【実施】と【開催】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「実施」(読み方:じっし)と「開催」(読み方:かいさい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「実施」と「開催」という言葉は、どちらも行うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




実施と開催の違い

実施と開催の意味の違い

実施と開催の違いを分かりやすく言うと、実施とは「行われた」と表現できる時に使い、開催とは「開かれた」と表現できる時に使うという違いです。

実施と開催の使い方の違い

一つ目の実施を使った分かりやすい例としては、「来年度の試験実施予定はこちらになります」「増税後の値上げは実施しません」「この案で実施させて頂きます」「3日間無料キャンペーン実施中です」「何があってもこの計画は実施します」などがあります。

二つ目の開催を使った分かりやすい例としては、「無観客試合として開催することが決定しました」「オリンピックの開催が延期になりました」「来月弊社主催の研修会を開催致しますのでご案内申し上げます」「私たちは音楽祭を開催する」などがあります。

実施と開催の使い分け方

実施と開催は似たようなニュアンスを持っているため、置き換えることも可能ですが、置き換えられない場合もあるのでそこは注意してください。実施は行われたと表現できる時に使い、開催は開かれたと表現できる時に使うと覚えておけば、間違った使い方をしなくなるはずです。

例えば、試験という言葉は「行われた」と表現できるのですが、「開かれた」とは表現できません。なので、「試験を実施する」と表現するのが正しい実施の使い方になり、「試験を開催する」と表現するのは間違った使い方になります。

反対に、祭という言葉は「開かれた」と表現できるのですが、「行われた」とは表現できません。なので、「祭が開催された」と表現するのは正しい開催の使い方になり、「祭りを実施する」と表現するのは間違った使い方になります。

実施と開催の英語表記の違い

実施を英語にすると「Implementation」となり、例えば「何があってもこの計画は実施します」を英語にすると「No matter what, this plan will be implemented」になります。

一方、開催を英語にすると「Holding」となり、例えば上記の「私たちは音楽祭を開催する」を英語にすると「We hold a music festival」となります。

実施の意味

実施とは

実施とは、法律や計画などを実際に行うことを意味しています。

実施の使い方

実施を使った分かりやすい例としては、「過去に実施した事業はこちらになります」「来月実施予定だったイベントが延期された」「新型ウイルスの感染拡大により入学式は実施しないことになりました」などがあります。

その他にも、「事業の実施にあたり専任の担当者を配置しました」「今月末に社員研修を実施いたします」「7日間ポイント2倍キャンペーン実施中です」「下記の日程で改修工事を実施させて頂きます」などがあります。

実施という言葉は、計画通りに物事が実際に行われた時に使います。また、ビジネスシーンと日常生活の両方で使える言葉です。

表現方法は「試験が実施された」「イベントを実施します」

実施は実際に行われた時に使うと覚えておけば間違いないでしょう。行われるという表現ができる事柄は、「表彰式」「試験」「イベント」などがあり、「表彰式を実施しました」「試験が実施された」「イベントを実施します」などと表現できます。

実施の類語

実施の類語・類義語としては、実際に行うことを意味する「施行」、決めたことをを実際に行うことを意味する「履行」、任務や仕事をやり遂げることを意味する「遂行」、最後までやり通すことを意味する「完遂」などがあります。

実施の実の字を使った別の言葉としては、人前で実際にやってみせることを意味する「実演」、実際に事物に接した時に得られる感じことを意味する「実感」、計画などが現実のものとなることを意味する「実現」、実際に行うことを意味する「実行」などがあります。

その他にも、事柄の当否などを確かめるために実際にやってみることを意味する「実験」、実際に現れる効力や効果のことを意味する「実効」、主義や理論などを実際に行うことを意味する「実践」、実際に稼働することを意味する「実働」などがあります。

開催の意味

開催とは

開催とは、集会や催しものを開いて行うことを意味しています。

開催の使い方

開催を使った分かりやすい例としては、「本イベントの開催延期をお知らせ致します」「下記の日程通りに忘年会を開催したいと存じます」「コンテストの開催に先立ちプレイベントを開催致します」などがあります。

その他にも、「開催中止のお知らせがメールで届いた」「台風の影響が予想されないことから講演会は予定通り開催致します」「開催まであと数日となりました」「現時点では通常通り開催予定です」「災害の影響により開催が危ぶまれている」などがあります。

開催という言葉は、集会や催しものが開かれた時に使います。また、ビジネスシーンと日常生活どちらでも見かける言葉です。特に、オリンピック、ワールドカップ、世界大会などが開かれる時にテレビなどで頻繁に使われています。

表現方法は「オリンピックが開催される」「国会が開催された」

開催は開かれた時に使うと覚えておけば間違いありません。開かれたと表現できる事柄は「祭り」「イベント」「オリンピック」「国会」などがあり、「お祭りが開催された」「イベントを開催した」「オリンピックが開催される」「国会が開催された」などと表現できます。

開催の類語

開催の類語・類義語としては、儀式や行事などをとり行うことを意味する「挙行」、執り行うことを意味する「執行」、中心となって会合や行事などを行うことを意味する「主催」、二つ以上の団体が共同で一つの催しを行うことを意味する「共催」などがあります。

開催の開催の字を使った別の言葉としては、旅行会社が自社の主催する旅行を実施することを意味する「催行」、ある催し物に添えて、関連する別の催し物を行うことを意味する「併催」、人を集めて興行や会合などをすることを意味する「催し」などがあります。

実施の例文

1.弊社が過去に実施したイベントは、こちらのパンフレットに記載してあります。
2.新型ウイルスの感染拡大を受け、今月末に実施予定だった国家試験が延期になりました。
3.社長はストレスチェックの実施者になることはできない。
4.今後実施する予定の企業説明会の日程をチェックした。
5.期間限定で特別特価セールが実施されているので、明日の仕事帰りに寄って行こう。
6.このスーパーマーケットでは、環境配慮の一環として買い物袋の有料化を実施することとなった。
7.PTAの活動について保護者を対象にアンケートを実施した結果、参加したくないという意見が実に八割を占めた。
8.来週の火曜日の夜中に電気工事の実施を行いますので3時間ほど停電致しますがご協力お願い申し上げます。
9.交通安全運動の実施期間は様々なイベントや啓蒙活動が予定されているので私も参加しようと思う。
10.本来であれば実施するはずだったイベントが中止になり、商品を通販することになった。

この言葉がよく使われる場面としては、法律や計画などを実際に行うことを表現したい時などが挙げられます。

実施は計画通りに実際に行われた時に使う言葉です。例文2や例文4のように「実施予定」や「実施する予定」と表現すれば未来に行うことについても使うことができます。

また、ビジネスシーンと日常生活の両方で使う機会がある言葉なので、正しい意味を理解して使いましょう。

開催の例文

1.新型ウイルスの感染拡大防止のため、今後は無観客試合で開催予定です。
2.現在改装工事をしているため、開催中のイベントはありません。
3.予定通り会議を開催することを伝えるために、社員全員にメールを送った。
4.新型ウイルスの感染拡大の影響により、来月開催予定だったイベントが延期になった。
5.オリンピックの開催セレモニーにはたくさんの有名人が参加していました。
6.運動会を開催するか否かは、当日の朝6時時点で最終判断し、保護者へメールで通知をすることになっている。
7.毎年地域で行っているイベントは今年は開催か延期か何度も協議され開催される運びとなった。
8.オリンピックの歴史を振り返ると、競技以外にも開催地に立候補した都市の熾烈な戦いが垣間見える。
9.サミットの開催期間中は交通規制があちこちで敷かれているので物流現場は悲鳴を上げているそうだ。
10.株主総会の開催のお知らせが毎年届くが、会場まで行って参加したことは一度もない。

この言葉がよく使われる場面としては、集会や催しものを開いて行うことを表現したい時などが挙げられます。

開催は集会や催しものが開かれた時に使う言葉です。例文1や例文4のように新型ウイルスが流行した際には、開催延期という言葉をテレビなどでよく目にするはです。また、ビジネスシーンと日常生活の両方で見かける言葉なので馴染みもあるでしょう。

実施と開催どちらかか使うか迷った時には、「行われた」が当てはまれば実施を使い、「開かれた」が当てはまれば開催を使うと覚えておいてください。

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