【逆立ち】と【倒立】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「逆立ち」(読み方:さかだち)と「倒立」(読み方:とうりつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「逆立ち」と「倒立」という言葉は、どちらも両手を地につけて足をあげてまっすぐに立つことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「逆立ち」と「倒立」の違い

「逆立ち」と「倒立」の意味の違い

「逆立ち」と「倒立」の違いを分かりやすく言うと、「逆立ち」は立っている状態のときにバランスが取れていれば問題ない、「倒立」は足をピンと伸ばして身体がきれいに一直線になっている必要があるという違いです。

「逆立ち」と「倒立」の使い方の違い

一つ目の「逆立ち」を使った分かりやすい例としては、「子どものころよく逆立ちをして遊んでいました」「運動会で逆立ち競争がありました」「逆立ちをしたまま歩くなんてすごいね」「逆立ちしたって時間に間に合わない」などがあります。

二つ目の「倒立」を使った分かりやすい例としては、「体操選手が美しい倒立を決めました」「ヨガのポーズで倒立を取り入れることもあります」「倒立からブリッジに移行する技を練習中です」「彼は倒立をする」などがあります。

「逆立ち」と「倒立」の使い分け方

「逆立ち」と「倒立」はどちらも両手を地につけて足をあげてまっすぐに立つことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「逆立ち」は両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のことを指しており、立っている状態のときにバランスが取れていれば問題ありません。そのため、一般人などが行うのは基本的に逆立ちです。

一方、「倒立」は足をピンと伸ばして身体がきれいに一直線になっている状態を指しているので、少しでも体勢が崩れていると「倒立」にはなりません。そのため、体操選手が行っているような形を思い浮かべていただければ問題ないでしょう。

また、「逆立ち」には物の上下が反対になっていることや精一杯頑張ってものことの意味も持っているというのも違いの一つです。

「逆立ち」と「倒立」の英語表記の違い

「逆立ち」を英語にすると「handstand」「headstand」「no matter what」となり、例えば上記の「逆立ちしたって時間に間に合わない」を英語にすると「We can’t get there in time no matter what we do」となります。

一方、「倒立」を英語にすると「handstand」となり、例えば上記の「彼は倒立をする」を英語にすると「He is doing a handstand」となります。

「逆立ち」の意味

「逆立ち」とは

「逆立ち」とは、両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のことを意味しています。その他にも、物の上下が反対になっていることや精一杯頑張ってものことの意味も持っています。

「逆立ち」の使い方

「逆立ちして体育館を歩く」「テレビ番組で逆立ちの特技を披露しました」などの文中で使われている「逆立ち」は、「両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のこと」の意味で使われています。

一方、「棚の本が逆立ちしています」「逆立ちしてもあなたに及びません」などの文中で使われている「逆立ち」は、「物の上下が反対になっていることや精一杯頑張ってものこと」の意味で使われています。

「逆立ち」は両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のこと、物の上下が反対になっていること、精一杯頑張ってものことの意味で使われている名詞です。

両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のこと、物の上下が反対になっていることの意味は、物理的に人や物が逆さになっている場合に使います。

一方、精一杯頑張ってものことの意味は「サッカー選手になるのは逆立ちしたって無理です」のように、比喩的な表現で限界感や諦めを出す場合に使います。

「逆立ち」の特徴

「逆立ち」は両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のことを指しており、立っている状態のときにバランスが取れていれば問題ないので、体育の授業や日常生活などの一般人が使う表現です。

しかし、専門的や技術的な場面の場合は「倒立」の方を用いるようにしましょう。

「逆立ち」の類語

「逆立ち」の類語・類義語としては、 物事の上下・左右・前後・裏表などの関係が本来の状態とは反対になっていることを意味する「逆さま」があります。

「倒立」の意味

「倒立」とは

「倒立」とは、足を上にして立つことを意味しています。

「倒立」の読み方

「倒立」の読み方は「とうりつ」です。誤って「とうたて」などと読まないようにしましょう。

「倒立」の使い方

「倒立」を使った分かりやすい例としては、「倒立の姿勢から倒れずに次の技に移行するのはそう簡単ではありません」「体操選手が完璧な倒立を披露しました」「体操で倒立前転をする」「彼の倒立は世界一綺麗なことで有名です」などがあります。

「倒立」は足を上にして立つことを意味する言葉です。

「倒立」はただ逆さになっているのではなく、足をピンと伸ばして身体がきれいに一直線になっている必要があります。そのため、少しでも体勢が崩れていると「倒立」にはなりません。

「倒立」の特徴

したがって、「倒立」は体操選手などが用いる、専門的や技術的な表現であるというのが特徴です。

「倒立」の対義語

「倒立」の対義語・反対語としては、立った状態のことを意味する「立位」があります。

「逆立ち」の例文

1.体育の授業で初めて逆立ちに成功して、みんなが拍手してくれました。
2.逆立ちしながら歩くことができるなんて、あなたのバランス感覚には驚かされます。
3.書類が逆立ちの状態でコピーされていて、全部やり直しになってしまいました。
4.この絵は逆立ちして見ているような不思議な視点で描かれており、注目作品の一つです。
5.彼の才能には逆立ちしてもかなわないと感じたので、プロサッカー選手への道を諦めることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物の上下が反対になっていることや精一杯頑張ってものことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は両手を地につけ、両足を上にあげてからだを逆さにして立つ状態のこと、例文3と例文4は物の上下が反対になっていること、例文5は精一杯頑張ってものことの意味で使っています。

「倒立」の例文

1.倒立をするときは、体幹をしっかり意識することがとても大切です。
2.体操教室に通い始めた息子が、倒立の基本姿勢を習ったと教えてくれました。
3.倒立からの技の連続に見事に成功したので、高得点を得ることができました。
4.ヨガで倒立のポーズに挑戦したが、バランスが難しくすぐに転倒してしまいます。
5.倒立の姿勢で静止できるように練習しているが、中々達成できません。

この言葉がよく使われる場面としては、足を上にして立つことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「倒立」は体操用語として使うのが一般的です。

「逆立ち」と「倒立」はどちらも両手を地につけて足をあげてまっすぐに立つことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、立っている状態のときにバランスが取れていれば問題ないのが「逆立ち」、足をピンと伸ばして身体がきれいに一直線になっている必要があるのが「倒立」と覚えておきましょう。

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