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【被る(かぶる)】と【被る(こうむる)】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ漢字で読み方が違う「被る」(読み方:かぶる)と「被る」(読み方:こうむる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「被る(かぶる)」と「被る(こうむる)」という言葉は、どちらも良くないことを身に受けることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




被る(かぶる)と被る(こうむる)の違い

被る(かぶる)と被る(こうむる)の意味の違い

被る(かぶる)と被る(こうむる)の違いを分かりやすく言うと、被る(かぶる)とは頭や顔などにそれを覆うものを載せること、被る(こうむる)とは良くないことを身に受けることという違いです。

被る(かぶる)と被る(こうむる)の使い方の違い

一つ目の被る(かぶる)を使った分かりやすい例としては、「隣の人と服が被る」「友人の罪を被ることにした」「寒いので毛布を被って寝る」「火の粉を被るお祭りに参加する」「彼女は慌てて帽子を被った」などがあります。

二つ目の被る(こうむる)を使った分かりやすい例としては、「災害により多大な損害を被る」「彼女から恩恵を被る」「本社は非常な打撃を被ることになりました」「悪いことをしている人は天罰を被るだろう」「大きな損害を被る」などがあります。

被る(かぶる)と被る(こうむる)の使い分け方

被る(かぶる)と被る(こうむる)は同じ漢字を使う言葉ですが、読み方によって意味が異なっているので注意しましょう。

被る(かぶる)は頭や顔などにそれを覆うものを載せること、頭からからだ全体にかけて受けること、本来は引き受けなくて済むものを身に受けること、同じようなものが揃うことの意味で使います。

一方、被る(こうむる)は他人から行為や恩恵などを受けることや災いなどを身に受けることの意味で使います。

また、被る(かぶる)と被る(こうむる)にはどちらにも良くないことを身に受けることという同じ意味も持っていますが、この意味が用いられる時は被る(こうむる)の方を使うのが一般的です。

被る(かぶる)と被る(こうむる)の英語表記の違い

被る(かぶる)を英語にすると「put on」「wear」となり、例えば上記の「彼女は慌てて帽子を被った」を英語にすると「She hastily put on her hat」となります。

一方、被る(こうむる)を英語にすると「receive」「sustain」「suffer」「be subjected to」となり、例えば上記の「大きな損害を被る」を英語にすると「Suffer a serious loss」となります。

被る(かぶる)の意味

被る(かぶる)とは

被る(かぶる)とは、頭や顔などにそれを覆うものを載せることを意味しています。その他にも、頭からからだ全体にかけて受けること、本来は引き受けなくて済むものを身に受けること、同じようなものが揃うことの意味も持っています。

表現方法は「帽子を被る」「内容が被る」「人と被る」

「帽子を被る」「内容が被る」「人と被る」などが、被るを使った一般的な言い回しです。

被る(かぶる)の使い方

「紫外線が強いので帽子を被る」「水道管が破裂して水を被る」などの文中で使われている被る(かぶる)は、「頭や顔などにそれを覆うものを載せることや頭からからだ全体にかけて受けること」の意味で使われています。

一方、「不況の煽りを被ることになった」「前の人と発言の内容が被る」などの文中で使われている被る(かぶる)は、「本来は引き受けなくて済むものを身に受けることや同じようなものが揃うこと」の意味で使われています。

「被る」を別の漢字で表記すると「冠る」となりますが、一般的に頭や顔などにそれを覆うものを載せることの意味の時にしか使いません。

被る(かぶる)の対義語

被る(かぶる)の対義語・反対語としては、身につけていたものを取り去ることを意味する「脱ぐ」があります。

被る(かぶる)の類語

被る(かぶる)の類語・類義語としては、衣類などを身につけることを意味する「着る」、衣服などを足先から通して下半身につける「穿く」、着物の上から軽く掛けるようにして着ることを意味する「羽織る」などがあります。

被る(こうむる)の意味

被る(こうむる)とは

被る(こうむる)とは、 他人から行為や恩恵などを受けることを意味しています。その他にも、災いなどを身に受けることの意味も持っています。

表現方法は「損害を被る」「迷惑を被る」「恩恵を被る」

「被る」は「損害を被る」「迷惑を被る」などのように、ネガティブなイメージで使うのが一般的ですが、「恩恵を被る」「恩顧を被る」「ご愛顧を被る」などのように、ポジティブなイメージでも使うことができます。

被る(こうむる)の使い方

「格別の恩顧を被る」「ご愛顧を被る」などの文中で使われている被る(こうむる)は、「他人から行為や恩恵などを受けること」の意味で使われています。

一方、「ひどい損害を被る」「自分とは直接関係ないことで迷惑を被る」などの文中で使われている被る(こうむる)は、「災いなどを身に受けること」の意味で使われています。

「被る」を別の漢字で表記すると「蒙る」となりますが、あまり一般的ではありません。

被る(こうむる)の類語

被る(こうむる)の類語・類義語としては、 感情的な言葉や質問などを続けざまに受けることを意味する「浴びる」、身にしみて経験することを意味する「味わう」、苦難や災難などを受けることを意味する「受難」などがあります。

被る(かぶる)の例文

1.私が帽子を被る理由は、おしゃれよりも寒さを対策するためです。
2.修行僧の真似をして頭から水を被る水行に挑戦したが、とても辛かったです。
3.不況の煽りを被ることになり、私の会社ではボーナスが全額カットされました。
4.自分の娘を守るために、娘が行った罪を被ることにしました。
5.今読んでいる漫画に登場した新しい人物は、主人公とキャラが被っているのであまり人気でそうにありません。

この言葉がよく使われる場面としては、頭や顔などにそれを覆うものを載せることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、頭からからだ全体にかけて受けること、本来は引き受けなくて済むものを身に受けること、同じようなものが揃うことを表現したい時にも使います。

例文1の「被る」は頭や顔などにそれを覆うものを載せること、例文2の「被る」は頭からからだ全体にかけて受けること、例文3と例文4の「被る」は本来は引き受けなくて済むものを身に受けること、例文5の「被る」は同じようなものが揃うことの意味で使っています。

被る(こうむる)の例文

1.学生の頃は恩顧を被るばかりだったので、社会人になったらそれを返したいです。
2.リーマンショックにより、大きな打撃を被ることは容易に想像できました。
3.大型台風の影響で、私の畑は多大な損害を被ることになりました。
4.印鑑を押したことによって思いがけない迷惑を被ることがあるので、慎重な取り扱いが必要です。
5.損害を被るのを防ぐために、弊社は新制度を導入することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、他人から行為や恩恵などを受けることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、災いなどを身に受けることを表現したい時にも使います。

例文1の「被る」は他人から行為や恩恵などを受けること、例文2から例文5の「被る」は災いなどを身に受けることの意味で使っています。

被る(かぶる)と被る(こうむる)はどちらも良くないことを身に受けることを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合は、頭や顔などにそれを覆うものを載せることを表現したい時には被る(かぶる)を、良くないことを身に受けることを表現したい時には被る(こうむる)を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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