【出席】と【出欠】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「出席」(読み方:しゅっせき)と「出欠」(読み方:しゅっけつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「出席」と「出欠」という言葉は、どちらも「参加すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




出席と出欠の違い

出席と出欠の意味の違い

出席と出欠の違いを分かりやすく言うと、出席とは参加することのみを表し、出欠とは参加することだけでなく欠席することも表すという違いです。

出席と出欠の使い方の違い

一つ目の出席を使った分かりやすい例としては、「受付で出席者数を集計しています」「出席者名簿にチェックする」「喜んで出席させていただきます」「出席表のテンプレートをダウンロードする」「毎朝ホームルームで出席を取ります」などがあります。

二つ目の出欠を使った分かりやすい例としては、「メールで出欠の確認をしました」「彼女はいつも出欠の返事が遅い」「明日までに出欠をお知らせください」「ご出欠連絡票はメールにてご返信をお願いいたします」などがあります。

出席と出欠の使い分け方

出席と出欠という言葉は、音の響きが似ており、どちらも授業や会議などに参加することを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

出席とは、その席に出ることを意味し、多くは席が用意されているような授業や会議、あるいは集会などに参加することを表します。上記の例文にある「出席を取ります」とは、出席していることを確認するために使用される言い回しです。

出欠とは、出席と欠席を意味し、主に「出欠確認」「出欠を取る」の言い回しで使われています。「出欠を取る」とは、出席か欠席かを確認することであり、授業や会議などへの参加状況を把握する表現です。「出欠を取る」と「出席を取る」のニュアンスは異なりますが、ほぼ同義の表現だと言えます。

つまり、出席とは参加することのみを意味しますが、出欠とは参加することだけでなく欠席することも表す言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

出席と出欠の英語表記の違い

出席を英語にすると「attendance」「presence」「career」となり、例えば上記の「出席者数」を英語にすると「the number of people present」となります。

一方、出欠を英語にすると「attendance or absence」「attendance and absence」となり、例えば上記の「出欠の確認」を英語にすると「attendance check」となります。

出席の意味

出席とは

出席とは、会合や学校の授業などに出ることを意味しています。

出席の使い方

出席を使った分かりやすい例としては、「明日の英語の授業に出席できません」「エクセルで出席簿を作成する」「娘は感染症のため出席停止中です」「今週いっぱい出席停止とは困ったことになりました」などがあります。

その他にも、「出席番号順に並んでください」「出席率の計算方法を担任の先生に聞きました」「出席番号占いによると今年の私は最強です」「ビジネススーツを着てセミナーに出席する」「メールで受信した出席依頼に返信する」などがあります。

出席とは、授業や会合あるいは式典などに出ることを意味します。日常生活からビジネスシーンまで幅広く使用され、特に「席」があるような場面に用いられることが多い言葉です。ただし、勤めに出ることを表現することはなく、その場合は「出勤」と言います。

「出席番号」の意味

出席を用いた日本語には「出席番号」があります。出席番号とは、学校において生徒に割り当てられる番号を指す言葉です。基本的には、姓の五十音順に基づいて通し番号が付けられます。上記の例文にある「出席番号占い」は、出席番号の数字から運勢や相性などを占う方法です。

出席の対義語

出席の対義語・反対語としては、出席すべき会合などに出ないことを意味する「欠席」などがあります。

出席の類語

出席の類語・類義語としては、座に連なることや出席することを意味する「列席」、会や式典などに出席することを意味する「臨席」、式や行事などに参加し列席することを意味する「参列」、ある場所へ出て行くことを意味する「出場」などがあります。

出欠の意味

出欠とは

出欠とは、出席と欠席を意味しています。

出欠の使い方

出欠を使った分かりやすい例としては、「出欠の返事は5日までにお願いします」「セミナーの出欠席者リストを確認する」「出欠表にかわいいイラストを加える」「ラインの出欠確認アプリを使っています」などがあります。

その他にも、「これから出欠をとります」「出欠を管理する書類を紛失してしまった」「出欠確認の催促メールを送りました」「出欠席の欄の正しい書き方を知っていますか」「出欠の状況を自動で集計してくれるアプリがあります」などがあります。

出欠とは、出席と欠席、また、出勤と欠勤を意味します。ある場所に出向くことを表す「出」と、その場に出て来ないことを表す「欠」という、反対の意味を持つ漢字を組み合わせた二字熟語です。「出欠確認」のような使い方で、出席なのか欠席なのかの状況を把握する際に用いられています。

「出欠を取る」の意味

出欠を用いた言い回しには「出欠を取る」があります。出席か欠席かを調べることや、出勤か欠勤かを調べることを意味します。メンバーが揃っているかどうかを確かめることに使用される言い回しです。

出欠の類語

出欠の類語・類義語としては、出勤すべき日に出勤しないことを意味する「欠勤」、病気のために欠席や欠勤することを意味する「病欠」、出場するはずの場所に出ないことを意味する「欠場」などがあります。

出席の例文

1.招待状に同封されていた返信用ハガキで、結婚式の出席を伝えました。
2.友人の結婚式に出席で返信したのに、欠席しなければならなくなりました。
3.無料でダウンロードできるテンプレートを使って、出席カードを作りました。
4.授業はただ出席しているだけでは無意味なものであり、積極的に参加してこそ有用なものになります。
5.英語に自信がないので、国際交流パーティーに出席したくありません。

この言葉がよく使われる場面としては、授業や会合などに出ることを表現したい時などが挙げられます。

例文4にある出席と参加の違いは、出席とは単純に出るだけというニュアンスがあり、参加とは一員として活動するというニュアンスを持つ点にあります。

出欠の例文

1.お手数をおかけいたしますが、今週末までに出欠をお知らせくださいますようお願いいたします。
2.今度の飲み会は、メンバーの出欠確認が一目で分かるWEBサイトを利用することにしました。
3.出欠確認の書き方は、ビジネスマナーにのっとって失礼のないようにしています。
4.幹事の方に迷惑をかけないように、出欠の返事はなるべく早くしようと思います。
5.英語サークルの懇親会があるのですが、出欠を迷っていてまだ返事していません。

この言葉がよく使われる場面としては、出席と欠席、出勤と欠勤、出欠席を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、出欠という言葉は、日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面で使用されています。

出席と出欠という言葉は、どちらも「集まりに参加すること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、参加することのみを表現したい時は「出席」を、参加することだけでなく欠席することも表現したい時は「出欠」を使うようにしましょう。

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