【ぼちぼち】と【そこそこ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ぼちぼち」と「そこそこ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ぼちぼち」と「そこそこ」という言葉は、どちらも程度がそれなりであることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ぼちぼち」と「そこそこ」の違い

「ぼちぼち」と「そこそこ」の意味の違い

「ぼちぼち」と「そこそこ」の違いを分かりやすく言うと、「ぼちぼち」は控えめな日常感やゆるい継続を表すときに使う、「そこそこ」はある程度の質や量、成績などを評価や比較して伝えるときに使うという違いです。

「ぼちぼち」と「そこそこ」の使い方の違い

一つ目の「ぼちぼち」を使った分かりやすい例としては、「ぼちぼち準備を始めましょうか」「彼もぼちぼち帰るって言ってたよ」「旅行の計画もぼちぼち立てようか」「試験勉強をぼちぼち始めています」「最近はぼちぼちやってます」などがあります。

二つ目の「そこそこ」を使った分かりやすい例としては、「彼女はそこそこ人気がある女優さんです」「このカフェはそこそこ落ち着くきます」「そこそこ評判が良いラーメン屋に行くことにしました」「そこそこいい結果が出た」などがあります。

「ぼちぼち」と「そこそこ」の使い分け方

「ぼちぼち」と「そこそこ」はどちらも程度がそれなりであることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ぼちぼち」は「最近どう?」「まあ、ぼちぼちやってるよ」のように、気楽さや控えめな調子をもって現状を表現するときに使われる言葉です。

一方、「そこそこ」は「テストの点数はそこそこだったよ」のように、ある程度の成果や評価が出たことを、やや客観的に伝えるときに使われます。

つまり、控えめな日常感やゆるい継続を表すときに使うのが「ぼちぼち」、ある程度の質や量、成績などを評価や比較して伝えるときに使うのが「そこそこ」と覚えておきましょう。

「ぼちぼち」と「そこそこ」の英語表記の違い

「ぼちぼち」を英語にすると「so-so」「getting by」「「bit by bit」となり、例えば上記の「最近はぼちぼちやってます」を英語にすると「I’m getting by these days」となります。

一方、「そこそこ」を英語にすると「fairly good」「decent」「not bad」となり、例えば上記の「そこそこいい結果が出た」を英語にすると「I got fairly good results」となります。

「ぼちぼち」の意味

「ぼちぼち」とは

「ぼちぼち」とは、ゆっくり物事にとりかかることを意味しています。

表現方法は「ぼちぼち頑張る」「ぼちぼちやってます」

「ぼちぼち頑張る」「ぼちぼちやってます」などが、「ぼちぼち」を使った一般的な言い回しになります。

「ぼちぼち」の使い方

「ぼちぼち」を使った分かりやすい例としては、「ぼちぼち始めようかと思っています」「会議はぼちぼち終わりそうです」「昼ごはんもぼちぼち食べようかな」「ぼちぼち片づけないといけません」「体調はぼちぼち良くなってきました」などがあります。

「ぼちぼち」は物事の進行や状態をゆっくりと、あるいはほどほどに進めている様子を表す言葉です。簡単に言うならば、急がず焦らず自分のペースで少しずつやっていくといったニュアンスを含んでいます。

分かりやすい例を挙げると、「体調が完全ではないけれど、ぼちぼち仕事に復帰しています」や、「休日は家でぼちぼち掃除をして過ごしました」などがあります。特に関西地方では日常会話によく登場する言葉で、相手に気負わせない柔らかな印象を与えるのが特徴です。

「ぼちぼち」の特徴

「ぼちぼち」は、何かを本格的に始めるタイミングとしても使われ、「そろそろぼちぼち出発しようか」などのように、行動を始める合図にもなります。

また、状況を聞かれた際の返答として「まあ、ぼちぼちやってます」と言えば、順調ではないが特に悪くもないといった穏やかな印象を相手に伝えることができます。

「ぼちぼち」の類語

「ぼちぼち」の類語・類義語としては、時間的にゆとりがあることを意味する「ゆっくり」、少しずつ進行したり変化したりすることを意味する「徐々に」などがあります。

「そこそこ」の意味

「そこそこ」とは

「そこそこ」とは、十分ではないが一応のレベルにあることを意味しています。

「そこそこ」の使い方

「そこそこ」を使った分かりやすい例としては、「学生時代成績はそこそこ良かったです」「彼は英語がそこそこ話せます」「彼女の料理の腕前はそこそこかな」「そのブランドはそこそこ有名です」「この仕事は忙しさはそこそこだけどやりがいもあります」などがあります。

「そこそこ」は物事の程度や質が完璧ではないがある程度満足できる状態を表す言葉です。簡単に言うならば、ほどほど、まあまあ、悪くないけれど特別良いわけでもないといった中間的な評価を示す時に使われます。

そのため、何かを評価する際に、極端な良し悪しではなく、中庸なラインを表現したい時に非常に便利な言葉です。

「そこそこ」の特徴

「そこそこ」は、相手の期待値を過度に上げず、それでいて否定もしないニュートラルな印象を与えるため、ビジネスシーンや日常会話でもよく使われます。「そこそこ忙しい」「そこそこ売れた」「そこそこ楽しかった」などのように、前向きでも後ろ向きでもない曖昧さを持たせることができます。

また、「そこそこ」は何かを評価する際だけでなく、「そこそこ時間がかかる」「そこそこ食べた」などのように、時間や量などの程度を指す場合にも使われます。

「そこそこ」の類語

「そこそこ」の類語・類義語としては、十分ではないが一応は満足できることを意味する「まあまあ」、度が過ぎないでちょうどよい加減であることを意味する「ほどほど」などがあります。

「ぼちぼち」の例文

1.最近は特に大きな変化もなく、毎日をぼちぼち過ごしています。
2.仕事の調子は悪くないですが、まだぼちぼちといった感じですね。
3.体調は完全ではありませんが、ぼちぼち回復してきているところです。
4.このプロジェクトもようやく軌道に乗ってきて、今はぼちぼち順調です。
5.新しい趣味を始めたのですが、ぼちぼち楽しめるようになってきました。

この言葉がよく使われる場面としては、ゆっくり物事にとりかかることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ぼちぼち」は控えめな日常感やゆるい継続を表すときに使う言葉です。

「そこそこ」の例文

1.今回のテストの結果は、期待以上ではありませんがそこそこ良かったです。
2.この店の料理は高級ではありませんが、そこそこおいしくて満足できました。
3.初めてにしては、そこそこ上手にできたと思います。
4.収入は大きく増えたわけではありませんが、そこそこ安定しています。
5.最近の運動の成果で、そこそこ体力がついてきたように感じています。

この言葉がよく使われる場面としては、十分ではないが一応のレベルにあることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「そこそこ」はある程度の質や量、成績などを評価や比較して伝えるときに使う言葉です。

「ぼちぼち」と「そこそこ」はどちらも程度がそれなりであることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、控えめな日常感やゆるい継続を表すときに使うのが「ぼちぼち」、ある程度の質や量、成績などを評価や比較して伝えるときに使うのが「そこそこ」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター