【物差し】と【定規】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「物差し」(読み方:ものさし)と「定規」(読み方:じょうぎ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「物差し」と「定規」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「物差し」と「定規」の違い

「物差し」と「定規」の意味の違い

「物差し」と「定規」の違いを分かりやすく言うと、「物差し」は物の長さを測る用具のこと、「定規」は物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のことという違いです。

「物差し」と「定規」の使い方の違い

一つ目の「物差し」を使った分かりやすい例としては、「物差しでノートの縦の長さを測りました」「この箱を15センチの物差しで測ってみてください」「図工の時間に物差しを使って正方形をきれいに描きました」「棒の長さを物差しで測る」などがあります。

二つ目の「定規」を使った分かりやすい例としては、「定規を使ってグラフの枠線を引こう」「設計図を書くのに三角定規が必要です」「直角の定規で線を引く」などがあります。

「物差し」と「定規」の使い分け方

「物差し」と「定規」は似た道具に思いますが、実は機能は異なっているので間違ないように注意が必要です。

「物差し」は物の長さを測る用具のことを指しており、長さの単位の目盛りがつけてあるのが一般的です。主に測定を目的して使用します。

一方、「定規」は物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のことを意味しています。そのため、主な目的は線を引いたり、図形を描いたりすることです。また、目盛りがあるものも多いですが、ない定規もあります。

「物差し」と「定規」の英語表記の違い

「物差し」を英語にすると「ruler」「measure」となり、例えば上記の「棒の長さを物差しで測る」を英語にすると「measure the length of a stick with a ruler」となります。

一方、「定規」を英語にすると「square」「template」となり、例えば上記の「直角の定規で線を引く」を英語にすると「draw a line with a square」となります。

「物差し」の意味

「物差し」とは

「物差し」とは、物の長さを測る用具のことを意味しています。その他にも、物事を評価するときの基準のことの意味も持っています。

「物差し」の使い方

「物差しが見当たらなかったので代わりにスマホのアプリを使いました」「木製の物差しは手触りがよくて温かみがあります」などの文中で使われている「物差し」は、「物の長さを測る用具のこと」の意味で使われています。

一方、「彼は普通の物差しでは測れない人物です」「自分の物差しで勝手判断しないでください」などの文中で使われている「物差し」は、「物事を評価するときの基準のこと」の意味で使われています。

「物差し」は物の長さを測る用具のことと、物事を評価するときの基準のことの二つの意味を持つ名詞です。

「物差し」の特徴

「物差し」は物の長さを測る用具のことの意味で使う場合は基本的に物理的です。物の長さを測る用具のことを指しており、長さの単位の目盛りがつけてあるのが一般的です。主に測定を目的して使用します。

一方、物事を評価するときの基準のことの意味の場合は抽象的で、比喩として使います。簡単に言うならば、目に見える道具としての物差しから派生して、「人それぞれが持つ考え方の基準」となっています。

「物差し」の類語

「物差し」の類語・類義語としては、物の長さを測る道具のことを意味する「尺度」があります。

「定規」の意味

「定規」とは

「定規」とは、物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のことを意味しています。その他にも、物事の標準のことの意味持っています。

「定規」の使い方

「布をまっすぐ裁断するために長い定規をあててカッターを使いました」「図面を描くときは定規を使って正確に直線を引く必要があります」などの文中で使われている「定規」は、「物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のこと」の意味で使われています。

一方、「自分の定規で他人を測る」「成功の定規は人それぞれだから他人と比べる必要はありません」などの文中で使われている「定規」は、「物事の標準のこと」の意味で使われています。

「定規」は物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のことと、物事の標準のことの二つの意味を持つ言葉です。

「定規」の特徴

物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のことの意味は物理的で、主な目的は線を引いたり、図形を描いたりすることです。

一方、物事の標準のことの意味は抽象的な比喩表現として使います。簡単に言うならば、固定された考え方というニュアンスです。

「定規」の類語

「定規」の類語・類義語としては、巻き尺のことを意味する「メジャー」があります。

「物差し」の例文

1.この物差しは透明なので、下の線が見やすくてとても便利です。
2.この棚の高さを物差しで測って、収納できるか確認しようと思います。
3.引越し先で冷蔵庫が置ける確認するために、物差しで長さを測りました。
4.人それぞれ価値観が違うのだから、自分の物差しだけで他人を判断してはいけません。
5.結婚や出世といった一般的な物差しで、人生の幸せを決める時代ではなくなってきたと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、物の長さを測る用具のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物事を評価するときの基準のことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は物の長さを測る用具のこと、例文4と例文5は物事を評価するときの基準のことの意味で使っています。

「定規」の例文

1.木材にしるしをつける際に、金属製の定規をあてて鉛筆で線を引きました。
2.製本作業では、定規をあてがって紙の端をきれいに切ることがとても重要です。
3.画用紙を正方形に切りたいので、定規で寸法を測ってカットラインを引きました。
4.他人の人生を自分の定規で測ってしまうと、真の理解は得られないと思います。
5.昭和の価値観という定規では、今の若者の生き方は理解しにくいかもしれません。

この言葉がよく使われる場面としては、物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物事の標準のことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のこと、例文4と例文5は物事の標準のことの意味で使っています。

「物差し」と「定規」は似た道具ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、物の長さを測る用具のことを表現したい時は「物差し」を、物を裁断したり線を引いたりするのにあてがって使う器具のことを表現したい時は「定規」を使うと覚えておきましょう。

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