【めげる】と【しょげる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「めげる」と「しょげる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「めげる」と「しょげる」という言葉は、どちらも元気がなくなることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「めげる」と「しょげる」の違い

「めげる」と「しょげる」の違いを分かりやすく言うと、「めげる」は西日本の方言として使われている、「しょげる」は全国で使われている標準語という違いです。

一つ目の「めげる」を使った分かりやすい例としては、「彼はヘマをやらかしてめげる」「逆境にめげることなく頑張りたいと思う」「彼氏が最近私に冷たいのでめげる」「丁寧に扱わないとめげるよ」などがあります。

二つ目の「しょげる」を使った分かりやすい例としては、「彼女は大失態を演じてしょげる」「叱られた犬がしょげる」「両親に叱られてしょげる」「彼が今日はしょげている」「どうしてそんなにしょげているの」などがあります。

「めげる」と「しょげる」はどちらも元気がなくなることを意味していますが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「めげる」は岡山、広島、徳島などの西日本地域の方言として使うのが一般的な言葉になります。

一方、「しょげる」は日本全国で使われており、標準語というのがいうのが違いです。

したがって、「めげる」よりも「しょげる」の方が広く一般的に使われていると覚えておきましょう。

「めげる」も「しょげる」も英語にすると「dejected」となり、例えば上記の「どうしてそんなにしょげているの」を英語にすると「Why are you looking so dejected」となります。

「めげる」の意味

「めげる」とは、気力が失われることを意味しています。

「心がめげる」「めげるな」などが、「めげる」を使った一般的な言い回しになります。

「めげる」を使った分かりやすい例としては、「変に触っていたらめげるよ」「彼はテストの結果にめげることなく勉強を頑張りました」「めげることなく努力すればいつかは目標を達成できるはずです」「彼女は先生に叱られてめげる」などがあります。

「めげる」は気力が失われることを意味する動詞です。また、岡山、広島、徳島などの西日本地域の方言としても使われており、「雑に扱うとめげるよ」のような言い回しで、壊れるという意味でも使うことがあると覚えておきましょう。

「めげる」は何かに失敗した場合や期待が外れた場合に使うのが一般的です。

「めげる」は基本的にマイナスのイメージを伴っている言葉ですが、「めげない」などように打消しの形にすることによって、「気力を失わない」というプラスのイメージで使うこともできます。

「めげる」の類語・類義語としては、体力や気力が衰えて弱ることを意味する「萎える」、気持ちの張りがなくなることを意味する「脱力する」、期待や希望どおりにならずがっかりすることを意味する「落胆する」などがあります。

「しょげる」の意味

「しょげる」とは、失敗や失望でがっかりして元気がなくなることを意味しています。

「しょげる」を漢字にすると、「悄気る」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「しょげる」を使うようにしましょう。

「しょげるな」「しょげている」などが、「しょげる」を使った一般的な言い回しになります。

「しょげる」を使った分かりやすい例としては、「担任の先生に叱られてしょげる」「テストで良い点数が取れずしょげる」「そんなことでしょげるのはよくないよ」「彼氏と大喧嘩してしょげる友人」「思うようなプレーができなくてしょげる」などがあります。

「しょげる」は失敗や失望でがっかりして元気がなくなることを意味する動詞です。

「しょげる」は何かに失敗した場合や期待が外れた場合に使います。そのため、基本的にマイナスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「しょげる」は元気がなくなる様子が、具体的な表情や行動に表われ出ることが多いというのが特徴です。

「しょげる」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができます。

「しょげる」の類語・類義語としては、気分が優れず憂鬱な気持ちになることを意味する「塞ぐ」、元気がなくなり暗い気持ちになることを意味する「滅入る」、勢いや意欲がそがれることを意味する「挫ける」などがあります。

「めげる」の例文

1.彼は模擬試験の結果にめげることなく勉強を続けた結果、無事志望校に合格することができました。
2.彼は叱るとすぐめげるので、とても扱いにくい存在だと思います。
3.めげることなく努力を続けていれば、夢はいつか叶うと思っています。
4.試験に落ちてしまったけど、めげることなく来年もまた受けようと思います。
5.丁寧にせんとめげるで、気をつけてなと言われました。

この言葉がよく使われる場面としては、気力が失われることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「めげる」はマイナスのイメージで使われている言葉です。

「しょげる」の例文

1.彼は試験の結果が良くなかったらしく、しょげてしまいました。
2.彼女は大事なプレゼンで大失態をしていまい、しょげている。
3.叱られてしょげる犬に、餌を与えて立ち直ってもらうことにしました。
4.しょげるばかりではどうしようもないので、前を見て進むしかないだろう。
5.投資で大損してしまったら、しょげるのは仕方がないことだと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、失敗や失望でがっかりして元気がなくなることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「しょげる」はマイナスのイメージで使われている言葉です。

「めげる」と「しょげる」はどちらも元気がなくなることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、西日本の方言として使われているのが「めげる」、全国で使われている標準語なのが「しょげる」と覚えておきましょう。

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