【親睦を図る】と【親睦を深める】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「親睦を図る」(読み方:しんぼくをはかる)と「親睦を深める」(読み方:しんぼくをふかめる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「親睦を図る」と「親睦を深める」どちらも仲良くすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「親睦を図る」と「親睦を深める」の違い

「親睦を図る」と「親睦を深める」の意味の違い

「親睦を図る」と「親睦を深める」の違いを分かりやすく言うと、「親睦を図る」はこれから仲良くなるように計画すること、「親睦を深める」はより仲良くすることという違いです。

「親睦を図る」と「親睦を深める」の使い方の違い

一つ目の「親睦を図る」を使った分かりやすい例としては、「親睦を図るために飲み会を開催することにしました」「会員相互の親睦を図ることを目的としています」「この大会は県内の囲碁愛好者の親睦を図るために毎年開催されています」などがあります。

二つ目の「親睦を深める」を使った分かりやすい例としては、「親睦を深めるためにイベントを開催することにしました」「同じ授業を取ったことで親睦を深めることができました」「親睦を深めるために何をするか考えています」などがあります。

「親睦を図る」と「親睦を深める」の使い分け方

「親睦を図る」と「親睦を深める」はどちらも仲良くすることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「親睦を図る」はより仲良くなれるように計画することを意味する言葉で、今はまだそこまで仲良くなくてもこれから仲良くなれるような計画や企画をする場合に使います。

一方、「親睦を深める」はすでに仲が良い状態で、これからさらに仲良くなる場合に使う言葉というのが違いです。

「親睦を図る」と「親睦を深める」の英語表記の違い

「親睦を図る」も「親睦を深める」も直訳した英語はありませんが、近い表現として「get to know」「to deepen a friendship」などがあります。

「親睦を図る」の意味

「親睦を図る」とは

「親睦を図る」とは、より仲良くなれるように計画することを意味しています。

「親睦を図る」の読み方

「親睦を図る」の読み方は「しんぼくをはかる」です。誤って「しんもくをはかる」などと読まないようにしましょう。また、「親睦を計る」や「親睦を量る」などの読み方が同じ漢字と混同しないよう注意が必要です。

「親睦を図る」の使い方

「親睦を図る」を使った分かりやすい例としては、「このバーベキューの目的は会員の親睦を図ることです」「新入社員と親睦を図るためにボウリング大会を行なうことにしました」「新入生との親睦を図るためにイベントを開催する」などがあります。

「親睦を図る」は、互いに親しみ合い仲よくすることを意味する「親睦」に、物事を上手くするようにすることを意味する「図る」が合わさり、より仲良くなれるように計画することを意味する言葉です。

「親睦を図る」の特徴

「親睦を図る」はすでに仲が良いのではなく、これから仲良くするというニュアンスで使います。したがって、初対面や交流が少ないことが多いビジネスシーンにおいてもよく使われていると覚えておきましょう。

「親睦を図る」の類語

「親睦を図る」の類語・類義語としては、親しく付き合うことを意味する「親交する」、仲が良くなることを意味する「仲良くする」などがあります。

「親睦を深める」の意味

「親睦を深める」とは

「親睦を深める」とは、より一層仲良くなることを意味しています。

「親睦を深める」の読み方

「親睦を深める」の読み方は「しんぼくをふかめる」です。誤って「しんもくをふかめる」などと読まないようにしましょう。

「親睦を深める」の使い方

「親睦を深める」を使った分かりやすい例としては、「彼らは飲み会で意気投合し親睦を深めることができたようです」「社員の親睦を深める場を提供することにしました」「クラスの親睦を深めるには文化祭はとても大事だと思っています」などがあります。

「親睦を深める」は互いに親しみ合い仲よくすることを意味する「親睦」に、物事の程度を深くすることを意味する「深める」が合わさり、より一層仲良くなることの意味で使われている言葉です。

「親睦を深める」の特徴

「親睦を深める」は個人的に親しくなるというニュアンスで使えないわけではないのですが、どちらかというと学校生活、地域生活、会社関係など、社会的な場面で仲良くなる場合に使うことが多いと覚えておきましょう。

したがって、「親睦を深める」はビジネスシーンにおいても使うことができます。

その一方で、プライベートな友達や恋愛においては薄っぺらいと感じる人もいるので、あまり使われることはありません。

「親睦を深める」の類語

「親睦を深める」の類語・類義語としては、互いに行き来することを増やすことを意味する「交流を深める」、互いの交際が深くなることを意味する「親密になる」、ともに打ち解けて楽しむことを意味する「交歓する」などがあります。

「親睦を図る」の例文

1.本日の花見イベントの目的は、クラブの会員相互間の親睦を図ることです。
2.地域住民の親睦を図るために、スポーツ大会を計画しています。
3.農業技術の向上や親睦を図るために、若い同業者の集いを設立することにしました。
4.我が校は保護者の皆様の親睦を図るために、定期的に保護者交流会を行なっております。
5.この大会は県内のボルタリング愛好者の親睦を図るために、3ヶ月に1回のペースで行なわれています。

この言葉がよく使われる場面としては、より仲良くなれるように計画することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように「親睦を図る」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「親睦を深める」の例文

1.体育祭などの学校行事では、クラスの親睦を深めることができます。
2.地域内の親睦を深めるために、交流イベントを開催する予定です。
3.懇親会は、参加者同士の親睦を深めるための重要な社内イベントの一つです。
4.同じチームの人達と親睦を深めるために、飲み会を行なうことにしました。
5.近年ではインターネットで出会った人と親睦を深めるために、オフ会というのが行われているらしいです。

この言葉がよく使われる場面としては、より一層仲良くなることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように「親睦を深める」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「親睦を図る」と「親睦を深める」はどちらも仲良くすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、これから仲良くなるように計画することを表現したい時は「親睦を図る」を、より仲良くすることを表現したい時は「親睦を深める」を使うと覚えておきましょう。

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