【するめ】と【あたりめ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「するめ」と「あたりめ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「するめ」と「あたりめ」という言葉は、どちらもするめいかを干して作られた乾物のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「するめ」と「あたりめ」の違い

「するめ」と「あたりめ」の意味の違い

「するめ」と「あたりめ」の違いを分かりやすく言うと、「するめ」は昔ながらの呼び名として使う、「あたりめ」は縁起を担いだ表現として使うという違いです。

「するめ」と「あたりめ」の使い方の違い

一つ目の「するめ」を使った分かりやすい例としては、「するめをかじりながら日本酒を楽しむのが至福の時間です」「噛むほどにうま味が広がるのがするめの魅力だ」「お祭りで焼きするめの香ばしい匂いが漂ってきました」「乾燥したするめは保存食としても優秀です」などがあります。

二つ目の「あたりめ」を使った分かりやすい例としては、「あたりめはするめの別名でポジティブな表現です」「神社の縁起物としてあたりめが奉納されていました」「あたりめは祝いの場にもふさわしい食材とされています」などがあります。

「するめ」と「あたりめ」の使い分け方

「するめ」と「あたりめ」はどちらもするめいかを干して作られた乾物のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「するめ」は、「お酒のつまみにするめを焼いた」のように、一般的で素朴な名称として使われる言葉です。もともと古くから使われてきた呼び名で、日常的にも広く浸透しています。

一方、「あたりめ」は、「縁起を担いであたりめと呼ぶようにしている」のように、語感を縁起の良い方向に変えた名称になります。「する」という言葉が「損するや盗るする」に通じることを嫌い、「当たる」に通じる「あたり」に言い換えた、言霊を意識した表現です。

つまり、昔ながらの呼び名として使うのが「するめ」、縁起を担いだ表現として使うの「あたりめと覚えておきましょう。特に神社や祝いの席では「あたりめ」の表現が選ばれることが多いです。

「するめ」と「あたりめ」の英語表記の違い

「するめ」も「あたりめ」も日本語特有の表現なので、英語にするとローマ字表記で「surume」「atarime」となります。

「するめ」の意味

「するめ」とは

「するめ」とは、イカの胴を縦に切り開き内臓を取り去って干した食品のことを意味しています。

「するめ」の漢字表記

「するめ」を漢字にすると、「鯣」と表記することができます。

「するめ」の使い方

「するめ」を使った分かりやすい例としては、「焼いたするめは香ばしくて食欲をそそる」「するめいかを干して作るのがするめの基本です」「昔ながらのおやつとしてするめは根強い人気があります」「祖父の好物はいつも決まってするめだった」などがあります。

「するめ」は、日本の食文化に深く根づいた伝統的な乾物の一つです。

「するめ」はするめいかなどのイカを開いて内臓を取り除き、天日や機械で乾燥させた保存食品のことを指しています。噛めば噛むほどにうま味が増していくその味わいは、古くからおつまみやおやつとして親しまれてきました。

「するめ」の特徴

「するめ」は、しっかりと乾燥されているため長期間保存が可能で、水分が抜けることでうま味成分であるアミノ酸や核酸類が凝縮されているのが特徴です。最初はやや硬く感じられるものの、じっくり噛むことでその風味が口の中に広がっていきます。

「するめ」の注意点

「するめ」を使う上で注意しなければならないのは、「擦る」という言葉に通じることから「縁起が悪い」とされているので、祝いの場や贈り物などでは使えないという点です。その場合は縁起担ぎで使われている「あたりめ」を使うようにしましょう。

「するめ」の類語

「するめ」の類語・類義語としては、するめの縁起の良い言い方のことを意味する「あたりめ」があります。

「あたりめ」の意味

「あたりめ」とは

「あたりめ」とは、するめの縁起の良い言い方のことを意味しています。

「あたりめ」の漢字表記

「あたりめ」を漢字にすると、「当たりめ」と表記することができます。

「あたりめ」の使い方

「あたりめ」を使った分かりやすい例としては、「味マヨで食べるあたりめがたまらなくおいしいです」「縁起がいいからと受験生にあたりめを贈りました」「あたりめはただの乾物以上の意味を持っていると思います」「お正月には縁起物としてあたりめを用意する」などがあります。

「あたりめ」は、乾燥させたイカを炙って食べる、日本の伝統的なおつまみの一つです。簡単に言うならば、「するめ」と同じものでありながら、縁起をかついで呼び方を変えた名称のことを指しています。

「あたりめ」は基本的にはイカを干して旨味を凝縮させた食品で、噛めば噛むほど味が出るという特性を持っています。そのため、お酒のお供として重宝されるだけでなく、噛むことによる満腹感や顎の運動にもつながり、健康的なスナックとしても注目されています。

「あたりめ」の語源

「あたりめ」の語源は縁起担ぎです。「するめ」の「する」という言葉が、「落ちる」「負ける」といったネガティブな意味を連想させることから、より縁起の良い「当たる」という言葉に置き換えられ、「あたりめ」と呼ばれるようになったのです。

そのため、お正月や祝い事の場などでは「するめ」ではなく「あたりめ」の方を使うのが一般的になっています。

「あたりめ」の類語

「あたりめ」の類語・類義語としては、イカの胴を縦に切り開き内臓を取り去って干した食品のことを意味する「するめ」があります。

「するめ」の例文

1.するめは噛めば噛むほど味が出てくるので、おつまみにぴったりだと思います。
2.するめを炙ってマヨネーズと七味で食べるのが私の定番の楽しみ方です。
3.するめは保存がきくので、常備しておくと何かと便利ですし助かります。
4.最近はヘルシーなおやつとしてするめを選ぶ人も増えているようです。
5.子どものころ、おじいちゃんが焼いたするめの香りがとても印象に残っています。

この言葉がよく使われる場面としては、イカの胴を縦に切り開き内臓を取り去って干した食品のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「するめ」は場合によっては縁起が悪いとされ、マイナスのイメージを持たれることもあります。

「あたりめ」の例文

1.あたりめは縁起を担いで呼ばれる名前で、祝いの席にもぴったりのおつまみです。
2.あたりめを炙ってマヨネーズで食べるのが、父のお気に入りのお酒のつまみです。
3.するという言葉を避けて、あたりめと呼ぶようになった背景には縁起が関係しています。
4.この季節になるとあたりめをおつまみに、晩酌を楽しんでいる祖父を思い出しました。
5.最近では、するめではなくあたりめという呼び名を好むお店も増えてきました。

この言葉がよく使われる場面としては、するめの縁起の良い言い方のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「あたりめ」はプラスのイメージで使う言葉です。

「するめ」と「あたりめ」はどちらもするめいかを干して作られた乾物のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、昔ながらの呼び名として使うのが「するめ」、縁起を担いだ表現として使うのが「あたりめ」と覚えておきましょう。

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