【理解】と【納得】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「理解」(読み方:りかい)と「納得」(読み方:なっとく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「理解」と「納得」という言葉は、どちらも気持ちを察するというような意味合いを持つ共通点があり、本来の意味は違いますが混同して使われる傾向があります。



理解と納得の違い

理解と納得の意味の違い

理解と納得の違いを分かりやすく言うと、物事の道筋を正しく捉えているか、自分の考えと照らし合わせた上で受け入れているかの違いです。

理解と納得の使い方の違い

一つ目の理解を使った分かりやすい例としては、「海外文化への理解を深めに留学に行く」「上司に理解を促す話し方ができない」「普通の人には理解し難いものが彼にはある」「社長の意見といえど理解しかねる」「勉強は物語で理解すると頭に入りやすい」などがあります。

二つ目の納得を使った分かりやすい例としては、「上司を納得させる有給理由を考える」「残念ながら納得できない」「納得していただける価格で販売いたします」「人生の納得感を感じる仕事がしたい」「面接は相手を納得させる答え方が重要だ」などがあります。

理解と納得の語源の違い

理解というのは、物事の道理や筋道、他人の気持ちなどを、正しく捉えている状態を指す言葉です。この「正しく捉える」というのは、自分の思想や心情などを加えずに、ありのままを受け止めているという意味です。

理解の「理」という字は、「ことわり」と読むことができ、これは物事の筋道という意味を持つ言葉です。また、理解の「解」は、意味がはっきりと捉えられるという意味を持っている言葉です。

この二つの漢字が組み合わさり「理解」という言葉になりました。理解には、私情などは入りません。事実や現実を曲げることなく、正しい形で受け止めて捉えることを「理解する」という言葉で表現します。

一方、納得というのは、他人の考えや行動などを自分の考えと照らし合わせた上で承知したり受け入れたりしている状態のことを指す言葉です。

納得は、物事の道理についてではなく、個人の持っている思想や行動について表現する際に使われることの多い言葉です。

納得の「納」という字は、受け入れるという意味を持つ言葉です。また、納得の「得」という字は、気に入ったり、わかったりすることを意味しています。これら二つの漢字が組み合わさり「納得」という言葉が出来ました。

つまり、納得とは、誰かの考えや行動について「受け入れて気に入る」というような意味を持つ言葉ということになります。

理解と納得の使い分け方

理解というのは、正しく意味や内容を飲み込むことを指し、納得というのは、自分の持っている考えと照らし合わせた上で、気に入って受け入れることを指します。

自分の考えが含まれない場合は「理解」、含まれる場合は「納得」と覚えておくようにしましょう。

理解と納得の英語表記の違い

理解を英語にすると「understanding」「comprehension」「realization」となり、例えば上記の「海外文化への理解」を英語にすると「Understanding foreign culture」となります。

一方、納得を英語にすると「convincing」「consent」「understanding」となり、例えば上記の「相手を納得させる」を英語にすると「Convince the other person」となります。

理解の意味

理解とは

理解とは、自分の意志を含まず、物事の道筋を正しく捉えることを意味しています。理解というのは、自身の意志を含みません。ただ事実を受け止めて、そのまま飲み込むことを表現しています。

理解という言葉には、物事が正しく分かるという意味の他に、他人の気持ちや立場を察するという意味もあります。ここで言うところの、他人の立場を察するとは、自分の私情を挟まずに、正しく他者の状況を飲み込むことを言います。

表現方法は「理解する」「理解した」「理解できない」

「理解する」「理解した」「理解できない」などが、理解を使った一般的な表現方法です。

「私は彼の心境を理解した」の意味

例えば「私は彼の心境を理解した」という例文では、彼が語った心境というものを、そのままの意味で受け取っているという意味になります。そこに、自分の心情は含まれません。ただ現実として知り得たものだけを、飲み込むという意味になります。

理解の類語

理解の類語・類義語としては、手中におさめることを意味する「把握」、実際に見て知ることを意味する「知見」、十分理解して自分のものにすることを意味する「会得」、本質を知り理解することを意味する「認識」などがあります。

理解という言葉にある「理」という字が含まれる単語としては、物事をそのように判断した根拠という意味を持つ「理由」、公理や定義をもとにして証明された命題という意味を持つ「定理」などがあります。

理解の「解」という字が含まれる単語としては、内容を解きほぐして明らかにすることを意味する「解釈」、物事に対する考え方や価値判断を意味する「見解」、物事の意味などをわかりやすく説明することを意味する「解説」などがあります。

納得の意味

納得とは

納得とは、自分の意志を含めて、その上で相手の考えや行動を受け入れることを意味しています。納得というのは、自分自身の中にある考えと合致してはじめて成り立つものです。

納得とは、他者の考えや行動について表現する際に使う言葉です。その内容について自分の中の考えと照らし合わせた際に、受け入れられる状態であることを「納得」と表現します。納得は、事実よりも、自分の中にある意識が優先とされている言葉です。

表現方法は「納得がいく」「納得する」「納得できる」

「納得がいく」「納得する」「納得できる」などが、納得を使った一般的な表現方法です。

「納得できない」の意味

例えば「その出来事について、道理としては理解できるけれど、私は納得できない」というような表現で使うことが出来ます。

これは、常識としてはそうなのかもしれないと理解できるけれど、自分自身の意識としては、飲み込むことが出来ないという意味を示します。

納得の類語

納得の類語・類義語としては、他の人に同意することを意味する「賛成」、意見が一致することを意味する「合意」、相手の意見を受け入れることを意味する「承諾」などがあります。

納得という言葉にある「納」という字が含まれる単語としては、金銭などを受け取りおさめることを意味する「納受」、工夫をこらして涼しさを味わうことを意味する「納涼」などがあります。

納得の「得」という字が含まれる単語としては、よくわかって承知することを意味する「得心」、物事の意味を十分理解して自分のものとすることを意味する「会得」などがあります。

理解の例文

1.彼は理解が早くて助かるよ。
2.彼女がどんなに苦労をしたのか、同じ立場になってみて、ようやく理解した。
3.あまりにも難解な解説に、理解が追い付かない。
4.この授業は難しいけれど、何度もテキストを読むうちに理解できるようになった。
5.営業に行く前に商品についての理解を深めておく。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の感情を挟まずに、物事の道理や筋道を正しく飲み込む時などが挙げられます。個人の視点ではなく、真っ直ぐに物事の事実がわかった時に「理解した」と表現することが出来ます。

また、例文2のように、他人の気持ちや立場を察する際にも「理解」という言葉を使うことが出来ます。例文2は、同じ立場に置かれてみて、はじめて本当の意味で理解が出来たということを意味しています。

理解するという言葉は「会得する」という言葉に似ています。会得とは、知識を深めて自分のものにすることを言います。例文4や5のような場合、授業の内容や商品の知識について、会得している状態にあると言うことが出来ます。

納得の例文

1.その件について、まだ納得が出来ていません。
2.事情を聞いてすぐに納得することが出来た。
3.彼女に言い分は、私の意見と同じなので納得が出来る。
4.あの人の話は理解は出来るけれど、納得は出来ないなぁ。
5.あの時、なぜ私が怒られたのか、まだ納得がいっていない。

この言葉がよく使われる場面としては、他人の考えや行動などを自分の考えと照らし合わせて飲み込んだ時などが挙げられます。起こった出来事などを自分の中に持っている考えと照合してみて、承知出来た場合を「納得が出来た」状態と表現します。

例文4のように、理解は出来るけれど、納得は出来ないというような表現もあります。これは、道理的な筋道は飲み込めるけれど、自分の考えとは合わないので、了承することは出来ませんという意味です。

自分の考えや気持ちを含まない場合には「理解する」という言葉を使い、自分を中心にして考える場合には「納得する」という言葉を使うようにしましょう。

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