【着座】と【着席】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「着座」(読み方:ちゃくざ)と「着席」(読み方:ちゃくせき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「着座」と「着席」という言葉は、どちらも「座ること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




着座と着席の違い

着座と着席の意味の違い

着座と着席の違いを分かりやすく言うと、着座とは椅子だけでなく床に座る場合にも使用され、着席とは椅子に座る場合に使用されるという違いです。

着座と着席の使い方の違い

一つ目の着座を使った分かりやすい例としては、「着座にて説明させていただきます」「ウォシュレットの着座センサーが壊れてしまった」「懇親会は着座形式で行われた」「着座動作の分析を介護に役立てる」などがあります。

二つ目の着席を使った分かりやすい例としては、「時間になりましたので着席してください」「首相が着席したまま答弁した」「ゲストが着席する椅子を用意する」「東京ドームの着席指定席はどこですか」などがあります。

着座と着席の使い分け方

着座と着席という言葉は、どちらも座ることや腰を下ろすことを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

着座とは、座るべき場所に座ることを意味し、椅子に座ることや、床や畳などに直に座ることを表します。やや改まった表現で、日常生活のなかで用いられることはほぼありません。フォーマルな会合などで、スピーチをする人が座ったまま話をする際に「着座のまま失礼いたします」などと使用します。

着席とは、席に着くことを意味しますが、主に椅子に座ることをいう言葉です。本来は椅子に限らず、床や畳であっても座るべき場所に座ることを指しますが、多くは椅子が用意された席に着くことに対して用いられています。

つまり、着座とは椅子だけでなく床に座る場合にも用いられ、着席とは主に椅子に座る場合に用いられる言葉です。また、着座は改まった言い方であり、着席の方が一般的に使用されています。これらが、着座と着席という言葉の明確な違いになります。

着座と着席の英語表記の違い

着座も着席も英語にすると「seating」「taking a seat」「sit-down」となり、例えば上記の「着座位置」を英語にすると「seating location」となります。

着座の意味

着座とは

着座とは、座につくこと、着席を意味しています。

その他にも、「任官されてのち、官庁・外記庁の自分の座に着く儀式」の意味も持っています。

着座の使い方

「着座にて失礼いたします」「ミニバンは着座位置の高い車が多い」「着座動作のメカニズムを研究しています」「TOTOの着座センサーは優秀です」「グループ毎に着座して英語で会話する」などの文中で使われている着座は、「座につくこと」の意味で使われています。

一方、「着座の日程について案内がありました」「着座が行われる場所を確認する」「ほどよい緊張感で着座に臨む」などの文中で使われている着座は、「任官後、官庁や外記庁の自分の座に着く儀式」の意味で使われています。

着座とは、上記の例文にあるように二つの意味がありますが、一般的には「座につくこと、着席」の意味で用いられています。着座の「着」は訓読みで「つく」と読み、ある場所に行き着くことを表し、「座」は訓読みで「すわる」と読み、物の上に腰を下ろすこと、ある地位に就くことを表す漢字です。

着座はやや改まった表現

着座という言葉は、やや改まった表現で、人前で話しをする際に「着座にて説明させていただきます」「着座のまま失礼いたします」などと使用します。また、着座は椅子に座ることだけでなく、床や絨毯などに座る場合にも用いることができます。

着座の対義語

着座の対義語・反対語としては、自分の席を離れることを意味する「離席」などがあります。

着座の類語

着座の類語・類義語としては、姿勢を正して座ることを意味する「端座」、くつろいで座ることを意味する「安座」、心を落ち着けて静かに座ることを意味する「静座」、だまったまま座っていることを意味する「黙座」などがあります。

着席の意味

着席とは

着席とは、席に着くこと、座ること、着座を意味しています。

着席の読み方

着席の読み方は「ちゃくせき」です。誤って「じゃくせき」「きせ」などと読まないようにしましょう。

着席の使い方

着席を使った分かりやすい例としては、「乗客の着席を確認してから発車する」「起立、礼、着席の号令をかける」「二次会は着席ビュッフェスタイルにしました」「子どもが着席しているイラストを探しています」などがあります。

その他にも、「着席指定席はライブ中に立ってはいけません」「横浜アリーナの着席ブロックはおすすめです」「着席ブロック希望と書いて申し込みました」「着席を促す英語のフレーズを教えてください」などがあります。

着席とは、文字通り「席に着くこと」であり、座席に腰をかけることを意味します。多くは椅子にかけることを指し、座布団や畳の上などに座る場合には「着席」とは言いません。

「着席指定席」の意味

着席を用いた日本語には「着席指定席」があります。着席指定席とは、コンサートやライブの観客席の種類で、公演中は必ず着席することが義務づけられている指定席を意味します。小さな子ども連れなど、座っていたい観客のために用意された着席指定のチケットです。

着席の対義語

着席の対義語・反対語としては、立ち上がることを意味する「起立」などがあります。

着席の類語

着席の類語・類義語としては、椅子や台などの上に尻をおろすことを意味する「腰を下ろす」、物のある部分を他の物の上に置いて支えることを意味する「掛ける」、足をくずさないで正しい姿勢で座ることを意味する「正座」などがあります。

着座の例文

1.長くなりますので、すみませんが着座にて説明させていただきます。
2.大変恐縮ですが、着座にて失礼いたします。まず、お手元の資料の確認をさせていただきます。
3.この着座センサーを車椅子にセットしておけば、落下した際にメロディーでお知らせします。
4.安全性が重要視されるねじに、緩みや腐食あるいは着座不良などの対策は不可欠です。
5.カトリック長崎大司教区の新しい大司教の着座式ミサが、18年ぶりに行われました。
6.それでは皆様、長時間お待たせいたしました。本日の講演会を始めるにあたり、まずはご着座をお願いいたします。
7.議題の半分まで終わりましたので、ここで10分間の休憩を取ります。皆様、そのままご着座のままお待ちください。
8.会議室には着座用の椅子が用意されており、参加者はそこに座って会議が始まるのを待っていました。
9.椅子が低い場合は、着座のポジションを調整することで、作業時の視野角を最適な位置に保つことができます。
10.和食料理店のオーナーはお客様の着座姿勢を考慮し、座敷の高さを従来よりも5センチ高くしましたと説明した。

この言葉がよく使われる場面としては、座につくこと、任官した後に官庁や外記庁の自分の座に着く儀式を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「着座センサー」とは、座面上の人の有無を検知するセンサーのことです。例文5の「着座式ミサ」は、カトリック教会において大司教が就任する儀式を意味します。

着席の例文

1.2階席の最前列は客席の構造上、着席指定でのご観覧となりますので予めご了承下さい。
2.ジャニーズのライブを申し込みする時は、いつも着席ブロックを希望しています。
3.入り組んだ漢字を書くときは、必ず着席してから書くようにしています。
4.私達の学校では、英語の授業のみ着席せずに立ったまま行っています。
5.私は立食パーティーが好きですが、母は私とは反対に着席スタイルを好みます。
6.担任の話に納得できず、着席してくださいと注意されたが一部のクラスメートは立ったまま抗議を続けた。
7.大変お待たせしてすみません。それでは、本日の会議を始めさせていただきます。皆様、ご着席をお願いします。
8.飛行機の機内アナウンスで「まもなく離陸いたします。お客様は速やかにご着席いただき、シートベルトをお締めください」と流れた。
9.あちらは自由席で、こちらが着席指定席となります。お手持ちのチケットをご確認の上、ご着席くださいませ。
10.晩餐会では、貴賓の方々が指定された着席位置に着席して、和やかな雰囲気の中で食事を楽しみました。

この言葉がよく使われる場面としては、席に着くことを表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「着席ブロック」とは、椅子に座ったままライブをみる席の区画を意味します。高齢者や子ども連れなど、座ってゆっくり鑑賞したい方に好まれる座席です。

着座と着席という言葉は、どちらも「座ること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、椅子だけでなく床や畳に座ることを改まって表現したい時は「着座」を、椅子に座ることを表現したい時は「着席」を使うようにしましょう。

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