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【席巻】と【圧巻】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「席巻」(読み方:せっけん)と「圧巻」(読み方:あっかん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「席巻」と「圧巻」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




席巻と圧巻の違い

席巻と圧巻の意味の違い

席巻と圧巻の違いを分かりやすく言うと、席巻とは激しい勢いで自分の勢力を広げる、圧巻とは全体の中で最もすぐれた部分という違いです。

席巻と圧巻の使い方の違い

一つ目の席巻を使った分かりやすい例としては、「我が社のベッドが家具業界を席巻している」「この商品が市場を席巻している」「彼は世界を席巻する素晴らしい選手です」「海外メーカーに市場を席巻される」などがあります。

二つ目の圧巻を使った分かりやすい例としては、「圧巻な演奏が繰り広げられた」「彼のプレーは圧巻の一言尽きる」「圧巻のプレーで優勝を飾りました」「この演劇のラストシーンはとても圧巻でした」などがあります。

席巻と圧巻は漢字は似ている言葉なのですが、意味が全く異なるため間違って使わないように注意してください。席巻は激しい勢いで自分の勢力を広げていることに対して、圧巻は全体の中で最も優れた部分のことを意味しています。

席巻と圧巻の読み方の違い

また、「巻」という同じ漢字を使っているのですが、読み方も全く異なります。席巻は「せっけん」と読むため、「巻」の漢字を「けん」と読んでおり、圧巻は「あっかん」と読むため、「巻」の漢字を「かん」と読んでいます。

席巻と圧巻の英語表記の違い

席巻を英語にすると「conquest」「dominate」などがあり、例えば上記の「この商品が市場を席巻している」を英語にすると「This product is conquest the market」になります。

一方、圧巻を英語にすると「the best part」「masterpiece」となり、例えば上記の「圧巻のプレーで優勝を飾りました」を英語にすると「I won the victory with a masterpiece play」となります。

席巻の意味

席巻とは

席巻とは、激しい勢いで自分の勢力を広げることを意味しています。

席巻の使い方

席巻を使った分かりやすい例としては、「ライバル店のつけ麺がラーメン業界を席巻している」「新型ウイルスが日本を席巻している」「彼には世界を席巻する実力がある」「初の全国ツアーで日本を席巻中」などがあります。

席巻の読み方

席巻の読み方は「せっけん」になります。よく「せきまき」「せっかん」「ざかん」と読む人がいますが、これらはどれも間違いになります。以前、NHKのアナウンサーが生放送中に「音楽のヒットチャートをせきまきする人気グループ」と発言したことが話題となりました。

席巻は上記のように非常に間違いやすい言葉です。正しい読み方は「せっけん」としっかり覚えておきましょう。

席巻の由来

席巻の由来は、『中国史書戦国策』になります。むしろを巻くように領土を片端から攻め取ることの意味で使われました。それが転じて、現代では激しい勢いで自分の勢力を広げることで意味で使われるようになりました。

表現方法は「席巻した」「席巻する」「世界を席巻」

席巻という言葉は、ビジネスシーンでも日常生活でも使われます。特に、「〇〇市場が席巻した」「〇〇業界を席巻する」「席巻する人」などと使います。激しく勢いで自分の勢力を広げているものに対しては、人や物事など対象を選ばずに使うことが可能です。

席巻の席の字を使った別の言葉としては、席を入れ替えることを意味する「席替え」、料金を取って部屋や集会場を貸すこと意味する「席貸し」、高い地位や役職に就くことを謙った言い方を意味する「席を汚す」などがあります。

圧巻の意味

圧巻とは

圧巻とは、全体の中で最もすぐれた部分を意味しています。

表現方法は「圧巻の演技」「圧巻の景色」「圧巻の勝利」

「圧巻の演技」「圧巻の景色」「圧巻の勝利」「圧巻のパフォーマンス」「圧巻の一言に尽きる」などが、圧巻を使った一般的な表現方法です。

圧巻の使い方

圧巻を使った分かりやすい例としては、「圧巻の演奏で聴衆を魅了しました」「彼女の演技は圧巻の一言に尽きる」「圧巻の投球で勝利に貢献しました」「この映画のラストシーンはとても圧巻だった」などがあります。

その他にも、「鎌倉の大仏はいつ見ても圧巻の一言に尽きる」「本日は圧巻のパフォーマンスを披露しました」「圧巻の勝利で二大会連続決勝へ進出した」「今日のプレーは圧巻でしたね」などがあります。

圧巻の由来

圧巻の由来は、昔の中国の官吏登用試験の答案のことを「巻」といい、最優等者のものをいちばん上に載せたことからきています。それが転じて、現代では全体の中で最も優れた部分の意味で使われるようになりました。

圧巻はビジネシーンでも日常生活でも使われる言葉です。特に、映画や小説でラストシーンが凄かった際に「圧巻のラストシーンだった」、スポーツの試合で活躍した選手に対して「〇〇選手の今日のプレーは圧巻でしたね」などど使うことが多いです。

このように圧巻は、全体の中で最も優れている部分を相手に伝えたい時に使われる言葉になります。

圧巻の類語

圧巻の類語・類義語としては、見るべき所を意味する「見所」、最も興味を引く部分を意味する「ハイライト」、最も盛り上がった重要な場面のことを意味する「山場」、すぐれた場面のことを意味する「名場面」などがあります。

その他にも、物事の緊張や精神の高揚が最高に盛り上がった状態のことを意味する「クライマックス」、興味を感じさせる場面のことを意味する「佳境」、神のような超人間的技術や行為のことを意味する「神業」などがあります。

圧巻の圧の字を使った別の言葉としては、力ずくで従わせることを意味する「圧屈」、規模を小さくすることを意味する「圧縮」、競技や選挙などでで大差で勝つことを意味する「圧勝」、際立ってすぐれた力を持っていることを意味する「圧倒」などがあります。

席巻の例文

1.我が社のソーシャルゲームが、ゲーム業界を席巻している。
2.新型コロナウイルスが世界を席巻しています。
3.彼は世界を席巻するサッカー選手になると私は信じています。
4.海外メーカーによって日本の家電業界が席巻される。
5.アイドル業界を席巻するであろう、美少女グループが結成された。
6.私も一度ステージを見てその圧巻のダンスに釘付けになってしまった一人だが、男性K-POPスターたちが世界を席巻している。
7.ラーメンと言えばしょうゆであったが、昨今ではとんこつラーメンが地元ラーメン業界を席巻している。
8.このままだと中国製のEVが市場を席巻し、欧州の自動車産業の衰退を招くであろう。
9.私は息子がテニスプレイヤーとして世界を席巻することを信じていましたから、この結果に満足しております。
10.テレビの発明がなかったら、映像メディアが世界を席巻する未来はなかったであろう。

この言葉がよく使われる場面としては、激しい勢いで自分の勢力を広げることを表現したい時などが挙げられます。

例文1、例文4、例文5のように「業界を席巻する」という表現はよく使われます。また、例文2のように新型ウイルスが勢力を増して世界で流行した場合にも使います。激しい勢いで勢力を広げてる人や物事に対して使うと覚えておけば間違いありません。

圧巻の例文

1.彼女の圧巻の演奏に、終了後も拍手と歓声が鳴りやまなかった。
2.彼が今シーズン残した成績は圧巻の一言に尽きる。
3.世界大会の決勝戦で日本代表は圧巻の勝利を収めた。
4.彼女は圧巻のパフォーマンスで本大会を初優勝しました。
5.今日観た映画の圧巻のラストシーンにとても感動して泣いてしまいました。
6.足利市にあるフラワーパークの600畳敷もの藤棚から降りそそぐ藤の花は圧巻の美しさで思わず息をのんだ。
7.母校の定期演奏会では圧巻な演奏が繰り広げられ、私は全国大会も夢ではないと思った。
8.今年の駅伝大会のなかでも圧巻だったのは、無名の選手が次々とごぼう抜きをしたところである。
9.本好きの友人の書庫は、まるで図書館と見間違えるほど書籍がズラリと立ち並び圧巻であった。
10.彼の作品は何度も観ているが、いつ見ても圧巻の一言に尽きる素晴らしい作風だ。

この言葉がよく使われる場面としては、全体の中で最もすぐれた部分を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文5のように演奏会や映画など芸術作品で最も優れた部分を表現したい時によく使われる言葉です。また、例文2、例文3、例文4のようにスポーツの試合で素晴らしいパフォーマンスを披露した時にも使われます。

席巻と圧巻は意味が全く異なるので、どちらの言葉を使うか迷った場合は、適切な意味の言葉を使いましょう。席巻は激しい勢いで自分の勢力を広げることの意味で使う、圧巻は全体の中で最もすぐれた部分の意味で使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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