【目に浮かぶ】と【頭に浮かぶ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「目に浮かぶ」(読み方:めにうかぶ)と「頭に浮かぶ」(読み方:あたまにうかぶ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」の違い

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」の意味の違い

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」の違いを分かりやすく言うと、「目に浮かぶ」は具体的なイメージや風景が自分の視覚的な記憶から再生される状況のこと、「頭に浮かぶ」はより抽象的な概念やアイデアや制約や制限されていない想像が心に浮上する状況のことという違いです。

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」の使い方の違い

一つ目の「目に浮かぶ」を使った分かりやすい例としては、「故郷の景色が目に浮かぶ」「あなたの困った顔が私の目に浮かぶ」「これをプレゼントしたら娘の喜ぶ顔が目に浮かぶ」「彼女のがっかりした表情が再び目に浮かぶ」などがあります。

二つ目の「頭に浮かぶ」を使った分かりやすい例としては、「この問題を見てすぐ答えが頭に浮かぶ」「斬新的なアイデアが頭に浮かぶ」「他のことを考えようとしても別れた彼女のことが頭に浮かぶ」「この曲を聞くと実家が頭に思い浮かぶ」などがあります。

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」の使い分け方

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」は似た言葉ですが、意味は異なっているので混同しないように注意しましょう。

「目に浮かぶ」は実際に見ているように頭の中に思い描かれることを意味しており、具体的なイメージや風景が自分の視覚的な記憶から再生される状況のことを指す場合に使います。

一方、「頭に浮かぶ」は何かを考えたり想像したりすることを意味しており、より抽象的な概念やアイデアや制約や制限されていない想像が心に浮上する状況のことを指す場合に使うというのが違いです。

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」の英語表記の違い

「目に浮かぶ」を英語にすると「one’s mind」となり、例えば上記の「彼女のがっかりした姿が目に浮かぶ」を英語にすると「Her dejected expression rose again in my mind」となります。

一方、「頭に浮かぶ」を英語にすると「comes to mind 」となり、例えば上記の「この曲を聞くと実家が頭に思い浮かぶ」を英語にすると「My parents’ house comes to mind when I hear this song」となります。

「目に浮かぶ」の意味

「目に浮かぶ」とは

「目に浮かぶ」とは、実際に見ているように頭の中に思い描かれることを意味しています。

「目に浮かぶ」の漢字表記

「目に浮かぶ」を誤って「眼に浮かぶ」などと書かないように気をつけましょう。

「目に浮かぶ」の使い方

「目に浮かぶ」を使った分かりやすい例としては、「幼い頃に訪れた山の景色が目に浮かぶ」「彼の顔が目に浮かぶ度に懐かしさが込み上げてきます」「サッカー選手になって活躍する姿が目に浮かぶ」「彼が立派な大人になった姿が目に浮かぶ」などがあります。

「目に浮かぶ」は実際に見ているように頭の中に思い描かれることを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「目に浮かぶ」は具体的なイメージや風景が自分の視覚的な記憶から再生される状況のことで、現実に存在している物事だけでなく、過去の記憶や想像上の物事に対しても使うことができます。

そのため、感情的な体験や強い記憶の瞬間を表現するのに適しているので、抽象的なアイデアや概念には適していないと覚えておきましょう。

「目に浮かぶ」の類語

「目に浮かぶ」の類語・類義語としては、うちにひそんでいたものを表に出させることを意味する「呼び覚まされる」、心に思い浮かぶことを意味する「胸に浮かぶ」などがあります。

「頭に浮かぶ」の意味

「頭に浮かぶ」とは

「頭に浮かぶ」とは、何かを考えたり想像したりすることを意味しています。

「頭に浮かぶ」の読み方

「頭に浮かぶ」の読み方は「あたまにうかぶ」です。誤って「ずにうかぶ」などと読まないようにしましょう。

「頭に浮かぶ」の使い方

「頭に浮かぶ」を使った分かりやすい例としては、「頭に浮かぶのはお金のことばかりです」「良いアイデアが頭に浮かぶ」「頭に浮かぶのは良くないことばかりです」「試験の問題を見てすぐ答えが頭に浮かぶ」などがあります。

「頭に浮かぶ」は何かを考えたり想像したりすることを意味する慣用句です。

「頭に浮かぶ」はより抽象的な概念やアイデアや制約や制限されていない想像が心に浮上する状況のことを指しており、目に見える具体的な情報ではなく、頭の中で閃く抽象的な情報に対して使います。

「頭に浮かぶ」の注意点

「頭に浮かぶ」を使う上で注意しなければならないのは、主観的な体験に対して使う言葉なので、他人が何を思い浮かべているのかを正確に知ることができないという点です。

「頭に浮かぶ」の類語

「頭に浮かぶ」の類語・類義語としては、ふと連想したり閃いたりすることを意味する「脳裏に浮かぶ」、以前あったことなどを思い出すことを意味する「想起する」などがあります。

「目に浮かぶ」の例文

1.彼女の歌声を聞いて、その場面が鮮明に目に浮かぶ。
2.子供の頃の故郷の風景が目に浮かぶと、懐かしい気持ちなります。
3.息子が笑っている顔が目に浮かぶので、仕事を頑張ることができます。
4.この忌まわしいニュースを見るたびに、事故の記憶が目に浮かぶ。
5.昔の友人の顔が目に浮かぶ度に、懐かしさが込み上げてきます。

この言葉がよく使われる場面としては、実際に見ているように頭の中に思い描かれることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「目に浮かぶ」はイメージに対して使う言葉です。

「頭に浮かぶ」の例文

1.一旦休憩してから作業を開始したら、今まで考えてみなかったことが頭に浮かぶ。
2.彼がどんな意図で発言しているのか、全く頭に浮かぶことはありませんでした。
3.良いアイデアが頭に浮かぶと、忘れないうちにメモを取るようにしています。
4.革新的な閃きが頭に浮かぶと同時に、作業を開始することにしました。
5.友人の話を聞いて、昔の共通の思い出や場所が頭に浮かぶ。

この言葉がよく使われる場面としては、何かを考えたり想像したりすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように「頭に浮かぶ」はイメージに対して使う言葉です。

「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」は似ていても意味は異なっています。

どちらの言葉を使うか迷った場合、具体的なイメージや風景が自分の視覚的な記憶から再生される状況のことを表現したい時は「目に浮かぶ」を、より抽象的な概念やアイデアや制約や制限されていない想像が心に浮上する状況のことを表現したい時は「頭に浮かぶ」を使うと覚えておきましょう。

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