似た意味を持つ「OJT」(読み方:オージェーティー)と「OFF-JT」(読み方:オフジェーティー)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「OJT」と「OFF-JT」という言葉は、どちらも従業員の教育訓練のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「OJT」と「OFF-JT」の違い
「OJT」と「OFF-JT」の意味の違い
「OJT」と「OFF-JT」の違いを分かりやすく言うと、「OJT」とは職場での実務を通じて行う従業員の教育訓練のこと、「OFF-JT」とは職場とは別の所で特別に行う従業員の教育訓練のことという違いです。
「OJT」と「OFF-JT」の使い方の違い
一つ目の「OJT」を使った分かりやすい例としては、「OJTだけでは人材の育成は不十分だと思います」「OJTは導入するメリットがあると思う」「来月からOJT研修がスタートします」「OJTの期間はどれくらいですか」などがあります。
二つ目の「OFF-JT」を使った分かりやすい例としては、「OFF-JTの導入を検討しています」「OFF-JTはメリットもあるがデメリットもある」「OFF-JT研修がスタートしました」「OFF-JTの期間はどれくらいですか」などがあります。
「OJT」と「OFF-JT」の使い分け方
「OJT」と「OFF-JT」はどちらも従業員の教育訓練のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
結論から言ってしまうと、「OJT」と「OFF-JT」は対義語なので意味は全く異なっています。
「OJT」は職場での実務を通じて行う従業員の教育訓練のことを意味しており、実務を通じて教育や人材育成を行うアウトプットすることが中心です。
一方、「OFF-JT」は職場とは別の所で特別に行う従業員の教育訓練のことを意味しており、集合研修、講習会やセミナーなどの座学スタイルのインプットが中心の人材育成になります。
「OJT」と「OFF-JT」の英語表記の違い
「OJT」を英語にすると「On the Job Training」となり、例えば上記の「OJTの期間はどれくらいですか」を英語にすると「How long will be On the Job Training」となります。
一方、「OFF-JT」を英語にすると「Off the Job Training」となり、例えば上記の「OFF-JTの期間はどれくらいですか」を英語にすると「How long will be Off the Job Training」となります。
「OJT」の意味
「OJT」とは
「OJT」とは、職場での実務を通じて行う従業員の教育訓練のことを意味しています。
「OJT」の使い方
「OJT」を使った分かりやすい例としては、「OJTの導入を検討しています」「OJT期間は最低1年間は必要だと思います」「OJT指導員の能力はとても重要だと思います」「私はOJTは必要ないと考えています」「明日からいよいよOJTが始まります」などがあります。
「OJT」とは「On the Job Training」の頭文字をとった略語で、職場での実務を通じて行う従業員の教育訓練のことを意味しています。
「OJT」の特徴
簡単に「OJT」を説明すると、実際の職場環境の中で日常の業務につきながら、先輩社員や上司から実践的な知識や技術、ノウハウなどを指導してもらう方法のことですそのため、「OJT」の実践的なノウハウやスキルが習得できるというメリットがあります。
しかし、良くない点も持ち合わせており、人に教えることはスキルによって差が出るので、指導員によって成果が変わったり、指導員への負担が大きいなどがデメリットです。
「OJT」は従業員の教育訓練のことを指しているので、基本的にビジネスシーンにおいて使う言葉であると覚えておきましょう。
「OJT」の対義語
「OJT」の対義語・反対語としては、職場とは別の所で特別に行う従業員の教育訓練のことを意味する「OFF-JT」があります。
「OJT」の類語
「OJT」の類語・類義語としては、企業がその経営や生産に役立つ従業員を養成するために行う教育訓練のことを意味する「企業内訓練」があります。
「OFF-JT」の意味
「OFF-JT」とは
「OFF-JT」とは、職場とは別の所で特別に行う従業員の教育訓練のことを意味しています。
「OFF-JT」の使い方
「OFF-JT」を使った分かりやすい例としては、「明日から三日間OFF-JTがあります」「OFF-JTにはコストがかかるというデメリットがあります」「OFF-JTとしてビジネスマナー研修を行うことにしました」「OFF-JTからOJTへの移行を考えている」などがあります。
「OFF-JT」は「Off the Job Training」の頭文字をとった略語で、職場とは別の所で特別に行う従業員の教育訓練のことを意味しています。
「OFF-JT」を簡単に説明すると、通常の仕事から離れて社内の担当部署や外部の研修機関が作成したプログラムを受けたり、外部の人材育成の講師による講習会を受けて、座学などで知識や技術を習得したりすることを指しています。
「OFF-JT」の特徴
「OFF-JT」にもメリットとデメリットが存在しており、メリットはプロの講習を受けることでその分野で最先端の知識や情報を得られることだったり、一度の大勢の人を教育することができるという点です。
反対にデメリットを挙げると、「OFF-JT」で学べる一般論はそのまま即実務には反映できないことも多く、効果が反映されるまで時間がかかることや費用が「OJT」に比べるとかかることなどです。
「OFF-JT」は従業員の教育訓練のことを指しているので基本的にビジネスシーンにおいて使う言葉であると覚えておきましょう。
「OFF-JT」の対義語
「OFF-JT」の対義語・反対語としては、職場での実務を通じて行う従業員の教育訓練のことを意味する「OJT」があります。
「OFF-JT」の類語
「OFF-JT」の類語・類義語としては、職務上必要とされる知識や技能を高めるためにある期間特別に勉強や実習をすることを意味する「研修」があります。
「OJT」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、職場での実務を通じて行う従業員の教育訓練のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「OJT」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。
「OFF-JT」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、職場とは別の所で特別に行う従業員の教育訓練のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「OFF-JT」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。
「OJT」と「OFF-JT」はどちらも従業員の教育訓練のことを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、職場での実務を通じて行う従業員の教育訓練のことを表現したい時は「OJT」を、職場とは別の所で特別に行う従業員の教育訓練のことを表現したい時は「OFF-JT」を使うと覚えておきましょう。