【忘備録】と【備忘録】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「忘備録」(読み方:ぼうびろく)と「備忘録」(読み方:びぼうろく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「忘備録」と「備忘録」という言葉は、どちらも忘れたときの用意に用件などを書き留めておくメモのことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「忘備録」と「備忘録」の違い

「忘備録」と「備忘録」の意味の違い

「忘備録」と「備忘録」の違いを分かりやすく言うと、「忘備録」よりも「備忘録」の方が一般的に使われているという違いです。

「忘備録」と「備忘録」の使い方の違い

一つ目の「忘備録」を使った分かりやすい例としては、「会議で色々な意見が出ていたので忘備録を作っておくことにしました」「今日話したことを忘れないように忘備録を残す」「忘備録の作り方を先輩に教えてもらいました」などがあります。

二つ目の「備忘録」を使った分かりやすい例としては、「憧れの野球選手の講演は心に残る言葉が多く備忘録として残しておきたい」「会議の備忘録を作成するようにお願いされました」「会話の内容は備忘録として残しておきます」などがあります。

「忘備録」と「備忘録」の使い分け方

「忘備録」と「備忘録」はどちらも忘れたときの用意に用件などを書き留めておくメモのことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「忘備録」よりも「備忘録」の方が一般的に使われているという点です。

忘備録は以前は間違った言葉だったのですが、誤用として使われるようになり現代では辞書に載っている言葉になっています。そのため、間違った日本語ではないものの、どちらを使うか迷った場合は広く一般的に使われている「備忘録」の方を使うのがいいでしょう。

「忘備録」と「備忘録」の英語表記の違い

「忘備録」も「備忘録」も英語にすると「a notebook」「a datebook」となり、例えば上記の「仕事に関して教わったことの備忘録を作る」を英語にすると「make some notes of what one has learned about one’s job」となります。

「忘備録」の意味

「忘備録」とは

「忘備録」とは、忘れたときの用意に用件などを書き留めておくメモのことを意味しています。

表現方法は「忘備録を残す」「忘備録を兼ねて」

「忘備録を残す」「忘備録を兼ねて」などが、「忘備録」を使った一般的な言い回しになります。

「忘備録」の使い方

「忘備録」を使った分かりやすい例としては、「新プロジェクトの進行状況は忘備録に記載しています」「私は物忘れが激しいので忘備録を作成しています」「忘備録を残せるアプリを探しています」「忘備録の書き方を教えてもらいました」などがあります。

「忘備録」は忘れたときの用意に用件などを書き留めておくメモのことを意味する言葉です。

「忘備録」の注意点

「忘備録」を使う上で注意しなければならないのは、「備忘録」の誤用と思っている人もいるため、あまり使わない方がという点です。

なぜなら、「忘備録」は元々「備忘録」の誤用として使用されていました。しかし、広く一般的に使われるようになり認められ、辞書に載るようになったのです。

したがって、未だに誤用として扱っている人も一定数いるため、一般的に使用するのは好ましくない言葉になります。

「忘備録」の類語

「忘備録」の類語・類義語としては、筆記するための帳面のことを意味する「筆記帳」、書き留めたもののことを意味する「ノート」などがあります。

「備忘録」の意味

「備忘録」とは

「備忘録」とは、忘れたときの用意に用件などを書きとめておくメモのことを意味しています。

表現方法は「備忘録ノート」「備忘録を残す」「備忘録を兼ねて」

「備忘録ノート」「備忘録を残す」「備忘録を兼ねて」などが、「備忘録」を使った一般的な言い回しになります。

「備忘録」の使い方

「備忘録」を使った分かりやすい例としては、「本日の会議の内容は備忘録にまとめておきましょう」「備忘録は役に立つことが多いので小まめに作成するようにしています」「お嫁に行く際に母からレシピの備忘録をもらいました」などがあります。

「備忘録」は忘れたときの用意に用件などを書きとめておくメモのことを意味する名詞です。名詞とは自立語で活用がなく文の主語となることができるもののことを意味しています。

「備忘録」の書き方としては、要点をまとめて後から見直せるようにするというのが一般的です。

「備忘録」は少々硬い言葉なので日常生活ではあまり使われず、主にビジネスシーンにおいても使われている言葉と覚えておきましょう。

「備忘録」の特徴

「備忘録」は電話の内容を紙1枚に書くようなメモではなく、ノートやメモ帳などの冊子にメモを取る際に使うというのが特徴です。

「備忘録」の類語

「備忘録」の類語・類義語としては、メモ用の手帳のことを意味する「メモ帳」、忘れないように書き留めておくことを意味する「覚え書き」、心覚えに書き留めておくことを意味する「手控え」などがあります。

「忘備録」の例文

1.私は話していた内容をすぐ忘れてしまうので、忘備録を残すようにしています。
2.夏休みにあった出来事を忘備録として残して、タイムカプセルに入れることにしました。
3.私は毎日ブログを更新しているが、忘備録を兼ねています。
4.憧れのサッカー選手の講演は心に残る言葉が多く忘備録として残しておきたいです。
5.会議の忘備録として、ボイスレコーダーを使用することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、忘れたときの用意に用件などを書き留めておくメモのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「忘備録」はビジネスシーンにおいても使われている言葉です。

「備忘録」の例文

1.新サービスの開発状況は、備忘録に記載しているので、いつでも振り返ることができます。
2.本日のミーティングの備忘録を作成しましたので、後ほど皆さんにお送りいたします。
3.新入社員が教えたことを備忘録に残しているので、成長するのが楽しみです。
4.この前の会議の内容をうっかり忘れてしまったので、備忘録を作成しておいて本当に良かったと思います。
5.先方との打ち合わせ内容を備忘録にしたので、皆さんに共有いたします。

この言葉がよく使われる場面としては、忘れたときの用意に用件などを書き留めておくメモのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「備忘録」はビジネスシーンにおいても使われている言葉です。

「忘備録」と「備忘録」はどちらも忘れたときの用意に用件などを書き留めておくメモのことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、広く一般的に使われている「備忘録」の方を使うのがいいでしょう。

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