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【肩をなでおろす】と【胸をなでおろす】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「肩をなでおろす」(読み方:かたをなでおろす)と「胸をなでおろす」(読み方:むねをなでおろす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「肩をなでおろす」と「胸をなでおろす」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「肩をなでおろす」と「胸をなでおろす」の違い

「肩をなでおろす」は「胸をなでおろす」の間違い

「肩をなでおろす」と「胸をなでおろす」の違いを分かりやすく言うと、「肩をなでおろす」とは「胸をなでおろす」の間違った使い方、「胸をなでおろす」とは心配事が解決してほっとすることです。

「肩をなでおろす」は誤字

一般的には「肩をなでおろす」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「胸をなでおろす」のことを間違えて「肩をなでおろす」を使っている人がほとんどです。

「胸をなでおろす」は正しい日本語

正しい言葉である「胸をなでおろす」を使った分かりやすい例としては、「息子が無事と聞いて胸をなでおろす」「重要な問題が解決したので緊張が解けて胸をなでおろす」「検査を受けたら異常がなかったので胸をなでおろす」などがあります。

「胸をなでおろす」という言葉はあっても、「肩をなでおろす」という言葉は存在しません。同時に「胸をなでおろす」という単語の意味について「心配事が解決してほっとすること」と覚えておきましょう。

「胸をなでおろす」の英語表記

「胸をなでおろす」を英語にすると「Breathe a sigh of relief」「Feel a weight lifted off one’s chest」「Like a load off one’s mind」となり、例えば上記の「彼が無事だと聞いて胸をなでおろす」を英語にすると「Hearing he was safe, I heaved a sigh of relie」となります。

「肩をなでおろす」の意味

「肩をなでおろす」とは

「肩をなでおろす」とは、「胸をなでおろす」の間違った使われ方です。

「肩をなでおろす」が間違っている理由

「肩をなでおろす」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「胸をなでおろす」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「肩をなでおろす」と「胸をなでおろす」を間違ってしまう理由としては、「胸をなでおろす」に近い意味を持つ慣用句に「肩の荷が下りる」があるため、勘違いして覚えてしまっているのが原因です。

したがって、「肩の荷が下りる」という慣用句がありますが、「肩をなでおろす」という慣用句は存在しないので、使わないように気をつけましょう。

「肩の荷が下りる」とは、責任や負担から解放されて楽になることを意味する慣用句です。

間違った言葉である「肩をなでおろす」の「肩」を使った別の言葉としては、子供が大人と認められる年齢に達することを意味する「肩上げが取れる」、責任や負担などがなくなってほっとすることを意味する「肩が軽くなる」などがあります。

「胸をなでおろす」の意味

「胸をなでおろす」とは

「胸をなでおろす」とは、心配事が解決してほっとすることを意味しています。

「胸をなでおろす」の漢字表記

「胸をなでおろす」を漢字にすると、「胸を撫で下ろす」と表記することができます。

「胸をなでおろす」の使い方

「胸をなでおろす」を使った分かりやすい例としては、「彼女が無事だと聞いて胸をなでおろす」「逃亡犯が捕まったと聞いて胸をなでおろす」「息子から避難所にいると一報があり胸をなでおろす」「問題が解決したことにより胸をなでおろす」などがあります。

「胸をなでおろす」は心配事が解決してほっとすることを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

また、「胸をなでおろす」は慣用句なので、実際に胸をなでおろす動作を伴うは必要ありません。

「胸をなでおろす」の特徴

「胸をなでおろす」は心配や悩みが消えたり物事が思いどおりになったりして安心した場合に使う言葉なので、基本的にプラスのイメージを伴って使うというのが特徴です。

「胸をなでおろす」の語源

「胸をなでろす」の語源は胸です。胸は首と腹との間の部分のことで、肺や心臓などの主要な臓器が収まっているので、心や思いという意味でも使われていました。

また、緊張や不安が、動悸や息切れなどの形で肺や心臓に影響を与えることが転じて、手の平で優しく胸を撫でて心の平安を確かめることを「胸をなでおろす」と言うようになったと言われています。

「胸をなでおろす」の類語

「胸をなでおろす」の類語・類義語としては、責任や負担から解放されて楽になることを意味する「肩の荷が下りる」、気がかりなことが除かれ安心することを意味する「安堵する」、気分が安らかになることを意味する「気が休まる」などがあります。

「肩をなでおろす」の例文

1.「肩をなでおろす」という言葉は存在しないので、おそらく「胸をなでおろす」の言い間違いだろう。
2.「胸をなでおろす」という言葉は心配事が解決してほっとすることで、「肩をなでおろす」という言葉はない。
3.「肩をなでおろす」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.祖父が無事だと聞いて肩をなでおろすという言葉を使う人はいるが、正しくは祖父が無事だと聞いて胸をなでおろすです。
5.課題を無事提出できたので胸をなでおろすという言葉はあるが、課題を無事提出できたので肩をなでおろすという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「胸をなでおろす」という言葉を間違えて「肩をなでおろす」と表現している時などが挙げられます。

「肩をなでおろす」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「胸をなでおろす」を間違えて使っている可能性が高いです。

「肩をなでおろす」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「肩をなでおろす」ではなく、「胸をなでおろす」と表現するのが正しい使い方になります。

「胸をなでおろす」の例文

1.災害地域に住んでいた娘が無事という一報を聞いて、胸をなでおろす。
2.合格発表会場で自分の番号を無事に見つけることができたので、胸をなでおろす。
3.検査した結果母子ともに健康であることを知り、胸をなでおろす。
4.彼が無事に家に帰ってきたと聞いて、ほっと胸をなでおろす。
5.大型病院で改めて検査した結果異常なしと出たので、胸をなでおろす。

この言葉がよく使われる場面としては、心配事が解決してほっとすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「胸をなでおろす」はプラスのイメージで使われている言葉です。

「肩をなでおろす」と「胸をなでおろす」どちらを使うか迷った場合は、「肩をなでおろす」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「胸をなでおろす」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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