【導入】と【採用】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「導入」(読み方:どうにゅう)と「採用」(読み方:さいよう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「導入」と「採用」という言葉は、どちらも「取り入れること」意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




導入と採用の違い

導入と採用の意味の違い

導入と採用の違いを分かりやすく言うと、導入とは技術などを外部から取り入れること、採用とは人やアイデアなどを選んで取り入れることという違いです。

導入と採用の使い方の違い

一つ目の導入を使った分かりやすい例としては、「この施策を導入することには反対です」「導入美容液は30代女性におすすめです」「小説の導入部で読む気が失せてしまった」「新入社員の導入教育に力を入れています」などがあります。

二つ目の採用を使った分かりやすい例としては、「若手社員の意見を積極的に採用する」「インターン生のアイデアを採用しました」「採用証明書をハローワークに提出する」「採用を辞退するメールを送りました」などがあります。

導入と採用の使い分け方

導入と採用という言葉は、どちらも有用なものとして取り入れて用いることを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

導入とは、「生成AIを導入する」「ITシステムを導入する」のような使い方で、主に技術やシステムあるいは方法などを外部から取り入れることをします。また、「小説の導入部」のような使い方で、主題に入る前のはじまりの部分も意味する言葉です。

採用とは、「社員として採用する」「採用を辞退する」のような使い方で、人の雇用に関し用いられることが多い言葉です。また、「意見を採用する」「アイデアを採用する」のような使い方で、適当な人材や意見などを取り上げて用いることも意味します。

つまり、導入とは主に技術や方法に関して使用され、採用とは人材やアイデアに用いられる言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

導入と採用の英語表記の違い

導入を英語にすると「induction」「transduction」「importation」となり、例えば上記の「この施策を導入する」を英語にすると「introduce this policy」となります。

一方、採用を英語にすると「adoption」「recruitment」「employment」となり、例えば上記の「意見を採用する」を英語にすると「adopt an opinion」となります。

導入の意味

導入とは

導入とは、外部から導き入れること、引き入れることを意味しています。

その他にも、「小説や音楽などで、主題に入る前のはじまりの部分」「学習を始めるにあたり、児童・生徒に関心・興味をよびおこさせるための準備的段階」の意味も持っています。

導入の読み方

導入の読み方は「どうにゅう」です。誤って「どうじゅう」「とうにゅう」などと読まないようにしましょう。

導入の使い方

「人手不足対策としてAIを導入します」「スプレータイプの導入化粧水を使っています」「導入初期加算の処方内容に変更があります」などの文中で使われている導入は、「外部から導き入れること、引き入れること」の意味で使われています。

一方、「導入文で読者を惹き付ける」の文中で使われている導入は「主題に入る前のはじまりの部分」の意味で、「英語学習の導入はとても大切です」の文中で使われている導入は「生徒に関心をよびおこさせるための準備的段階」の意味で使われています。

導入とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で使用されているため、文脈により意味を捉える必要があります。導入の「導」は訓読みで「みちびく」と読み、ある方に引っぱっていくこと、「入」は区域や範囲の中にはいることを表す漢字です。

表現方法は「導入美容液」

上記例文にある「導入美容液」とは、洗顔後にすぐ使う美容液のことであり、その後に続く化粧水や乳液の浸透を助ける働きがあります。化粧水が肌になじみにくいときや、肌の乾燥が気になるときに役立つアイテムです。

導入の対義語

導入の対義語・反対語としては、それまで行われてきた制度やきまりなどを取りやめることを意味する「撤廃」などがあります。

導入の類語

導入の類語・類義語としては、事業などに資金や労力などを注ぎこむことを意味する「投入」、他のいいものを受け入れることを意味する「取り込む」、取り入れて自分のものにすることを意味する「摂取」などがあります。

採用の意味

採用とは

採用とは、適当であると思われる人物・意見・方法などを、とり上げて用いることを意味しています。

採用の使い方

採用を使った分かりやすい例としては、「英語力がある人材を採用する」「メールの宛先に採用担当者様と書く」「大企業から採用通知著が届いて嬉しい」「採用通知の返信方法を教えてもらいました」などがあります。

その他にも、「新卒採用サイトをチェックする」「採用面接に向けて質問事項リストを作成する」「ホームページに採用情報を掲載しております」「採用の際の年齢制限は認められていません」「ユニークな案を採用するつもりです」などがあります。

採用の「採」は訓読みで「とる」と読み、選び出すことや取り入れることを表します。使うことを表す「用」と結びつき、採用とは、適当な人材や意見あるいは方法などをとりあげて用いることを意味します。

表現方法は「採用証明書」

採用を用いた日本語には「採用証明書」があります。採用証明書とは、失業手当を受給している人が再就職先が決まった際に、ハローワークへ提出する書類です。原則として、採用証明書は内定日から就職開始日の前日までに届け出る必要があります。

採用の対義語

採用の対義語・反対語としては、願い出などを退けることを意味する「却下」、を意味する「解雇」、使用者側から雇用契約を解除することを意味する「解雇」などがあります。

採用の類語

採用の類語・類義語としては、使用者が労働者を雇って労働に従事させることを意味する「雇用」、いくつかあるものの中から選んで取り上げることを意味する「採択」、申し出や意見を受け入れることを意味する「取り上げる」などがあります。

導入の例文

1.新しく社内システムを導入することになり、部署の代表として研修を受けに行くことになりました。
2.一部の公立中学校において、英語の授業にデジタル教材が導入されています。
3.社内に仮眠室を導入しましたが、スペースの問題からマッサージチェアを設置することはできませんでした。
4.導入部のストーリー展開は非常に重要なので、時間をかけて推敲するようにしています。
5.生徒が興味を持って授業を受けるかどうかは、各単元の導入で決まります。

この言葉がよく使われる場面としては、人や物をある場所や状態にみちびき入れること、技術や方法など選んでとり入れること、主題に入る前のはじまりの部分、学習指導の過程の最初の段階を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある導入と設置の違いは、導入は新しいものを外部から取り入れることを表し、設置は物理的に何かを設けて置くこと表す点にあります。

採用の例文

1.若手社員の意見を採用することは、会社を活性化という面で大きな意味を持っています。
2.今度のイベント企画で、自分のアイデアが採用されたので嬉しいです。
3.約3ヶ月間の活動の末、大型物置を製造する会社の営業職として採用されました。
4.多くの採用担当者は、時間の使い方をよりシビアに考えている学生を評価しています。
5.ある調査によると、中途採用では半数を超える企業が英語のスキルを重視しています。

この言葉がよく使われる場面としては、必要なものを採取して利用すること、意見や方法などをとりあげて用いること、人を雇い入れることを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「中途採用」とは、新規学卒者ではなく、既に職業経験を持つ人を採用することを意味します。また、定期採用時以外の年度中途に行なう採用を指すこともあります。

導入と採用という言葉は、どちらも「取り入れて用いること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、システムや技術などを取り入れることを表現したい時は「導入」を、人やアイデアを選んで用いることを表現したい時は「採用」を使うようにしましょう。

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