【再開】と【再会】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「さいかい」という読み方の「再開」と「再会」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「再開」と「再会」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




再開と再会の違い

再開と再会の意味の違い

再開と再会の違いを分かりやすく言うと、再開とは物事を再び始めること、再会とは疎遠だった人と再び会うことという違いです。

再開と再会の使い方の違い

一つ目の再開を使った分かりやすい例としては、「協定締結に向けた交渉を再開する」「60代で英語学習を再開しました」「停止していたメルマガの配信を再開する」「二年間の育休を終えて仕事を再開しています」などがあります。

二つ目の再会を使った分かりやすい例としては、「戦友と半世紀ぶりの再会を果たした」「偶然再会した男友達と付き合うことになりました」「忘れられない人との再会を願っている」「いつかどこかで必ず再会しましょう」などがあります。

再開と再会の使い分け方

再開と再会という言葉は、どちらも「さいかい」と読みますが、意味や使い方には大きな違いがあります。

再開とは、閉じていたものを再び開けること、中断していたものを再び始めること、いったん休止していた物事を再度始めることを意味します。例えば、いったん休止していた業務や営業が再度行われることを「営業再開」と言います。

再会とは、長い間会わないでいた人にまた会うことを意味します。離れ離れに暮らしている者同士が同窓会などで久しぶりに一堂に会する場面や、なんの前触れもなく昔の友人にばったり会う場面などで使用される言葉です。

つまり、再開とは何かを再び始めることであり、再会とは行き来が絶えていた人と再び会うことを意味します。二つの言葉は同じ読み方をしますが、意味が全く違う同音異義語なので互いに置き換えて使うことはできません。

再開と再会の英語表記の違い

再開を英語にすると「restart」「resume」「reopen」となり、例えば上記の「交渉を再開する」を英語にすると「resume negotiations」となります。

一方、再会を英語にすると「reunion」「reunification」「meeting again」となり、例えば上記の「再会を果たす」を英語にすると「achieve a reunion」となります。

再開の意味

再開とは

再開とは、いったん閉じていたものや中断していたものを、再び開いたり始めたりすること、また、再び始まることを意味しています。

再開の使い方

再開を使った分かりやすい例としては、「営業再開のお知らせをHPに載せる」「運休していたフェリーが運航を再開します」「転落した運転手の捜索活動を再開しました」「仕事が落ち着いたら英語の勉強を再開します」などがあります。

その他にも、「本試合は中止が決定したため後日に再開試合を行います」「4月1日より営業を再開させていただきます」「フジテレビでのCM放送を再開した」「運転再開は正午ごろを見込んでおります」などがあります。

再開の「再」は訓読みで「ふたたび」と読み、 同じ動作や状態を繰り返すことを表す漢字です。閉じているものや塞がっているものをあけ放つことを表す「開」と結びつき、再開とは、中断していたものを始めたり、いったん閉じていたものを再び開いたりすることを意味します。

表現方法は「再開試合」

再開を用いた日本語には「再開試合」があります。再開試合とは、サッカー用語で、何らかの理由で中断となった試合を、後日、中断時点から再開する試合を意味します。原則として、再開試合は中止試合の記録を引き継ぐこととなっており、メンバーは試合中止時点と同じメンバーとなります。

再開の対義語

再開の対義語・反対語としては、中途でやめることや計画を取りやめにすることを意味する「中止」、一続きのものが中途でとぎれることを意味する「中断」などがあります。

再開の類語

再開の類語・類義語としては、悪い状態から盛り返して再び活動を始めることを意味する「再起」、もとの位置や状態などに戻ることを意味する「復帰」、一度失った地位に再び就くことやカムバックを意味する「返り咲き」、再開させることや再出発することを意味する「リスタート」などがあります。

再会の意味

再会とは

再会とは、長く別れ別れになっていた人どうしが、再び巡りあうことを意味しています。

再会の使い方

再会を使った分かりやすい例としては、「再会の誓いを胸に親友を見送りました」「ヒガンバナの花言葉は再会です」「中学校の英語の先生とこんなところで再会するとは思わなかった」などがあります。

その他にも、「次の再会を期してお開きとなりました」「旧友と中国語教室で再会しました」「離れ離れになった子どもと親の再会を支援しています」「3年ぶりに再会した友人はイラストレーターになっていました」などがあります。

再会とは、文字通り「再び会うこと」であり、長い間会っていなかった者どうしが、再び巡りあうことを意味します。一般的には年単位で会っていないケースに使用される言葉であり、数日後に会う場合に「再会」を用いることはありません。

表現方法は「再会を期す」

再会を用いた言い回しには「再会を期す」があります。「再会を期す」とは、再び会うことを約束することを意味します。「期す」は、前もって期限や時刻を定めること、心に誓うことを表す言葉です。

再会の対義語

再会の対義語・反対語としては、人と別れることや別離を意味する「離別」などがあります。

再会の類語

再会の類語・類義語としては、思いがけなく出会うことや巡りあうことを意味する「邂逅」(読み方:かいこう)、不意に出あうことや偶然に巡りあうことを意味する「遭遇」、思いがけなく出会うことを意味する「鉢合わせ」、思いがけなく人に出会うさまを意味する「ばったり」などがあります。

再開の例文

1.大雪のため始発より運転を見合わせていた列車は、間もなく運転を再開するようです。
2.10年ぶりに英語の学習を再開しようと思いますが、どこから手を付けたらよいか分かりません。
3.一旦やめてしまった物事を再開するには、エネルギーと強い意志が必要です。
4.食中毒事故により営業を停止していたビジネスホテルは、明日から営業再開する予定です。
5.活動休止中のアイドルグループが来春から活動を再開することを、所属事務所が公式サイトで発表しました。

この言葉がよく使われる場面としては、一度閉じたり止めたりしたものを再び開くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、再開という言葉は、日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面で用いられています。

再会の例文

1.英語サークルの仲間たちとの久々の再会は、思っていた以上に盛り上がって楽しかったです。
2.再会をテーマにした映画をみて、自分も久しぶりに幼なじみに会いたくなりました。
3.人気歌手になった高校の同級生と再会することは、もうきっとないだろうと諦めています。
4.非常識なお金の使い方をしていた元カレとばったり再会し、その服装から今も派手な生活を送っていることが伺えた。
5.ホームステイ先のファミリーと再会した時に、英語のスラングが自然と出たことに自分でも驚きました。

この言葉がよく使われる場面としては、いったん離ればなれになっていた者どうしが再び会うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、再会という言葉は、日常生活のなかで使用されることがほとんどです。

再開と再会という言葉は、どちらも「さいかい」と読む同音異義語です。どちらの言葉を使うか迷った場合、何かを再び始めることを表現したい時は「再開」を、疎遠だった人と再び会うことを表現したい時は「再会」を使うようにしましょう。

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