【ぶっちゃけ】と【正直】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ぶっちゃけ」と「正直」(読み方:しょうじき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ぶっちゃけ」と「正直」という言葉は、どちらも本当のことを言うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ぶっちゃけ」と「正直」の違い

「ぶっちゃけ」と「正直」の意味の違い

「ぶっちゃけ」と「正直」の違いを分かりやすく言うと、「ぶっちゃけ」はカジュアルな表現、「正直」はフォーマルな表現という違いです。

「ぶっちゃけ」と「正直」の使い方の違い

一つ目の「ぶっちゃけ」を使った分かりやすい例としては、「ぶっちゃけあの人のことはあまり好きではありません」「ぶっちゃけ私は貯金があるほうです」「ぶっちゃけその意見には賛成できません」「ぶっちゃけこの映画はあんまり面白くなかったです」などがあります。

二つ目の「正直」を使った分かりやすい例としては、「正直に言うとこの提案には疑問を持っています」「彼はばか正直な人です」「正直に言って穴があったら入りたいです」「君の正直な気持ちが聞きたい」「正直なところあなたは間違っています」などがあります。

「ぶっちゃけ」と「正直」の使い分け方

「ぶっちゃけ」と「正直」はどちらも本当のことを言うことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ぶっちゃけ」は人に知られたくない事実や秘密などを思い切って隠さずに話すことを意味する言葉で、「ぶっちゃけこの番組面白くなかったね」のように、友達同士などの親しい間柄で使うカジュアルな表現になります。

一方、「正直」は正しくて嘘や偽りのないことを意味しており、「正直彼女のやり方に賛成することはできませんのように、ビジネスシーンなどのかしこまった場面でも使うことができるフォーマルな表現というのが違いです。

「ぶっちゃけ」と「正直」の英語表記の違い

「ぶっちゃけ」を英語にすると「To be honest」となり、例えば上記の「ぶっちゃけこの映画はあんまり面白くなかったです」を英語にすると「o be honest, I didn’t enjoy the movie that much」となります。

一方、「正直」を英語にすると「frank」「integrity」「honest」となり、例えば上記の「正直なところあなたは間違っています」を英語にすると「To be frank you are in the wrong」となります。

「ぶっちゃけ」の意味

「ぶっちゃけ」とは

「ぶっちゃけ」とは、人に知られたくない事実や秘密などを思い切って隠さずに話すことを意味しています。

「ぶっちゃけ」の使い方

「ぶっちゃけ」を使った分かりやすい例としては、「ぶっちゃけこのお店は期待外れでした」「ぶっちゃけ彼が真面目過ぎるので飽きてきました」「ぶっちゃけバイトしたくないけどお金のためにやらなければいけません」「ぶっちゃけこの漫画は面白くないです」などがあります。

「ぶっちゃけ」は人に知られたくない事実や秘密などを思い切って隠さずに話すことを意味する「ぶっちゃける」を省略した言葉です。

「ぶっちゃけ」はカジュアルな表現なので、友達や家族などの親しい関係の人との会話で使う言葉になります。そのため、話し言葉として使うのが一般的と覚えておきましょう。

「ぶっちゃけ」の注意点

「ぶっちゃけ」を使う上で注意しなければならないのは、カジュアルな表現なので、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うことはできないという点です。もし、目上の人に対して使いたいのであれば、類語である「正直」の方を使うようにしましょう。

「ぶっちゃけ」の類語

「ぶっちゃけ」の類語・類義語としては、ありのままで隠すところがないことを意味する「率直に」、隠さずに言うことを意味する「実を言うと」などがあります。

「正直」の意味

「正直」とは

「正直」とは、正しくて嘘や偽りのないことを意味しています。

「正直」の使い方

「正直」を使った分かりやすい例としては、「正直なところ自信がありません」「彼は正直に非を認めました」「正直彼のやり方は不安です」「正直今日は何もやる気が起きません」「正直この中華料理屋さんは期待外れでした」などがあります。

「正直」は正しくて嘘や偽りのないことを意味する名詞です。

ただし、「正直」には見せかけやごまかしではないことの意味も持っており、「その計画は正直不可能だ」のように副詞として使うこともできます。

「正直」の特徴

「正直」はフォーマルな表現なので、ビジネスシーンのかしこまった場面でも使うことができると覚えておきましょう。

「正直」を使う主な場面を挙げるのであれば、「正直あなたのことが怖いです」のように自分の気持ちを素直に伝える時、「正直あの人には少しイライラしている」のように感情を表現する時、「正直あのプロジェクトには少し不安を感じています」のように意見を伝える時に使います。

「正直」の類語

「正直」の類語・類義語としては、正直すぎて融通がきかないことを意味する「馬鹿正直」、性質のよいことを意味する「善良」などがあります。

「ぶっちゃけ」の例文

1.ぶっちゃけ彼女と上手くいっていないので、分かれるか悩んでいます。
2.ぶっちゃけこのレストランの料理はあまり美味しくなかったので、もう行くことはないだろう。
3.ぶっちゃけ彼女のことが苦手なので、もう話したくありません。
4.ぶっちゃけ彼はいつも遅刻ばかりするので、あまり信用していません。
5.ぶっちゃけあの人の言うことは怪しい部分があるので、信じることができません。

この言葉がよく使われる場面としては、人に知られたくない事実や秘密などを思い切って隠さずに話すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ぶっちゃけ」はカジュアルな場面で使う言葉です。

「正直」の例文

1.正直、この進捗状況では期日までに完成させるのは無理だと思います。
2.正直、今の仕事にはあまりやりがいを感じていないので、転職するか考えています。
3.正直、私たちの関係は冷めてきている気がするので、少し距離を置くことにしました。
4.正直、今回の提案にはいくつか懸念点があるので、何か改善策を考えています。
5.正直、この職場で働くのはとても楽しいので、毎日ワクワクしています。

この言葉がよく使われる場面としては、正しくて嘘や偽りのないことを表現したい時などが挙げられます。

「ぶっちゃけ」と「正直」はどちらも本当のことを言うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、カジュアルな表現で使うのであれば「ぶっちゃけ」を、フォーマルな表現で使うのであれば「正直」を使用すると覚えておきましょう。

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