【下世話】と【余計なお世話】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「下世話」(読み方:げせわ)と「余計なお世話」(読み方:よけいなおせわ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「下世話」と「余計なお世話」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「下世話」と「余計なお世話」の違い

「下世話」と「余計なお世話」の意味の違い

「下世話」と「余計なお世話」の違いを分かりやすく言うと、「下世話」とは世間で人々がよく口にする言葉や話のこと、「余計なお世話」とは不必要なおせっかいのことという違いです。

「下世話」と「余計なお世話」の使い方の違い

一つ目の「下世話」を使った分かりやすい例としては、「下世話に年貢の納め時と言いました」「下世話な話になりますが息子が先日離婚しました」「たまには下世話な話もしていいだろう」「下世話にいう三角関係であった」などがあります。

二つ目の「余計なお世話」を使った分かりやすい例としては、「余計なお世話なのでそういうことは辞めてください」「他人の服装にケチをつけるのは余計なお世話だと思います」「それは余計なお世話です」などがあります。

「下世話」と「余計なお世話」の使い分け方

「下世話」と「余計なお世話」はどちらも「世話」という言葉を使っていますが、意味が全く異なっているので混同しない注意が必要です。

「下世話」は世間で人々がよく口にする言葉や話のことを意味しており、「世話」は世間話の意味で使用しています。

一方、「余計なお世話」は不必要なおせっかいことを意味しており、「世話」は面倒をみることの意味で使用していると覚えておきましょう。

「下世話」と「余計なお世話」の英語表記の違い

「下世話」を英語にすると「gossip」「juicy」となり、例えば上記の「下世話にいう三角関係であった」を英語にすると「It was gossip people call a love triangle」となります。

一方、「余計なお世話」を英語にすると「none of your business」「mind your own beeswax」となり、例えば上記の「それは余計なお世話です」を英語にすると「That’s none of your business」となります。

「下世話」の意味

「下世話」とは

「下世話」とは、世間で人々がよく口にする言葉や話のことを意味しています。

表現方法は「下世話な話題」「下世話ですが」

「下世話な話題」「下世話ですが」などが、「下世話」を使った一般的な言い回しになります。

「下世話」の使い方

「下世話」を使った分かりやすい例としては、「下世話に聞いた話だとあの二人は付き合っているらしい」「下世話になりますが成功報酬はありますか」「公の場では下世話な話題は避けた方がいいだろう」「たまには下世話なことも話すのはいいだろう」などがあります。

「下世話」は世間で人々がよく口にする言葉や話のことを意味する名詞です。分かりやすく言うならば、世間で一般的に言われていることを表しています。

「下世話」の由来

「下世話」は「下卑様の話」が由来です。下卑とは、人柄や考え方が下品で卑しいものことを意味しており、これが転じて、世間という意味になりました。

「下世話」の注意点

「下世話」を使う上で注意しなければならないのは、下ネタや下の世話と言った意味はないという点です。「下」という言葉を使用しているので勘違いしやすいですが、そのような意味は持ち合わせていないので誤用しないように注意しましょう。

「下世話」の類語

「下世話」の類語・類義語としては、あたりさわりのない世の中の一般的な話のことを意味する「世間話」、気のいけない雑談のことを意味する「噂話」、主婦たちが家事の合間に集まってするお喋りのことを意味する「井戸端会議」などがあります。

「余計なお世話」の意味

「余計なお世話」とは

「余計なお世話」とは、不必要なおせっかいのことを意味しています。

表現方法は「余計なお世話する人」「余計なお世話と言われた」

「余計なお世話する人」「余計なお世話と言われた」などが、「余計なお世話」を使った一般的な言い回しになります。

「余計なお世話」の使い方

「余計なお世話」を使った分かりやすい例としては、「他人のやり方に口を出すのは余計なお世話だと思います」「部下のプライベートに口を出すのは余計なお世話です」「他人の生活スタイルに文句を言うのは余計なお世話だと思います」などがあります。

「余計なお世話」は必要な度を超えて無駄なことを意味する「余計」に、面倒をみることを意味する「お世話」が合わさり、不必要なおせっかいのことを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「余計なお世話」の特徴

「余計なお世話」はこちらが全く望んでいないことに対して世話を焼いてくる人を指すのが一般的になっています。そのため、基本的にマイナスなイメージを伴っていると覚えておきましょう。

また、「余計なお世話」は本人には悪気がないこともあるので、非常に厄介な行動と言われています。

「余計なお世話」の類語

「余計なお世話」の類語・類義語としては、出しゃばっていらぬ世話をやくことを意味する「お節介」、他人の話に割り込んで自分の意見を言うことを意味する「口出し」、人の親切や好意がそれを受ける人にとってはかえって迷惑となることを意味する「ありがた迷惑」などがあります。

「下世話」の例文

1.下世話に聞いたのですが、あの二人は来月結婚するらしいです。
2.ここはフォーマルな場所なので、下世話な話題は控えた方がいいだろう。
3.真面目な話ばかりだけではなく、下世話なことも話たくなるのが人間というものです。
4.下世話な話題になりますが、今流行りの食べ物は何でしょうか。
5.下世話に言われていますが、あのお店はは数か月先まで予約が取れないらしいです。

この言葉がよく使われる場面としては、世間で人々がよく口にする言葉や話のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「下世話」は話の良し悪しに関わらず使うことができる言葉です。

「余計なお世話」の例文

1.他人のお金の使い方に口を出すのは、余計なお世話だと思っています。
2.孫の進学先に口出しをするのは、余計なお世話だと思う人も一定数いるはずです。
3.同僚のプライベートについて知りたがるのは、明らかに余計なお世話です。
4.余計なお世話かもしれませんが、お酒の飲み過ぎは身体に良くないですよ。
5.休日の過ごし方に口を出すのは、余計なお世話だと思いますよ。

この言葉がよく使われる場面としては、不必要なおせっかいのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「余計なお世話」はマイナスなイメージで使われている言葉です。

「下世話」と「余計なお世話」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、世間で人々がよく口にする言葉や話のことを表現したい時は「下世話」を、不必要なおせっかいのことを表現したい時は「余計なお世話」を使うと覚えておきましょう。

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