【名指し】と【指名】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「名指し」(読み方:なざし)と「指名」(読み方:しめい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「名指し」と「指名」という言葉は、どちらも誰かを特定して呼ぶ行為のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「名指し」と「指名」の違い

「名指し」と「指名」の意味の違い

「名指し」と「指名」の違いを分かりやすく言うと、「名指し」は名前を挙げて特定すること、「指名」は役割や立場を与えて指定することという違いです。

「名指し」と「指名」の使い方の違い

一つ目の「名指し」を使った分かりやすい例としては、「選手が名指しで選ばれました」「名指しの賞賛が嬉しかったです」「名指しの発言は禁止されています」「名指しで推薦してもらいました」「彼は記者に名指しで批判された」などがあります。

二つ目の「指名」を使った分かりやすい例としては、「候補者を指名する予定です」「指名が外れることもあります」「課長が指名を決めました」「これが指名なしで選んだ結果です」「次のプレゼン担当に彼を指名しました」などがあります。

「名指し」と「指名」の使い分け方

「名指し」と「指名」はどちらも誰かを特定して呼ぶ行為のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「名指し」は「上司に名指しで注意された」のように、名前をはっきり言って特定の人を呼んだり批判したりする場面で使う言葉になります。

一方、「指名」は「会議で次の発言者を指名した」のように、特定の役割や順番を与えるために人を選び出す場面で使う言葉です。

つまり、名前を挙げて特定するのが「名指し」、役割や立場を与えて指定するのが「指名」と覚えておきましょう。

「名指し」と「指名」の英語表記の違い

「名指し」を英語にすると「call out by name」「name specifically」となり、例えば上記の「彼は記者に名指しで批判された」を英語にすると「He was criticized by name by the reporter」となります。

一方、「指名」を英語にすると「nominate」「designate」「appoint」となり、例えば上記の「次のプレゼン担当に彼を指名しました」を英語にすると「He was nominated as the next presenter」となります。

「名指し」の意味

「名指し」とは

「名指し」とは、特に名前をあげてそれと指定することを意味しています。

表現方法は「名指しする」「名指しした」

「名指しする」「名指しした」などが、「名指し」を使った一般的な言い回しになります。

「名指し」の使い方

「名指し」を使った分かりやすい例としては、「彼は名指しで注意を受けました」「名指しで指摘されたので驚いた」「名指しの質問には答えにくいです」「新聞で名指し批判を受けた」「名指しの非難を避けたいです」「名指しで呼ばれて前に出た」などがあります。

特定の人物をはっきりと名前を挙げて呼ぶことを表す言葉です。簡単に言うならば、多くの人の中から特定の一人を指定して言及したり、呼びかけたりする状態を指します。

「名指し」の特徴

「名指し」は特定の人物を公の場であえて指摘し、責任を追及したり、非難したりするというマイナスのイメージでも使うというのが特徴です。

例えば、「報道で部長が不正をした」と名指しで報じられたり、「SNSで今回のミスは○○のせいだ」と批判されたりなどがあります。

「名指し」の類語

「名指し」の類語・類義語としては、名前を挙げて非難することを意味する「糾弾」などがあります。

「指名」の意味

「指名」とは

「指名」とは、名をあげてその人を指定することを意味しています。

表現方法は「指名する」「指名した」

「指名する」「指名した」などが、「指名」を使った一般的な言い回しになります。

「指名」の使い方

「指名」を使った分かりやすい例としては、「彼を次の担当に指名しました」「新しい委員長を指名する」「指名で決まった役職です」「メンバーを一人指名してください」「次の店長に指名されました」「会議で指名を受けました」などがあります。

「指名」は特定の人を選んで役割や任務を与えたり、その人の名前を挙げて呼ぶことを表す言葉です。簡単に言うならば、数ある候補の中からこの人に任せると決める行為を指します。

「指名」は責任や役割を明確にするために行われます。そのため、仕事の担当を決めるときや、誰に発言してもらうかを決めるときなどが挙げられます。

「指名」の特徴

「指名」は日常生活、ビジネスシーン、スポーツシーンなど様々な場面で使われることが特徴です。特にプロ野球のドラフト会議においては頻繁に使われています。

「指名」の類語

「指名」の類語・類義語としては、ある人を特に選んで役目を与えることを意味する「任命」や、候補者を選び出す意味の「選任」などがあります。

「名指し」の例文

1.会議中に名指しで意見を求められたので、少し緊張しましたが何とか答えました。
2.先生から名指しで褒められたのは初めてのことで、とても嬉しかったです。
3.上司に名指しで責任を問われてしまい、説明するのが大変でした。
4.報道で名指しされた企業はすぐに公式コメントを発表すると聞きました。
5.名指しで批判されるのは辛いですが、改善の機会と前向きに考えています。

この言葉がよく使われる場面としては、特に名前をあげてそれと指定することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「名指し」は名前を挙げて特定する時に使う言葉です。

「指名」の例文

1.会議中に突然指名されて発表することになり、少し焦ってしまいました。
2.次回の幹事に私が指名されたので、早めに準備を進めておこうと思います。
3.社長からプロジェクトリーダーに指名されて、責任の重さを感じています。
4.面接で最終候補に指名されたと連絡があり、とても嬉しかったです。
5.司会者から指名されたので、順番に従って自己紹介をしました。

この言葉がよく使われる場面としては、名をあげてその人を指定することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「指名」は役割や立場を与えて指定する時に使う言葉です。

「名指し」と「指名」はどちらも誰かを特定して呼ぶ行為のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、名前を挙げて特定するのが「名指し」、役割や立場を与えて指定するのが「指名」と覚えておきましょう。

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