【タイムリー】と【リアルタイム】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「タイムリー」と「リアルタイム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「タイムリー」と「リアルタイム」という言葉は、「現在時間に関する言葉」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




タイムリーとリアルタイムの違い

タイムリーとリアルタイムの意味の違い

タイムリーとリアルタイムの違いを分かりやすく言うと、タイムリーは適切な時期や時間を表現する時に使い、リアルタイムは実際の時期や時間を表現する時に使うという違いです。

タイムリーとリアルタイムの使い方の違い

一つ目のタイムリーを使った分かりやすい例としては、「タイムリーな返信のおかげで時間の短縮につながった」「SNSからタイムリーに知らせを受けた」「タイムリー過ぎる展開に驚きを隠せない」などがあります。

二つ目のリアルタイムを使った分かりやすい例としては、「リアルタイム検索で現在のトレンドを知る」「リアルタイムの出来事を報道してくれていた」「番組をリアルタイムで見ることは仕事の都合上難しい」などがあります。

タイムリーとリアルタイムの使い分け方

タイムリーとリアルタイムはどちらも、現在時間に関する言葉として使われていますが、使い方が若干異なります。

タイムリーは、タイミングが良い様子や好都合な様子を意味する言葉で、上記例文の「タイムリーな」「タイムリーに」などのように使われています。その他にも野球用語として使われる場合には「タイムリーヒット」の略称としても使われています。

一方のリアルタイムは、実際の時期や時間や、同時に物事が進められている様子を表す言葉です。また、「リアタイ」と省略して使われることもあり、上記例文の「リアルタイムで見る」は「リアタイする」と表現でき、動詞のように用いられることもあります。

つまり、タイムリーは適切なタイミングを表し、リアルタイムは今現在を表すという違いがあります。そのため、両者ともに使うことができ、「タイムリーかつリアルタイムな事案」も存在しえます。

タイムリーとリアルタイムの英語表記の違い

タイムリーを英語にすると「timely」となり、例えば上記の「タイムリーな返信」を英語にすると「timely reply」となります。

一方、リアルタイムを英語にすると「real time」「real-time」となり、例えば上記の「リアルタイム検索」を英語にすると「real time search」「real-time search」となります。

タイムリーの意味

タイムリーとは

タイムリーとは、タイミングが良い様子を意味しています。

その他にも、得点につながるヒットを意味する言葉として使われています。

タイムリーの使い方

「そんなおいしい話が舞い込んで来るなんてタイムリーすぎる」「この問題が取り上げられるなんてタイムリーだねと言われた」「タイムリーな対応に頭が上がらない」などの文中で使われているタイムリーは、「好都合な様子」の意味で使われています。

一方、「逆転サヨナラタイムリーで終えた試合の後仲間たちと乾杯した」「タイムリー」「タイムリーを打てたとヒーローインタビューで実感した」などの文中で使われているタイムリーは、「得点につながるヒット」の意味で使われています。

タイムリーは英語で「timely」と表記され、「時を得た」「折良い」「ちょうど間に合った」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、上記例文の「タイムリーすぎる」「タイムリーだね」のように日常会話においてもよく使われる言葉です。

タイムリーは野球用語としても使える

また、野球用語として使われる場合には、走者をベースまで走らせて得点につながった「タイムリーヒット」を省略した言葉として使われていますが、失点につながる「タイムリーエラー」という言葉も存在しています。

タイムリーの対義語

タイムリーの対義語・反対語としては、時機が悪いことを意味する「折悪しく」があります。

タイムリーの類語

タイムリーの類語・類義語としては、タイミングよく物事の中心を捉えることを意味する「ジャストミート」、頃合いや時機がちょうど良いことを意味する「グッドタイミング」、状況によく合っている様子を意味する「適宜」などがあります。

リアルタイムの意味

リアルタイムとは

リアルタイムとは、同時や即時を意味しています。

リアルタイムの使い方

リアルタイムを使った分かりやすい例としては、「リアルタイム検索でトレンドをキャッチする」「リアルタイム配信が無料で行われているサイトを毎日閲覧している」「リアルタイムで番組を見ることができないことをリアタイできないと表現する」などがあります。

その他にも、「海外旅行に行く時はリアルタイム翻訳がないと安心できない」「問題の対応にリアルタイムで当たることができてよかった」「リアルタイムで上手く使うためにも事前に練習や検証を重ねておきたい」などがあります。

リアルタイムは英語で「real time」「real-time」と表記され、「実時間」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、「リアタイ」と省略して使われることもあります。

表現方法は「リアルタイム検索」「リアルタイム翻訳」

上記例文の「リアルタイム検索」とは、即自更新されている情報を対象に検索することができるサービスや機能を指す言葉で、「リアルタイム検索の設定」「リアルタイム検索における急上昇ワード」などの使い方をします。

また、「リアルタイム翻訳」とは、書かれている内容をカメラを通して翻訳したり、音声を翻訳することができる機能を指す言葉です。異なる言語を使う者同士でも、その場でコミュニケーションを取ることができます。

リアルタイムの対義語

リアルタイムの対義語・反対語としては、番組や動画などのコンテンツを実際の配信時刻からずらして視聴する機能を意味する「タイムシフト」があります。

リアルタイムの類語

リアルタイムの類語・類義語としては、生放送を意味する「ライブ」、現在行われていることを意味する「現行」、実際に行うことを意味する「履行」などがあります。

タイムリーの例文

1.タイムリーな情報共有こそ私たちにもっとも必要なもので、戦略に大いに役立ってくれるはずだ。
2.このタイミングで話を持ち出された時はタイムリーすぎて超能力者なのかと錯覚した。
3.タイムリーな話題だったが表面上のことしか知らないため深く話題に入ることはできなかった。
4.サヨナラ勝ちを許さないために、早いところタイムリーでもホームランでも決めたいところだ。
5.サヨナラタイムリーによって勝利を収めることができたチームは、今年悲願の初優勝となった。

この言葉がよく使われる場面としては、タイミングが良い様子を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、走者をベースまで走らせて得点につながった「タイムリーヒット」を省略した野球用語として使われることもあります。

また、例文5の「サヨナラタイムリー」は、試合の勝敗が決まる直前、一点負けている状態で二点獲得することができたヒットを表す言葉です。

リアルタイムの例文

1.久しぶりに放送された番組のリアルタイム視聴率は、タイムシフト視聴率より高かったそうだ。
2.リアルタイム地震を知らせてくれる機能が流すメロディがトラウマになってしまった人も少なくない。
3.混雑状況をリアルタイムで知ることができれば、空いているタイミングで出向くことができ、時間を無駄にせずに済む。
4.今は動画やイラスト作成を複数人で行う時、リアルタイムで共有して編集作業を行うことができる。
5.リアルタイムでチケット販売が行われる時、友人はチケット戦争と呼んでいる。

この言葉がよく使われる場面としては、同時や即時を意味する時などが挙げられます。

例文1の「リアルタイム視聴率」とは、テレビ番組の放送時間中に視聴されている割合を指す言葉です。同じ例文内の「タイムシフト視聴率」は、番組放送終了後一週間以内に視聴されている割合を指し、リアルタイム視聴率の対となる数値と言えます。

タイムリーとリアルタイムは、どちらも「現在時間に関する言葉」を表します。どちらを使うか迷った場合は、適切な時期や時間を表す場合は「タイムリー」を、実際の時期や時間を表す場合は「リアルタイム」を使うと覚えておけば間違いありません。

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