独立した政権であるが、影で他国など他の勢力に操られ、それらの強い支配や統制に置かれている政権のことを意味しています。

また、傀儡政権は他国勢力に操られてる政権のことを指しているので、傀儡政権のことを傀儡国家(読み方:かいらいこっか)と呼ぶ人達もいます。

傀儡の類語

傀儡の類語・類義語としては、操り人形のことを意味する「マリオネット」、手下となって使われるものを意味する「手先」などがあります。

傀儡の儡の字を使った別の言葉としては、手で操る人形のことを意味する「手傀儡」(読み方:てくぐつ)、影にいて人を操る者のことを意味す「傀儡師」(読み方:かいらいし)などがあります。

人形の意味

人形とは

人形とは、木や紙などで人間の形を真似て作ったものを意味しています。

その他にも、自分の意志では行動できず、他人の思うがままに動く人の例えや、人の形を絵に書いたものの意味も持っています。

人形の使い方

「彼は人形を作るのがとても上手だ」「怖い人形が出てくる心霊番組を観てしまったので、一人で寝ることができない」などの文中で使われている人形は、「木や紙などで人間の形を真似て作ったもの」の意味で使われています。

一方、「監督がGMの操り人形のままではこのチームは勝てない」「人形を作ってお祓いをした」などの文中で使われている人形は、「他人の思うがままに動く人の例えや、人の形を絵に書いたもの」の意味で使われています。

人形という言葉は複数の意味を持っているのですが、木や紙などで人間の形を真似て作ったもののことの意味で使われるのが一般的です。

また、自分の意志では行動できず、他人の思うがままに動く人の例えた意味の時は、他人に操られて動いてる人を意味しているので「操り人形」という言葉で表現します。

人形の読み方

人形は「にんぎょう」と読むのが一般的ですが、人の形を絵に書いたものを意味するときは「ひとがた」と読むことも可能です。

人形の類語

人形の類語・類義語としては、あやつり人形のことを意味する「偶人」(読み方:ぐうじん)、木彫りの人形のことを意味する「木偶」(読み方:でく)などががあります。

人形の人形の字を使った別の言葉としては、人の力で何かを行うことを意味する「人為」、人間が人間として持っている当然の権利のことを意味する「人権」、自然の事物や現象に人間が手を加えることを意味する「人工」などがあります。

その他にも、才能があって役に立つ人のことを意味する「人材」、人間社会の出来事のことを意味する「人事」、人間の生きていく世の中のことを意味する「人生」、人に関することを意味する「人的」などがあります。

傀儡の例文

1.傀儡子の読み方は「くぐつし」と「かいらいし」の二通りがある。
2.私は傀儡師として日本全国を旅していました。
3.社長は副社長の傀儡なので、実質この会社を仕切っているのは副社長だ。
4.週刊少年ジャンプで連載されていたナルトは、傀儡を使うキャラクターがたくさん登場する。
5.第二次世界大戦前は様々な国で傀儡政権が行われていた。
6.祖父は株主をしている企業の広報紙を手に、傀儡社長の挨拶などいらないと苦々しい顔でつぶやいた。
7.社長なんて聞こえはいいけど、実際は上層経営陣の傀儡に過ぎない。
8.私は社長という肩書を持っているが、何ら決定権を持っておらず、会長の傀儡にすぎないのだ。
9.彼が大統領の時代は、他国の言いなりになる傀儡政権から、真の独立国家へと生まれ変わった時代でもある。
10.王様は、幼少期は貴族達の傀儡として過ごしたが、成長するに従って実権を握った。

この言葉がよく使われる場面としては、操り人形のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、自分の意志や主義を表さないで、他人の言いなりに動いて利用されている人を表現する時にも使います。

例文1や例文2のような使い方をする時は、操り人形のことを表現したい時です。ただし、現代ではこの意味ではあまり使われない言葉になりました。

例文3や例文5は、自分の意志や主義を表さないで、他人の言いなりに動いて利用されている人を表現したい時に使います。現代ではこちらの意味で使われることが一般的になってきたのですが、マイナスなイメージの言葉になります。

人形の例文

1.娘の誕生日に人形を手作りしてプレゼントしました。
2.好きな人を振り向かせたいので、お人形フェイスになるメイクを毎日練習している。
3.日本人形は怖いと有名なのでよくホラー映画に使用されている。
4.人形作家になるという夢を叶えるために、大学は芸術大学に入学したい。
5.動物の人形は可愛い物が多いので、部屋にたくさん飾ってあります。
6.友人はかわいい女性と結婚しうらやましがられていたが、彼女は人形みたいで心を通わせることができなかったとすぐに離婚してしまった。
7.お焚き上げを人形供養と混同し、ぬいぐるみなどを持ち込む人が多いと神社が困っているそうだ。
8.息子は人形劇を見に行ってから、自分でも人形を作って遊んでいました。
9.私は母親の操り人形ではないのだと憤り、ピアノの練習をやめてしまいました。
10.テレビの人形劇で好きなのは、ひょっこりひょうたん島やプリンプリン物語です。

この言葉がよく使われる場面としては、木や紙などで人間の形を真似て作ったものを表現したい時などが挙げられます。その他にも、自分の意志では行動できず、他人の思うがままに動く人の例えや、人の形を絵に書いたものを表現したい時に使います。

木や紙などで人間の形を真似て作ったものを表現したい時の意味で使われるのが一般的です。また、人形という言葉は一度は目にしたことがあるはずの言葉なため、馴染みがあるでしょう。

傀儡と人形どちらを使うか迷った時は、他人の言いなりに動いて利用されている人を表現したい時には傀儡を、「ぬいぐるみの人形」など、木や紙などで人間の形を真似て作ったものを表現したい時は人形を使うと覚えておいてください。

言葉の使い方の例文
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