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【督促】と【催促】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「督促」(読み方:とくそく)と「催促」(読み方:さいそく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「督促」と「催促」という言葉は、どちらも早くするように促すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




督促と催促の違い

督促と催促の意味の違い

督促と催促の違いを分かりやすく言うと、督促とは公的な場面で使う、催促とは私的な場面で使うという違いです。

督促と催促の使い方の違い

一つ目の督促を使った分かりやすい例としては、「家賃を数か月滞納していたため督促状が届いてしまった」「クレジットカード会社から督促電話がかかってきた」「債権者が債務者に支払い督促を申し立てた」などがあります。

二つ目の催促を使った分かりやすい例としては、「取引先から返事がないためやんわりとした内容の催促メールを送った」「告白の返事を催促してはいけない」「友人に借りていた小説を返すのを忘れたため催促電話がかかってきた」などがあります。

督促と催促の使い分け方

督促と催促どちらも早くするように促すことを意味を持っているのですが、督促は法律や行政が絡む公的な場面で使うこと、催促はメールの返事や物の貸し借りなど私的な場面で使うことが明確な違いです。

また、督促は法律や行政がなど公的な場面で使うことがが多いため、催促よりも厳しく物事を早くするように促す意味になっています。督促と催促は意味は似ているのですが、使う場面が少し違うのでそこは注意してください。

督促と催促の英語表記の違い

督促を英語にすると、「Dunning」となり、例えば上記の「督促状」を英語にすると「Dunning Notice」となります。一方、催促を英語にすると「Reminder」となり、例えば上記の「催促メールを送った」を英語にすると「I sent a reminder email」となります。

督促の意味

督促とは

督促とは、約束の履行や物事の実行を促すことを意味しています。

他にも、租税が期限までに納付されない場合に、その納付を催促する意味も持っています。

督促の使い方

「図書の返却がまだされていないので督促をした」「期限になっても借金の返済がないため相手方に督促した」「小説家に原稿を提出するように督促した」などの文中で使われている督促は、「約束の履行や物事の実行を促すこと」の意味で使われています。

一方、「租税が納付されていなかっため督促状が届いてしまった」「督促状が届いたのですぐ納税にいこう」などの文中で使われている督促は、「租税が期限までに納付されない場合に、その納付を催促すること」の意味で使われています。

督促という言葉は、契約や債務の履行、納税を促すなど公的な場で使われることが多いです。特に金銭上の貸借の際はよく使われます。反対に、友達との物の貸し借りなど日常生活では使わないので、あまり馴染みのない言葉かもしれません。

「督促状」の意味

督促を使った有名な言葉に、「督促状」があります。督促状とは、金融機関が返済期日を過ぎても支払いが滞っている人に対して、返済を促す警告のことです。督促状を無視し続けていると給料や財産の差し押さえをされるためしっかりと対応しましょう。

督促の類語

督促の類語・類義語としては、必要だとして強く願い求めることを意味する「要請」、必要また当然なこととして相手に強く求めることを意味する「要求」、無理に要求することを意味する「強要」、物事の実現を強く求めることを意味する「要望」などがあります。

督促の督の字を使った別の言葉としては、部下を激励して戦わせることを意味する「督戦」、厳しく責め立てることを意味する「督責」、監督し励ますことを意味する「督励」などがあります。

催促の意味

催促とは

催促とは、物事を早くするように促すことを意味しています。

表現方法は「催促する」「催促を促す」「催促をかける」

「催促する」「催促を促す」「催促をかける」などが、催促を使った一般的な表現方法です。

催促の使い方

催促を使った分かりやすい例としては、「告白の返事が一ヶ月もなかったため催促してしまった」「友達から借りた漫画が返ってこないので催促をした」「上司に催促メールを送っていいか数時間悩んでいる」などがあります。

その他にも、「先方から連絡がこないため返事を返すように催促するメールを送った」「彼氏からラインの返事が遅かったため催促してしまった」「中々返事がこないので立て続けに催促の電話をした」などがあります。

催促という言葉は物事を早くするように促すことを意味しているのですが、主に私的な場面で使います。また、ビジネスシーンや日常生活でもよく使うため、とても馴染みのある言葉なはずです。

ビジネスシーンでは、上記の「上司に催促メールを送っていいか数時間悩んでいる」や「先方から連絡がこないため返事を返すように催促するメールを送った」などのように、返事を促す場合に使われることが多いです。

「矢の催促」の意味

催促を使った慣用句としては「矢の催促」(読み方:やのさいそく)があります。矢の催促とは、早くするように何度も催促することを意味しています。矢の催促を使った分かりやすい例としては、「縁談の話があるため東京から実家に帰ってこいと矢の催促を受けている」があります。

催促の類語

催促の類語・類義語としては、ある行為をするように相手に求めることを意味する「請求」、心を込めてひたすら頼むことを意味する「懇請」(読み方:こんせい)、希望や要望を出すことを意味する「申請」、人に用事を頼むことを意味する「依頼」などがあります。

催促の催の字を使った別の言葉としては、相手に対して一定の行為をするように請求することを意味する「催告」、催促するために出す書状を意味する「催促状」などがあります。

督促の例文

1.督促状を無視すると、財産や給料を差し押さえられてしまうので気を付けよう。
2.口座にお金を入れ忘れていたため、住宅ローン支払いのお願いと書かれた督促状がハガキで送られてきた。
3.借金の返済がいつまでも行われないので、相手方に支払い督促をかけるようにした。
4.カード会社の督促電話をかける仕事に就いたのだが、逆ギレするお客様も多くとても大変だ。
5.借金の督促状の書き方を勉強したので今晩相手方に送るつもりだ。
6.夫が税金を滞納し役所から送られたきた督促状というものを生まれて初めて見て私は恐ろしくなってしまった。
7.督促状も常連になると危機感や罪悪感が薄れ、支払い期限ギリギリまで放置してしまっている。
8.アパートはすでに契約を解除していたと思っていたが、なぜか督促状が届いたので驚きました。
9.貸したお金を返してもらえなかったので、簡易裁判所に行って支払督促の手続きをした。
10.彼はカード会社から督促状が届いているのに、知ってか知らずか贅沢三昧をしています。

この言葉がよく使われる場面としては、約束の履行や物事の実行を促すことを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文5のように金銭関連で相手に物事を早くするように促す場合は督促を使うことが非常に多いです。特に督促状が送られてきた場合は、無視をせず適切な対処をしましょう。

催促の例文

1.メールの返信を忘れていたら、数日後に返信の催促メールが届いた。
2.貸しているゲーム機が中々返ってこないので、催促をかける電話をした。
3.承認が必要な書類を上司にメールで送ったのに返事がないため、催促メールを送ろうか迷っている。
4.催促メールはやんわりとした内容で送ることによって、相手を不快にさせないことが大事である。
5.何度もメールを無視していたら、強めの催促メールが届いたのでしぶしぶ返信した。
6.今度の担当者はルーズで一度のメールで返事が来ることはまずなく、失礼のないように催促の電話やメールをするのがとても疲れる。
7.やれ恋人はまだか、やれ結婚はまだかと母から電話の度に催促されるので、暫く母の電話は着信拒否にしている。
8.休みの日でも猫たちが朝ごはんを催促するので、いつも通り早起きするハメになるのだ。
9.ネットで商品を買うと、後日そのお店から星5つの評価の催促メールが届きました。
10.その男は、彼氏面して何度も返信するよう催促のメッセージを送るので、思わずブロックしてしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、物事を早くするように促すことを表現したい時などが挙げられます。

例文2のように、友人間の物の貸借の場合は催促と表現することが多いです。また例文3のように、ビジネスシーンで相手方に物事を早くするように促す場合も催促を使うことが多いです。

督促と催促どちらを使うか迷った時は、法律や行政が絡む公的な場合は督促、友人間の物の貸借やメールの返事を促す私的な場合は催促と覚えておくといいでしょう。

言葉の使い方の例文
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株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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