【細かい】と【細い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「細かい」(読み方:こまかい)と「細い」(読み方:ほそい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「細かい」と「細い」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「細かい」と「細い」の違い

「細かい」と「細い」の意味の違い

「細かい」と「細い」の違いを分かりやすく言うと、「細かい」はいくつか集まって一まとまりになっているものの一つ一つの形が非常に小さいこと、「細い」は棒状のものの径が小さいことという違いです。

「細かい」と「細い」の使い方の違い

一つ目の「細かい」を使った分かりやすい例としては、「彼女は細かい点を指摘するのでうっとおしいです」「細かい点については後ほどご連絡いたします」「彼は細かい字で文章を書いている」「細かいお金ががありません」などがあります。

二つ目の「細い」を使った分かりやすい例としては、「彼女は線の細い人です」「彼は食が細いのでとても痩せています」「先の細いペンは使いやすいです」「太いラーメンよりも細いラーメンの方が好きです」「私は細い道を運転しました」などがあります。

「細かい」と「細い」の使い分け方

「細かい」と「細い」は似た言葉ですが、意味は異なっているので間違えないように注意しましょう。

「細かい」はいくつか集まって一まとまりになっているものの一つ一つの形が非常に小さいことを意味しており、砂や粉体などに対して使います。一方、「細い」は棒状のものの径が小さいことを意味しており、糸や麺類などのに対して使います。

つまり、「細かい」と「細い」では使う対象が異なっているのです。

分かりやすい例を挙げると、「細かい雨が降っている」と言いますが、「細い雨が降っている」とは言いません。また、「このラーメン屋さんは麺が細い」と言いますが、「このラーメン屋さんの面が細かい」とは言いません。

したがって、「細かい」と「細い」は意味が異なる言葉なので、きちんと使い分けるようにしましょう。

「細かい」と「細い」の英語表記の違い

「細かい」を英語にすると「small」「fine」「close」「minute」「stingy」となり、例えば上記の「細かいお金ががありません」を英語にすると「I have no small change」となります。

一方、「細い」を英語にすると「fine」「thin」「slender」「narrow」となり、例えば上記の「私は細い道を運転しました」を英語にすると「I drove along a narrow road」となります。

「細かい」の意味

「細かい」とは

「細かい」とは、いくつか集まって一まとまりになっているものの一つ一つの形が非常に小さいことを意味しています。

その他にも、金高が小さいこと、動きが小さいこと、物事が細部にわたっていること、小さいところまで行き届いていること、些細であること、勘定高いことの意味も持っています。

「彼女は細かい編み目のセーターを着ています」「今は細かいお金を持ち合わせていません」などの文中で使われている「細かい」は、「いくつか集まって一まとまりになっているものの一つ一つの形が非常に小さいことや金高が小さいこと」の意味で使われています。

一方、「細かい話は抜きにしましょう」「彼は芸が細かいので人気があります」などの文中で使われている「細かい」は、「物事が細部にわたっていることや小さいところまで行き届いていること」の意味で使われています。

「細かい」は様々な意味を持つ言葉ですが、どの意味でも使われています。

「細かい」の特徴

「細かい」は非常に小さいものが数多くある場合に、その小さいもの一つ一つについて言う場合に使います。

また、「細かい物が多いので収納ボックスを購入しました」のように物に対してだけではなく、「彼はいちいち細かいのであまり好きではありません」のように、人の性格に対しても使うことができると覚えておきましょう。

「細かい」の対義語

「細かい」の対義語・反対語としては、隙間が大きいことを意味する「粗い」があります。

「細かい」の類語

「細かい」の類語・類義語としては、感情などが細やかなことを意味する「繊細」、感受性が強く繊細なことを意味する「デリケート」、極めて細かいところまで行き届いていることを意味する「細密」などがあります。

「細い」の意味

「細い」とは

「細い」とは、棒状のものの径が小さいことを意味しています。

その他にも、線状のものの幅が小さいこと、量が少なく勢いが弱いこと、声量が少ないこと、気が小さいこと、物事の規模が小さいことの意味も持っています。

「細い」の使い方

「彼は首回りが細いです」「道が細いので気をつけて運転してくださいね」などの文中で使われている「細い」は、「棒状のものの径が小さいことや線状のものの幅が小さいこと」の意味で使われています。

一方、「私の妹は食が細いです」「彼女は細い声で話している」などの文中で使われている「細い」は、「量が少なく勢いが弱いことや声量が少ないこと」の意味で使われています。

「細い」は様々な意味を持つ形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。

「細い」は麺、糸、腕、足、身体など、棒状のものの径が小さいことに対してよく使われています。

「細い」の特徴

「細い」は「麺が細い」「彼女は腕が細い」などのように物理的なものに対してだけではなく、「今年に入ってから商売が細い」などのように、抽象的なものに対しても使うことができるというのが特徴です。

「細い」の対義語

「細い」の対義語・反対語としては、棒状のものの径が大きいことを意味する「太い」があります。

「細い」の類語

「細い」の類語・類義語としては、程度がわずかであることを意味する「小さい」、物事の程度が甚だしくないことを意味する「薄い」、姿かたちがほっそりして上品に感じられることを意味する「華奢」などがあります。

「細かい」の例文

1.新品を購入したものの細かい傷がいくつかあったので、クレームを入れることにしました。
2.今は細かいお金は持ち合わせていないので、支払いは1万円でお願いします。
3.細かいことはまた後日連絡いたしますので、しばらくお待ちください。
4.彼女は細かいことをいちいち指摘してくるので、このまま結婚することはないだろう。
5.彼は取引に関しては細かいので、この件を任せても問題ないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、いくつか集まって一まとまりになっているものの一つ一つの形が非常に小さいことを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、金高が小さいこと、動きが小さいこと、物事が細部にわたっていること、小さいところまで行き届いていること、些細であること、勘定高いことを表現したい時にも使います。

例文1はいくつか集まって一まとまりになっているものの一つ一つの形が非常に小さいこと、例文2は金高が小さいこと、例文3は物事が細部にわたっていること、例文4は些細であること、例文5は勘定高いことの意味で使っています。

「細い」の例文

1.私は太いパスタよりも、カッペリーニのような細いパスタの方が好きです。
2.この先は細い道が多いので、運転する時はいつも緊張してしまいます。
3.ここ最近ガスの火が細いので、修理業者を呼ぶことにしました。
4.彼女は神経が細いので、あまり厳しいことを言わない方がいいだろう。
5.実家が細いか太いかで、人生は大分変ると私は思っています。

この言葉がよく使われる場面としては、棒状のものの径が小さいことを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、線状のものの幅が小さいこと、量が少なく勢いが弱いこと、声量が少ないこと、気が小さいこと、物事の規模が小さいことを表現したい時にも使います。

例文1は棒状のものの径が小さいこと、例文2は線状のものの幅が小さいこと、例文3は量が少なく勢いが弱いこと、例文4は気が小さいこと、例文5は物事の規模が小さいことの意味で使っています。

「細かい」と「細い」は似た言葉ですが意味は異なっています。

どちらの言葉を使うか迷った場合、いくつか集まって一まとまりになっているものの一つ一つの形が非常に小さいことを表現したい時は「細かい」を、棒状のものの径が小さいことを表現したい時には「細い」を使うと覚えておきましょう。

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