似た意味を持つ「こういった」と「このような」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「こういった」と「このような」という言葉は、どちらも話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「こういった」と「このような」の違い
「こういった」と「このような」の意味の違い
「こういった」と「このような」の違いを分かりやすく言うと、「こういった」よりも「このような」の方が丁寧な表現という違いです。
「こういった」と「このような」の使い方の違い
一つ目の「こういった」を使った分かりやすい例としては、「こういうったものは全てリサイクル可能です」「こういった常識は突然覆されることがあります」「こういったことがあっていいのだろうか」「人生とはこういったものだと思うなどがあります。
二つ目の「このような」を使った分かりやすい例としては、「このような経験は生まれて初めてです」「このような次第で申し訳ありません「このような手紙を貰ったのは生まれて初めてです」「このような方針でいきましょう」などがあります。
「こういった」と「このような」の使い分け方
「こういった」と「このような」はどちらも話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「こういった」よりも「このような」の方が丁寧な表現というのが違いです。
そのため、より丁寧に表現した場合には、「このような」の方を使うのがいいでしょう。
「こういった」と「このような」の英語表記の違い
「こういった」も「このような」も英語にすると「this kind of」「like this」となり、例えば上記の「このような方針でいきましょう」を英語にすると「Let’s carry out a plan like this」となります。
「こういった」の意味
「こういった」とは
「こういった」とは、話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを意味しています。
「こういった」の漢字表記
「こういった」を漢字にすると、「斯ういった」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「こういった」を使うようにしましょう。
「こういった」の使い方
「こういった」を使った分かりやすい例としては、「過去にこういった例は存在しています」「こういった場合はどのように対処すればいいのだろか」「こういったことになるなら参加しなければよかったです」「こういった結果になるとは思ってもいませんでした」などがあります。
「こういった」は話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを意味する連体形です。連体形とは活用する語の語形変化のうち、体言に連なるときの形のことを意味しています。
「こういった」は主観的な表現ではなく、やや客観的な表現です。また、日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面において使うことができます。
また、「こういった」は様々な場面で使うことができますが、より丁寧に表現したい場合には、「このような」の方を使うのがいいでしょう。
「こういった」の類語
「こういった」の類語・類義語としては、同じ程度のものを意味する「この種の」、この方法のことを意味する「この手」などがあります。
「このような」の意味
「このような」とは
「このような」とは、話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを意味しています。
「このような」の漢字表記
「このような」を漢字にすると、「此の様な」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「このような」を使うようにしましょう。
「このような」の使い方
「このような」を使った分かりやすい例としては、「このような作品を見るのは初めてです」「このようなやり方をすれば簡単です」「彼にはこのような仕事は合っているのだろう」「このような問題を解決するには多くの助けが必要です」などがあります。
「このような」は話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを意味する連体形です。
「このような」は日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことができます。また、人やものどちらに対しても使うことが可能です。
「このような」の特徴
「このような」は様々な場面において使うことができますが、対象が身近な人の場合は「彼はこのような人だと思わなかった」などのように、ややマイナスなイメージを伴うことが多いので注意しましょう。
「このような」の類語
「このような」の類語・類義語としては、話し手、または、そのそばにいる人が当面している事態や現に置かれている状況がこのようであることを意味する「こんな」、同じ程度のものを意味する「この類」などがあります。
「こういった」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「こういった」は様々な場面で使うことができる言葉です。
「このような」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「このような」は様々な場面で使うことができる言葉です。
「こういった」と「このような」はどちらも話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「こういった」よりも「このような」の方が丁寧な表現であると覚えておきましょう。