似た意味を持つ「まぶしい」と「まばゆい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「まぶしい」と「まばゆい」という言葉は、どちらも光が強すぎて目が開けられないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「まぶしい」と「まばゆい」の違い
「まぶしい」と「まばゆい」の意味の違い
「まぶしい」と「まばゆい」の違いを分かりやすく言うと、「まぶしい」は感覚を表す場合に使う、「まばゆい」は対象の性質をいう場合に使うという違いです。
「まぶしい」と「まばゆい」の使い方の違い
一つ目の「まぶしい」を使った分かりやすい例としては、「雪山に反射する朝日がまぶしいです」「この宿泊施設は夜になってもまぶしいです」「トンネルを抜けるとまぶしい光が」「まぶしい光に目がくらみました」などがあります。
二つ目の「まばゆい」を使った分かりやすい例としては、「彼女はまばゆいばかりの美人さんです」「まばゆい朝の光で目覚めることができました」「このダイヤモンドはまばゆい光を放っている」「まばゆいばかりの豪邸に驚きました」などがあります。
「まぶしい」と「まばゆい」の使い分け方
「まぶしい」と「まばゆい」はどちらも光が強すぎて目が開けられないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「まぶしい」は「まぶしくて見えません」のように感覚を表わす場合に使うのが一般的になります。
一方、「まばゆい」は「まばゆい光が差し込む」「彼女はまばゆいばかりの美しさがある」などのように、対象の性質をいう場合に使い、感覚を表わす場合にはあまり使わないというのが違いです。
「まぶしい」と「まばゆい」の英語表記の違い
「まぶしい」も「まばゆい」も英語にすると「dazzling」「glaring」となり、例えば上記の「The dazzling light blinded my eyes」を英語にすると「まぶしい光に目がくらみました」となります。
「まぶしい」の意味
「まぶしい」とは
「まぶしい」とは、光が強すぎてまともに見にくいことを意味しています。その他にも、まともに見ることが躊躇われるほど美しいことの意味も持っています。
「まぶしい」の漢字表記
「まぶしい」を漢字にすると、「眩しい」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「まぶしい」を使うようにしましょう。
「まぶしい」の使い方
「裸電球がまぶしいです」「今日は日差しがまぶしいです」などの文中で使われている「まぶしい」は、「光が強すぎてまともに見にくいこと」の意味で使われています。
一方、「彼女の輝くばかりの笑顔がまぶしいです」「生まれたばかりの娘の笑顔はまぶしい」などの文中で使われている「まぶしい」は、「まともに見ることが躊躇われるほど美しいこと」の意味で使われています。
「まぶしい」は光が強すぎてまともに見にくいことと、まともに見ることが躊躇われるほど美しいことの意味を持つ形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。
「まぶしい」の特徴
「まぶしい」は「まぶしくて見えません」のように感覚を表わす場合に使うのが一般的です。
また、まともに見ることがためらわれるほど美しいことの意味は尊いというニュアンスで使うことも可能で、基本的に褒め言葉として使います。
「まぶしい」の類語
「まぶしい」の類語・類義語としては、光輝くように美しいことを意味する「輝かしい」、華やかで美しいことを意味する「燦爛たる」などがあります。
「まばゆい」の意味
「まばゆい」とは
「まばゆい」とは、光が強すぎてまともに見られないことを意味しています。その他にも、まともに見られないほどきらびやかで美しことの意味も持っています。
「まばゆい」の漢字表記
「まばゆい」を漢字にすると、「目映い」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「まばゆい」を使うようにしましょう。
表現方法は「まばゆい笑顔」「まばゆいばかり」
「まばゆい笑顔」「まばゆいばかり」などが、「まばゆい」を使った一般的な言い回しになります。
「まばゆい」の使い方
「まばゆい朝の光で目が覚めました」「まばゆい光が部屋に差し込んでくる」などの文中で使われている「まばゆい」は、「光が強すぎてまともに見られないこと」の意味で使われています。
一方、「まばゆいばかりの宮殿だ」「彼女はまばゆいばかりの美しさの女性です」などの文中で使われている「まばゆい」は、「まともに見られないほどきらびやかで美しこと」の意味で使われています。
「まばゆい」は光が強すぎてまともに見られないことと、まともに見られないほどきらびやかで美しことの意味を持つ形容詞です。
「まばゆい」は「まばゆい光が差し込む」「彼女はまばゆいばかりの美しさがある」などのように、対象の性質をいう場合に使い、感覚を表わす場合にはあまり使いません。
「まばゆい」は古典でも使われている
「まばゆい」は古典でも使用されていました。古典では恥ずかしいや照れくさい、度が過ぎていて見ていられないなどの意味で使われています。
「まばゆい」の類語
「まばゆい」の類語・類義語としては、赤赤と照り輝くことを意味する「赫々」があります。
「まぶしい」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、光が強すぎてまともに見にくいことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、まともに見ることが躊躇われるほど美しいことを表現したい時にも使います。
例文1から例文3は光が強すぎてまともに見にくいこと、例文4と例文5はまともに見ることが躊躇われるほど美しいことの意味で使っています。
「まばゆい」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、光が強すぎてまともに見られないことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、まともに見られないほどきらびやかで美しことを表現したい時にも使います。
例文1から例文3は光が強すぎてまともに見られないこと、例文4と例文5はまともに見られないほどきらびやかで美しことの意味で使っています。
「まぶしい」と「まばゆい」はどちらも光が強すぎて目が開けられないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、感覚を表す場合に使うのが「まぶしい」、対象の性質をいう場合に使うのが「まばゆい」と覚えておきましょう。