【自負】と【自覚】と【自信】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「自負」(読み方:じふ)と「自覚」(読み方:じかく)と「自信」(読み方:じしん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「自負」と「自覚」と「自信」という言葉は、自分の能力を知ることという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



自負と自覚と自信の違い

自負と自覚と自信の意味の違い

自負と自覚と自信の違いを分かりやすく言うと、自負は自分の能力を信じる時に使い、自覚は自分の能力を知る時に使い、自信は自分の能力以外も信じる時に使うという違いです。

自負と自覚と自信の使い方の違い

自負という言葉は、「効率的な自分の計画を自負している」「期待に沿えることを自負している」などの使い方で、自分の才能や能力、学問などが優れていると信じて誇ることを意味し、他からどう思われようとも自分は優れていると感じる場合に使います。

自覚という言葉は、「受験生としての自覚を持つ」「病気の症状は無自覚だった」などの使い方で、自身の置かれてる状態や能力などをはっきりと理解することを意味する言葉で、自負や自信のように信じるという意味はありません。

自信という言葉は、「今回の件で自信がなくなった」「自信を持つために努力を重ねる」などの使い方で、能力だけでなく言動や自分に関する様々な事柄について優れていることを意味する言葉で、自負という言葉よりも広く使われます。

自負と自覚と自信の使い分け方

自分の能力を知るだけであれば「自覚」を、知った上で信じることを意味する場合には「自負」や「自信」を使います。

また、「自負」は能力が優れている場合に、「自信」は能力以外に言動なども信じる場合に使います。これらが、自負、自覚、自信の明確な違いです。

自負の意味

自負とは

自負とは、自分の才能や知能などに自信と誇りをもつことを意味しています。

自負の読み方

自負は「じふ」という読み方をします。自負の負は「まける」と読みますが、語源として頼みとするという意味になるため敗北するといった意味はありません。そのため、自負は自分の能力を頼りにするといった言葉になります。

表現方法は「自負しております」「自負致しております」「自負しています」

自負を使った表現として、「自負しております」「自負致しております」「自負しています」などがあります。

自負の使い方

自分の能力や自社の製品などをアピールするような時に使います。ネガティブなことには使わないため、謝罪文などに使うのは間違いです。

「自負の念」は間違い

自負を使った誤った言葉として、「自負の念」があります。本来は「自責の念」と書き、後悔して自分を責める心持ちを意味する言葉になります。自負という言葉にはマイナスの意味はないため使うことが出来ません。

自負の類語

自負の類語・類義語としては、おごりたかぶることを意味する「驕傲」(読み方:きょうごう)、自分の能力を優れたものとして誇る気持ちを意味する「矜持」、自分の品位を誇り、保とうとする心の持ち方を意味する「気位」(読み方:きぐらい)などがあります。

自負の負の字を使った別の言葉としては、自慢し誇りに思うことを意味する「誇負」(読み方:こふ)、心の中に抱いている決意や志望を意味する「抱負」、任務を負うことを意味する「負荷」、義務や責任などを引き受けることを意味する「負担」などがあります。

自覚の意味

自覚とは

自覚とは、自分の置かれている価値や能力などをはっきりと知ることを意味しています。

表現方法は「自覚を持つ」「自覚が足りない」「自覚がある」

「自覚を持つ」「自覚が足りない」「自覚がある」「自覚がない」などが、自覚を使った一般的な言い回しです。

自覚の使い方

自覚を使った分かりやすい例としては、「スーツを着て初めて社会人になった自覚を持つことが出来た」「ルールを破るなんてキャプテンの自覚が足りない」「大人になった自覚がないまま歳を重ねてしまった」などがあります。

自覚を使った言葉として、「自覚症状」「自覚的運動強度」があります。

「自覚症状」の意味

一つ目の「自覚症状」とは、患者自身が感じる病気の症状を意味する言葉で、生活していく上で大きな変化はないものの、痛み、苦しみ、倦怠感などを指します。それらの症状から自分が病気にかかっている状況であることがわかります。

初期段階での治療は簡単と言われていても自覚症状がないため、取り返しのつかない時期に重病に侵されていることに気付くこともあります。肝臓は、病が深刻化するまでは自覚症状が現れることが少ないことから、「沈黙の臓器」とも言われています。

「自覚的運動強度」の意味

二つ目の「自覚的運動強度」とは、自身が行なっている運動がどのくらいきつく感じるかを自覚しながら運動の強さを推定する方法を意味する言葉です。

安静な状態から最大努力まで段階があり、やや楽である状態からややきつい状態までの運動がちょうど良いとされており、運動していてきついと感じる時は心臓もきついと感じている状態です。

自覚の対義語

自覚の対義語・反対語としては、心や意識がしっかりしていないことを意味する「不覚」があります。

自覚の類語

自覚の類語・類義語としては、物事や状態に気付くことやはっきり知ることを意味する「意識」、感覚で理解することを意味する「感取」、ある物事を知りその本質などを理解することを意味する「認識」があります。

自覚の覚の字を使った別の言葉としては、危険なことなどを予想してそれを受け止める心構えをすることを意味する「覚悟」、すばやく頭を働かせて物事に対応する能力を意味する「才覚」、学問や判断力が優れている先輩を意味する「先覚」などがあります。

自信の意味

自信とは

自信とは、自分で自分の能力や価値を信じることを意味しています。その他にも、自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないことも意味します。

表現方法は「自信がない」「自信がある」「自信を持つ」

「自信がない」「自信がある」「自信を持つ」などが、自信を使った一般的な言い回しです。

自信の使い方

自信を使った分かりやすい例としては、「自分に自信がないので婚活でアピールが出来ない」「自分に自信がある男ほど意外と大したことがない」「自信を持つことで行動の軸がしっかりする」などがあります。

自信を使った言葉として、「自信家」「自信過剰バイアス」があります。

「自信家」の意味

一つ目の「自信家」とは、何事もうまくやることができるという自信を持っている人を指す言葉です。本来はポジティブな思考の持ち主を表しますが、大抵は根拠のない自信を持っている人を指し、度が過ぎると煙たがられる可能性があります。

「自信過剰バイアス」の意味

二つ目の「自信過剰バイアス」とは、自身の知識や経験が非常に優れていると過剰評価することを表す行動経済学の言葉です。これが働くことによって、状況の正確な判断や反応が出来なくなり、損失が膨らむこともあります。

例えば、ギャンブルにおける「次は当たる」のような思い込みや、自分は明日交通事故に遭わないという考えなど、絶対に自分はその状態になるという自信から先入観や偏見などで偏った考えが生まれます。これが自信過剰バイアスです。

自信の類語

自信の類語・類義語としては、技術などに対する自信を意味する「覚え」があります。

自信の信の字を使った別の言葉としては、信頼して物事を任せることを意味する「信任」、信じて頼りにすることを意味する「信頼」、誤って信じ込むことを意味する「誤信」、わけもわからずただひたすらに信じることを意味する「盲信」などがあります。

自負の例文

1.弊社は他の企業よりも商品のバラエティに富んでいると自負している。
2.この地域で三本の指に入ると自負心を持つラーメン店には、毎日長蛇の列が出来ている。
3.最近新しい作品を発表したアーティストは過去最高の出来だと自負していた。
4.当マンションは、フローリング・防音・オートロック等、高いレベルの設備を有していることを自負している。
5.自負心はひとたび間違えれば虚栄心につながるので、自分を必要以上に大きく見せていないか自省が求められる。
6.今までどんな失敗があろうとも乗り越えてきた自負があるので、今回の挑戦もきっと乗り越えられる。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の能力に自信を持つことを意味する時などが挙げられます。

例文2の「自負心」とは、自分の能力に自信を持って誇りに思う気持ちを意味する言葉です。似たような言葉に「自尊心」がありますが、これは自分の人格を大切にする気持ちを意味する言葉であるため、若干意味が違います。

自覚の例文

1.子ども中心の生活に変化し、私も母親としての自覚を持ち始めた。
2.上司は周囲の人のやる気や集中力を無自覚に失わさせるため困っている。
3.子どもたちに何が悪いことなのかを自覚させて次に繋げることが大切である。
4.ダイエットが成功しない理由は食生活の乱れからきているという自覚があるものの、間食がやめられない。
5.孫は祖父母から買ってもらったランドセルを背負うとこれから小学生なるんだという自覚が芽生えたようだ。
6.日本人は長らく一億総中流の意識があったが、その社会に陰りがあることをそろそろ自覚すべきではないだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の置かれている状態や自分の能力などをはっきりと知ることを意味する時などが挙げられます。

例文2の「無自覚」とは自分のしていることや、その意味、責任などを自覚していないことを意味する言葉です。

自信の例文

1.受験日が迫ってきたものの自信がないからか、勉強内容が頭に入らない。
2.無理難題を共に言い渡された隣の友人を見やると、自信ありげに笑っていた。
3.彼女が出してくれた料理はどれも美味しそうで、彼女自身も自信作だと誇らしげだった。
4.得意教科のテストの結果があまりに低い点数であったので、私はすっかり自信をなくしてしまった。
5.彼は自信家を自負しているが、まわりからみたらただの自信過剰にしかみえなかった。
6.オリジナルの小説の原稿を出版社に持ち込んだが、目も通してもらえず、自信を喪失した。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の能力や言動、価値などを信じることを意味する時などが挙げられます。

例文2の「自信ありげ」とは、自信がありそうな様子を意味する表現です。

例文3の「自信作」とは、自分で作ったものが自分でもよく出来ていると思う作品を意味する言葉です。

自負と自覚と自信どれを使うか迷った場合は、自分の能力を信じることを表す場合は「自負」を、自分の能力や状態を知ることを表す場合は「自覚」を、自分の能力や言動を信じることを表す場合は「自信」を使うと覚えておけば間違いありません。

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