【インテグレーション】と【インクルージョン】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「インテグレーション」と「インクルージョン」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「インテグレーション」と「インクルージョン」という言葉は、「まとめて一体化すること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




インテグレーションとインクルージョンの違い

インテグレーションとインクルージョンの意味の違い

インテグレーションとインクルージョンの違いを分かりやすく言うと、インテグレーションは別の要素を組み合わせることを表現する時に使い、インクルージョンは構成する要素を分けないことを表現する時に使うという違いです。

インテグレーションとインクルージョンの使い方の違い

一つ目のインテグレーションを使った分かりやすい例としては、「システムインテグレーションを外部に委ねることにした」「インテグレーション技術を仕事にしている」「アメリカの教育分野ではインテグレーションが始まっている」などがあります。

二つ目のインクルージョンを使った分かりやすい例としては、「インクルージョン教育に関して興味を持ったが取り組むに至るまで同じ志を持つ人がいなければ難しいと思った」「ソーシャルインクルージョンの理念について学んだ」などがあります。

インテグレーションとインクルージョンの使い分け方

インテグレーションとインクルージョンはどちらも、物事や人をまとめて一体化することを意味する言葉ですが、ニュアンスが若干異なります。

インテグレーションは、複数のものを統合することを表す言葉です。上記例文の「システムインテグレーション」などのように、いくつかの別の要素をまとめる時に用いられています。

一方のインクルージョンは、全体をまとめることや一体感のある状態を表す言葉です。上記例文の「インクルージョン教育」「ソーシャルインクルージョン」などのように、立場に関係なく一体と考える時に用いられています。

つまり、インテグレーションは複数の要素を組み合わせることを表し、インクルージョンは構成する要素を分けないことを表すという違いがあります。

福祉や教育分野ではどちらの言葉も使われていますが、健常と障がいを分ける考え方であるインテグレーションに代わって、分けずに同じものとして考えるインクルージョンが用いられるようになっています。

インテグレーションとインクルージョンの英語表記の違い

インテグレーションを英語にすると「integration」となり、例えば上記の「システムインテグレーション」を英語にすると「system integration」となります。

一方、インクルージョンを英語にすると「inclusion」となり、例えば上記の「インクルージョン教育」を英語にすると「inclusion education」となります。

インテグレーションの意味

インテグレーションとは

インテグレーションとは、複数のものを統合することを意味しています。

その他にも、差別を撤廃したり分離状態を解消して統合することを意味する言葉として使われています。

インテグレーションの使い方

「システムインテグレーションに関して世話になりたいと思っている」「インテグレーションテストを行うことで完成度を確認できる」などの文中で使われているインテグレーションは、「統合」の意味で使われています。

一方、「教育分野でもインテグレーション化が勧められるべきだ」「福祉におけるインテグレーションはインクルージョンへと形を変えている」などの文中で使われているインテグレーションは、「分離状態を解消すること」の意味で使われています。

インテグレーションは英語で「integration」と表記され、「統合」「完成」「調整」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われ、「インテグレイション」と表記されることもあります。

表現方法は「システムインテグレーション」「インテグレーションテスト」

上記例文の「システムインテグレーション」とは、顧客の情報システムに関して請け負うサービスを指す言葉で、一つのシステムを構築する場合に用いられています。具体的に分析や開発、運用など全ての過程を補佐する業務です。

また、上記例文の「インテグレーションテスト」とは、複数のユニットが互いに統合されるかをテストするもので、「結合試験」とも呼ばれています。単体で稼働するかを確認した後に、インテグレーションテストにて副作用を引き起こさないよう確認します。

インテグレーションの類語

インテグレーションの類語・類義語としては、連結して一本化することを意味する「リンク」、連携することを意味する「ジョイント」などがあります。

インクルージョンの意味

インクルージョンとは

インクルージョンとは、全体をまとめることや一体感のある状態を意味しています。

その他にも、障がいがある子どもとない子どもとを区別せずに、全ての子どもたちが一緒に学ぶ教育形態を意味する言葉として使われています。

インクルージョンの使い方

「ソーシャルインクルージョンの取り組みについての紹介を見た」「宝石のインクルージョンは特徴として扱われる」「インクルージョンが注目されるにも背景がある」などの文中で使われているインクルージョンは、「包含」の意味で使われています。

一方、「インクルージョンの観点から教育の具体内容を考える必要がある」「インクルージョンの指針が確立したことによって教育方針も見直されることになった」などの文中で使われているインクルージョンは、「包括的教育」の意味で使われています。

インクルージョンは英語で「inclusion」と表記され、「包含」「包括」「含有物」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われ、性別や人種、地位などによって排除されることない状態や、鉱物の包有物を指す言葉として使われています。

表現方法は「インクルージョンの観点」

また、上記例文のように「インクルージョンの観点」などの使い方をし、「包括的教育」を意味する言葉として使われていますが、ビジネスシーンで多く使われ、教育現場ではインクルージョンの派生語である「インクルーシブ」が多く使われています。

インクルージョンの対義語

インクルージョンの対義語・反対語としては、排他的、隔離を意味する「エクスクルージョン」があります。

インクルージョンの類語

インクルージョンの類語・類義語としては、多様性を意味する「ダイバーシティ」、平等に生活できる社会を実現させる考え方を意味する「ノーマライゼーション」などがあります。

インテグレーションの例文

1.継続的インテグレーションに切り替えたことで、問題の早期発見にもつながり結果的に作業効率が上がったと言える。
2.ビジネスインテグレーションによって業務プロセスが効率化を図ることができれば、と組織内の業務が大幅に見直された。
3.インテグレーションはインテグと省略して用いられることもあるようだ。
4.教育分野ではインテグレーションという言葉を使うこともあるが、インクルーシブ教育と呼ばれることの方が多い。
5.障がいを抱える人と健常者との二極で考えるインテグレーションは、徐々にインクルージョンと呼ばれるようになった。

この言葉がよく使われる場面としては、複数のものを統合することを意味する時などが挙げられます。

例文1の「継続的インテグレーション」とは、新しい機能を開発する際、一回に新しい機能や変更点を反映させる量を少なくするために頻度を高くして継続的に統合を行うことを指す言葉です。

インクルージョンの例文

1.ソーシャルインクルージョンが日本で注目されるようになったのは2000年頃からだと言える。
2.ダイバーシティとインクルージョンは、働き方の多様性に大きな影響を与えてくれたように思う。
3.インクルージョン推進に向けていくつかの施策が考案され、実施されることとなった。
4.インクルージョンのメリットとして、性別や国籍に関わらない雇用につながり、優秀な人材の確保につながる点が挙げられる。
5.福祉や教育におけるインクルージョンは1980年頃に生まれた概念だが、日本では最近になって注目されている印象がある。

この言葉がよく使われる場面としては、全体をまとめることや一体感のある状態を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ソーシャルインクルージョン」とは、すべての人が社会に参加したうえで一緒に生きていくことを意味する言葉です。

インテグレーションとインクルージョンは、どちらも「まとめて一体化すること」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、別の要素を組み合わせることを表す場合は「インテグレーション」を、構成する要素を分けないことを表す場合は「インクルージョン」を使うと覚えておけば間違いありません。

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