【円のはるばる】と【遠路はるばる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「円のはるばる」(読み方:えんのはるばる)と「遠路はるばる」(読み方:えんろはるばる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「円のはるばる」と「遠路はるばる」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「円のはるばる」と「遠路はるばる」の違い

「円のはるばる」は「遠路はるばる」の間違い

「円のはるばる」と「遠路はるばる」の違いを分かりやすく言うと、「円のはるばる」とは「遠路はるばる」の間違った使い方、「遠路はるばる」とは遠い道のりを長い時間かけて移動することです。

「円のはるばる」は誤字

一般的には「円のはるばる」という言葉は存在しません。発音が似ていることから、「遠路はるばる」のことを間違えて「円のはるばる」を使っている人がほとんどです。

「遠路はるばる」は正しい日本語

正しい言葉である「遠路はるばる」を使った分かりやすい例としては、「遠路はるばるお越しいただきありがとうございます」「彼は遠路はるばるアメリカからイベントに参加してくれました」「遠路はるばるお手伝いにきてくださり感謝しております」などがあります。

「遠路はるばる」という言葉はあっても、「円のはるばる」という言葉は存在しません。同時に「遠路はるばる」という単語の意味について「遠い道のりを長い時間かけて移動すること」と覚えておきましょう。

「遠路はるばる」の英語表記

「遠路はるばる」は日本語特有の表現なので直訳した英語はありませんが、近い表現として「coming all the way」があります。

「円のはるばる」の意味

「円のはるばる」とは

「円のはるばる」とは、「遠路はるばる」の間違った使われ方です。

「円のはるばる」が間違っている理由

「円のはるばる」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。発音が似ているため、「遠路はるばる」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「円のはるばる」と「遠路はるばる」を間違ってしまう理由としては、「円の」と「遠路」の発音が似ているので、聞き間違えて覚えてしまっているのが原因です。正しい日本語は「遠路はるばる」なので、間違えないように注意しましょう。

ではなぜ「円のはるばる」が間違った言葉かというと、「円の」と「遠路」の意味の違いです。

間違った言葉である「円のはるばる」の「円の」は丸いことを意味しているので、遠く離れていることを意味する「はるばる」と組み合わせると、丸いところから遠く離れているという意味不明な言葉になってしまいます。

一方、正しい言葉である「遠路はるばる」の「遠路」は遠い道のりのことを意味しているので、「遠路はるばる」とすると遠い道のりを長い時間かけて移動することの意味で使うことが可能です。

「円」の使い方

間違った言葉である「円のはるばる」の「円」を使った分かりやすい例としては、「地面に円を描くことができました」「1万円ほど借りることはできますか」「円の面積の計算方法を教えてください」などがあります。

「遠路はるばる」の意味

「遠路はるばる」とは

「遠路はるばる」とは、遠い道のりを長い時間かけて移動することを意味しています。

「遠路はるばる」の漢字表記

「遠路はるばる」を漢字にすると、「遠路遥々」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「遠路はるばる」を使うようにしましょう。

表現方法は「遠路はるばるお越しいただき」「遠路はるばるありがとう」

「遠路はるばるお越しいただき」「遠路はるばるありがとう」「遠路はるばるお疲れ様です」「遠路はるばるご足労」などが、「遠路はるばる」を使った一般的な言い回しになります。

「遠路はるばる」の使い方

「遠路はるばる」を使った分かりやすい例としては、「遠路はるばるご足労いただきありがとうございます」「遠路はるばるお越しいただき感激しております」「彼が作る和菓子を目当てに世界中からはるばる人がやってくる」などがあります。

「遠路はるばる」は遠い道のりのことを意味する「遠路」に、遠く離れていることを意味する「はるばる」が合わさり、遠い道のりを長い時間かけて移動することの意味で使われている言葉です。

「遠路はるばる」はプラスのイメージで使う

「遠路はるばる」は遠い道のりを長い時間かけて移動した人に対して、感謝や労いの気持ちを表す言葉になります。そのため、プラスのイメージを伴って使用する言葉と覚えておきましょう。

「遠路はるばる」は目上の人に対して使える

「遠路はるばる」自体は敬語表現ではありませんが、「遠路はるばるお越しいただきありがとうございます」のように、前後に敬語表現を用いることによって、目上の人に対しても使用することが可能です。

「遠路はるばる」の類語

「遠路はるばる」の類語・類義語としては、他のことのついでではなく特にそのためだけに行うことを意味する「わざわざ」、色々な困難を拝してすることを意味する「折角」、力を尽くすことを意味する「骨を折る」などがあります。

「円のはるばる」の例文

1.「円のはるばる」という言葉は存在しないので、おそらく「遠路はるばる」の言い間違いだろう。
2.「遠路はるばる」という言葉は遠い道のりを長い時間かけて移動することで、「円のはるばる」という言葉はない。
3.「円のはるばる」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.円のはるばるご訪問いただきありがとうございますという言葉を使う人はいるが、正しくは遠路はるばるご訪問いただきありがとうございますです。
5.全国大会のために遠路はるばるやってきた高校生を労うという言葉はあるが、全国大会のために円のはるばるやってきた高校生を労うという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「遠路はるばる」という言葉を間違えて「円のはるばる」と表現している時などが挙げられます。

「円のはるばる」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「遠路はるばる」を間違えて使っている可能性が高いです。

「円のはるばる」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「円のはるばる」ではなく、「遠路はるばる」と表現するのが正しい使い方になります。

「遠路はるばる」の例文

1.本日はお足元の悪い中、遠路はるばるお越しいただき大変感謝しております。
2.ねぶた祭りを見るために、大阪から遠路はるばるここまで来たのですか。
3.彼女はオーストラリアから遠路はるばるイベントに参加しにきてくれたので、おもてなしすることにしました。
4.私はオーロラを観るために、日本から遠路はるばるカナダを訪ねました。
5.秋田から遠路はるばる応援に駆けつけてくれた人々のためにも、甲子園で絶対優勝したいです。

この言葉がよく使われる場面としては、遠い道のりを長い時間かけて移動することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「遠路はるばる」はプラスのイメージで使う言葉です。

「円のはるばる」と「遠路はるばる」どちらを使うか迷った場合は、「円のはるばる」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「遠路はるばる」を使うようにしましょう。

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