【続く】と【続ける】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「続く」(読み方:つづく)と「続ける」(読み方:つづける)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「続く」と「続ける」という言葉は、どちらも途切れないで同じ状態が保たれることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「続く」と「続ける」の違い

「続く」と「続ける」の意味の違い

「続く」と「続ける」の違いを分かりやすく言うと、「続く」は自動詞、「続ける」は他動詞という違いです。

「続く」と「続ける」の使い方の違い

一つ目の「続く」を使った分かりやすい例としては、「このお話は次号へ続く」「このところ列車の事故が続く」「大売出しは1週間続く」「この雨は明後日まで続く予定です」「年末年始は休みが続くので嬉しいです」などがあります。

二つ目の「続ける」を使った分かりやすい例としては、「私たちは朝まで話続ける」「もうこれ以上我慢を続けることはできません」「サッカー選手を続ける以上は一度日本代表になりたいです」「地震の最中も彼はゲームを続ける」「私は仕事を続ける」などがあります。

「続く」と「続ける」の使い分け方

「続く」と「続ける」はどちらも途切れないで同じ状態が保たれることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「続く」は「休みが1週間続く」のように、自分の意思とは関係ないところで何かが継続している場合に使う自動詞です。

自動詞とは動作主体の動作や作用が他に及ばないで、それ自身の働きとして述べられる動詞として使います。そのため、「を」格の目的語をとることがありません。

一方、「続ける」は「この仕事を1週間続ける」のように、自分の意思で何かを継続させる場合に使う他動詞です。

他動詞とはその動詞の表す動作や作用が直接他に働きかけたり、他をつくり出したりする働きとして成り立つ場合に使います。そのため、「を揃える」の形で使うことが多いです。

「続く」と「続ける」の英語表記の違い

「続く」も「続ける」も英語にすると「continue」「last」「lead to」「follow」となり、例えば上記の「私は仕事を続ける」を英語にすると「I keep on working」となります。

「続く」の意味

「続く」とは

「続く」とは、前からの状態や行為などが途切れたり変わったりしないでそのまま繋がることを意味しています。

その他にも、同じものが隣り合った状態でずっと連なること、ある事柄のあとに間をおかず他の事柄が連なること、同じ物事が次々に起こること、順位がすぐそのあとであること、通じることの意味持っています。

「続く」の使い方

「今週は晴天が続く」「だらだらした坂が続くので自転車を漕ぐのは大変です」などの文中で使われている「続く」は、「前からの状態や行為などが途切れたり変わったりしないでそのまま繋がることや同じものが隣り合った状態でずっと連なること」の意味で使われています。

一方、「このお話は次のページに続く」「不幸なことが続くのはなぜだろうか」などの文中で使われている「続く」は、「ある事柄のあとに間をおかず他の事柄が連なることや同じ物事が次々に起こること」の意味で使われています。

「続く」は複数の意味を持つ動詞です。

「続く」は時間的や空間的に途切れないで存在する場合に使う言葉です。そのため、抽象的な表現になることが多いですが、「前の人に続く」のように、物理的に続く場合にも使うことができます。

「続く」は自動詞なので、「○○を続く」のように、目的語をとることがなく、「○○が揃く」の形で使うのが一般的になっています。

「続く」は日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことができると覚えておきましょう。

「続く」の対義語

「続く」の対義語・反対語としては、続いていたものが途中で切れて続かなくなることを意味する「絶える」があります。

「続く」の類語

「続く」の類語・類義語としては、離れているものが結ばれてひと続きになることを意味する「繋がる」、ある状態がそのまま続くことを意味する「持続」、ある状態を変えないで続けることを意味する「保つ」などがあります。

「続ける」の意味

「続ける」とは

「続ける」とは、ある状態や行為をとぎれたり変えたりしないで保つことを意味しています。その他にも、ある事柄を間をおかずに繰り返して行うこと、間隔をおかずに次のものへ繋ぐことの意味も持っています。

「続ける」の使い方

「まだ内容が決まっていないので議論を続ける」「このまま旅を続けることにしました」などの文中で使われている「続ける」は、「ある状態や行為をとぎれたり変えたりしないで保つこと」の意味で使われています。

一方、「地元のチームが連勝を続ける」「居間と食堂を続けて一部屋にする」などの文中で使われている「続ける」は、「ある事柄を間をおかずに繰り返して行うことや間隔をおかずに次のものへ繋ぐこと」の意味で使われています。

「続ける」は複数の意味を持つ動詞です。

「続ける」は他動詞なので、「○○を続ける」のような形で、目的語をとって使うのが一般的になっています。

「続ける」は日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことができると覚えておきましょう。

「続ける」の対義語

「続ける」の対義語・反対語としては、継続しているものを続かなくさせることを意味する「止める」があります。

「続ける」の類語

「続ける」の類語・類義語としては、前から行っていることをそのまま続けることを意味する「継続」、保ち続けることを意味する「保持」などがあります。

「続く」の例文

1.10日以上両社のにらみ合いが続くが、未だ決着が着きそうにありません。
2.この先は急な坂道が続くので、自転車を降りないと進むことができません。
3.授賞式に続いて祝賀パーティーを行う予定なので、その場でお待ちください。
4.小さな地震が続くので、もしかしたら大きな地震の前触れかもしれません。
5.彼は宰相に続く実力者なので、信用して問題ないでしょう。

この言葉がよく使われる場面としては、前からの状態や行為などが途切れたり変わったりしないでそのまま繋がることを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、同じものが隣り合った状態でずっと連なること、ある事柄のあとに間をおかず他の事柄が連なること、同じ物事が次々に起こること、順位がすぐそのあとであること、通じることを表現したい時に使います。

例文1は前からの状態や行為などが途切れたり変わったりしないでそのまま繋がること、例文2は同じものが隣り合った状態でずっと連なること、例文3はある事柄のあとに間をおかず他の事柄が連なることの意味で使っています。

また、例文4は同じ物事が次々に起こること、例文5は順位がすぐそのあとであることの意味で使っています。

「続ける」の例文

1.給料が中々上がらないので仕事を続けるか悩んだが、もう少し頑張ってみることにしました。
2.早く覚えたいので韓国に帰国しても、日本語の勉強を続けるつもりです。
3.歌手を続ける限りは、一度だけでもいいので東京ドームでコンサートを行いたいです。
4.失敗を続けると消極的になりがちだが、それを次に活かすことが大切です。
5.家のトイレとお風呂を続ける設計にすることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある状態や行為をとぎれたり変えたりしないで保つことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、ある事柄を間をおかずに繰り返して行うこと、間隔をおかずに次のものへ繋ぐことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2はある状態や行為をとぎれたり変えたりしないで保つこと、例文3と例文4はある事柄を間をおかずに繰り返して行うこと、例文5は間隔をおかずに次のものへ繋ぐことの意味で使っています。

「続く」と「続ける」はどちらも途切れないで同じ状態が保たれることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、自動詞として使うのが「続く」、他動詞として使うのが「続ける」と覚えておきましょう。

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