似た意味を持つ「ご子息」(読み方:ごしそく)と「ご令息」(読み方:ごれいそく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご子息」と「ご令息」という言葉は、どちらも他人の息子を敬って言うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご子息」と「ご令息」の違い
「ご子息」と「ご令息」の意味の違い
「ご子息」と「ご令息」の違いを分かりやすく言うと、「ご子息」よりも「ご令息」の方が丁寧な表現という違いです。
「ご子息」と「ご令息」の使い方の違い
一つ目の「ご子息」を使った分かりやすい例としては、「この度はご子息のご誕生おめでとうございます」「専務のご子息が今年うちに入社するらしい」「ご子息のご結婚おめでとうございます」などがあります。
二つ目の「ご令息」を使った分かりやすい例としては、「ご令息のご入学おめでとうございます」「ご令息のご結婚心よりお祝い申し上げます」「社長のご令息が明日日本に帰国するらしい」などがあります。
「ご子息」と「ご令息」の使い分け方
「ご子息」と「ご令息」はどちらも他人の息子を敬って言うことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご子息」よりも「ご令息」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、よりかしこまった場面では、「ご令息」の方を使うのが良いでしょう。
「ご子息」と「ご令息」の英語表記の違い
「ご子息」も「ご令息」も英語にすると「your son」となり、例えば上記の「ご令息のご結婚心よりお祝い申し上げます」を英語にすると「Please accept our heartiest congratulations on the marriage of your son」となります。
「ご子息」の意味
「ご子息」とは
「ご子息」とは、他人の息子を敬って言うことを意味しています。
「ご子息」の漢字表記
「ご子息」を漢字にすると「御子息」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「ご子息」の方を使うのがいいでしょう。
「ご子息」の使い方
「ご子息」を使った分かりやすい例としては、「常務のご子息がご結婚されるらしい」「ご子息の高校ご卒業おめでとうございます」「ご子息のご成人謹んでお慶び申し上げます」「ご子息を鍛えたいのでしたら私にお任せください」などがあります。
「ご子息」は他人の息子のことを意味する「子息」に、尊敬語の接頭語である「ご」が合わさり、他人の息子を敬って言うこと意味する言葉です。もし、他人の娘を敬って言いたい時は「ご息女」を使うといいでしょう。
「ご子息」は基本的に目上の人の息子さんや改まった場面で使うのが特徴です。そのため、自分の息子や身内の息子に対しては使いません。自分の子供に対して使う場合は、息子やせがれを使うと覚えておきましょう。
「ご子息」の年齢
「ご子息」は目上の人の息子であれば、年齢関係なく使うことができます。例えば、生まれたばかりの赤ちゃん、成人を迎えた20歳、中年である40歳、それぞれ年齢は大きく違っていても、目上の人の息子であることには変わりはないのです。
「ご子息様」は二重敬語だが使っても問題ない
よく使われている言葉として、「ご子息様」があります。「ご子息」が尊敬語であるため、「ご子息様」としてしまうと二重敬語になってしまいます。したがって、「ご子息様」は誤った日本語です。
しかし、「ご子息様」はより敬意を表したい場合は日常的に使用されているため、手紙などの文章では使っても問題ないとされています。
もし、正しい日本語使ってより丁寧に表現したいのであれば、「ご子息」ではなく「ご令息」を使うのがいいでしょう。
「ご子息」の類語
「ご子息」の類語・類義語としては、 他人の息子を敬って言うことを「お坊ちゃん」、他人の男の子供を敬って言うことを意味する「息子さん」、他人の子供を敬って言うことを意味する「お子さん」などがあります。
「ご令息」の意味
「ご令息」とは
「ご令息」とは、他人の息子を敬って言うことを意味しています。
「ご令息」の漢字表記
「ご令息」を漢字にすると「御令息」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「ご令息」の方を使うのがいいでしょう。
「ご令息」の使い方
「ご令息」を使った分かりやすい例としては、「双子のご令息のご誕生おめでとうございます」「あそこに座っているのが社長のご令息らしいぞ」「ご令息の中学校ご卒業おめでとうございます」「社長のご令息が帰国されるので空港までお迎えに上がる」などがあります。
「ご令息」は他人の息子のことを意味する「令息」に、尊敬語の接頭語である「ご」が合わさり、他人の息子を敬って言うこと意味する言葉です。
また、「ご令息」はほぼ同じ意味を持つ「ご子息」よりも丁寧な表現なので、よりかしこまった場面においても使うことができます。
「ご令息」は基本的に目上の人の息子さんや改まった場面で使うのが特徴です。そのため、自分の息子や身内の息子に対しては使いません。自分の子供に対して使う場合は、息子やせがれを使うと覚えておきましょう。
「ご令息」の年齢
「ご令息」は目上の人の息子であれば、年齢関係なく使うことができます。例えば、生まれたばかりの赤ちゃん、高校を卒業した18歳、成人して10年経過した30歳、それぞれ年齢は大きく違っていても、目上の人の息子であることには変わりはないのです。
「ご令息」の類語
「ご令息」の類語・類義語としては、相手を敬ってその子供を言うことを意味する「お子様」、他人を敬ってその子息を言うことを意味する「ご令郎」などがあります。
「ご子息」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、他人の息子を敬って言うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご子息」は丁寧な表現になります。
「ご令息」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、他人の息子を敬って言うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご令息」はとても丁寧な表現になります。
「ご子息」と「ご令息」はどちらも他人の息子を敬って言うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご子息」より「ご令息」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。