【流れ星】と【隕石】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「流れ星」(読み方:ながれぼし)と「隕石」(読み方:いんせき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「流れ星」と「隕石」という言葉は、どちらも宇宙から地球にやってくる物体のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「流れ星」と「隕石」の違い

「流れ星」と「隕石」の意味の違い

「流れ星」と「隕石」の違いを分かりやすく言うと、「流れ星」は地表に物体が到達しない、「隕石」は地表に物体が到達するという違いです。

「流れ星」と「隕石」の使い方の違い

一つ目の「流れ星」を使った分かりやすい例としては、「子どもの頃は流れ星を見たくて夜更かしした記憶がある」「流れ星の写真を撮ろうと構えていたが間に合わなかった」「流れ星に恋の願いを託したことがあります」「流れ星に願いごとをした」などがあります。

二つ目の「隕石」を使った分かりやすい例としては、「映画で見た隕石の衝突シーンが怖かった」「隕石が家の屋根に落ちたというニュースが話題になりました」「隕石の起源を調べることで太陽系の成り立ちが見えてきます」「その石は実は隕石だったらしい」などがあります。

「流れ星」と「隕石」の使い分け方

「流れ星」と「隕石」はどちらも宇宙から地球にやってくる物体のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「流れ星」は「夜空にきれいな流れ星が見えた」のように、空を横切る一瞬の光として観察される現象に対して使う言葉です。そのため、宇宙空間から飛来した小さな物質が地球の大気に突入し、燃えながら光る現象を指しており、地表に物体は到達しません。

一方、「隕石」は「庭で本物の隕石が見つかったらしい」のように、実際に触れたり保管できる、地表に落ちた固体物について使う言葉になります。そのため、大気圏突入後も燃え尽きずに地上まで到達した物体そのものを指します。

つまり、地表に物体が到達しないのが「流れ星」、地表に物体が到達するのが「隕石」と覚えておきましょう。

「流れ星」と「隕石」の英語表記の違い

「流れ星」を英語にすると「shooting star」「meteor」となり、例えば上記の「流れ星に願いごとをした」を英語にすると「I made a wish on a shooting star」となります。

一方、「隕石」を英語にすると「meteorite」となり、例えば上記の「その石は実は隕石だったらしい」を英語にすると「That rock turned out to be a meteorite」となります。

「流れ星」の意味

「流れ星」とは

「流れ星」とは、宇宙塵が地球の大気中に高速で突入し発光する現象のことを意味しています。

「流れ星」の使い方

「流れ星」を使った分かりやすい例としては、「夏の夜空に流れ星が流れて皆が歓声を上げた」「流れ星を見るとつい願い事をしたくなります」「星空を眺めていたら流れ星がふたつ同時に現れました」「流れ星はほんの一瞬だけどとても神秘的です」などがあります。

夜空を見上げたときに一瞬の輝きとともにスッと消えていく神秘的な天体現象を指す言葉です。正式には「流星」と呼ばれますが、一般的には「流れ星」のほうが親しみを持って使われています。

「流れ星」の正体

「流れ星」が現れるきっかけは、宇宙空間に漂う微小な粒子の塊が地球の重力に引き寄せられることにあります。その多くは秒速40km以上という高速で地球の大気に突入し、100km前後の高高度で発光します。これが「流れ星」の正体です。

有名な「流れ星」について

有名な「流れ星」としては真夏のペルセウス座流星群や冬のふたご座流星群などがあります。どちらも空気の澄んだ夜に観測しやすく、多くの人に人気です。

「流れ星」の類語

「流れ星」の類語・類義語としては、流星の特に明るいもののことを意味する「火球」などがあります。

「隕石」の意味

「隕石」とは

「隕石」とは、宇宙空間の鉄や珪素などでできた小天体が惑星や衛星に落下したものを意味しています。

「隕石」の使い方

「隕石」を使った分かりやすい例としては、「隕石が地球に落下した場所は立入禁止になっている」「研究者たちは隕石から新たな物質を発見しました」「隕石の破片が市場で高額で取引されているらしいです」「隕石によるクレーターが広大な地形を残しています」などがあります。

「隕石」は宇宙から地球へと落下してきた石の塊を指す言葉です。簡単に言うならば、地球の大気圏に突入した後も燃え尽きず、地表に到達した宇宙のかけらのことを意味します。

「隕石」の特徴

「隕石」は、もともと宇宙空間に存在していた小惑星や彗星の破片などが元になっています。こうした物体は、地球の重力に引かれて高速で大気圏に突入します。その際、表面が摩擦熱で激しく燃えながら落下しますが、ごく一部は完全に燃え尽きず、地上に達することがあるのです。

つまり、夜空に見える「流れ星」や「流星」の中でも、燃え尽きずに地面に到達したものが「隕石」と呼ばれると覚えておきましょう。

「隕石」はサイズはごく小さいものから、数十キログラム、場合によっては数百キログラムを超える巨大なものまであります。

「隕石」の類語

「隕石」の類語・類義語としては、鉄隕石のことを意味する「隕鉄」などがあります。

「流れ星」の例文

1.昨夜は空がとても澄んでいて、偶然にも流れ星を見ることができました。
2.願い事を3回唱える間に流れ星が消えてしまい、少し残念でした。
3.山に登って夜空を眺めていたら、ひときわ明るい流れ星が見えました。
4.子どもたちと一緒に流れ星を探す時間は、とても特別なひとときでした。
5.一瞬だけ光った流れ星でしたが、心に残る美しい輝きでした。

この言葉がよく使われる場面としては、宇宙塵が地球の大気中に高速で突入し発光する現象のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「流れ星」は地表に物体が到達しないものに対して使う言葉です。

「隕石」の例文

1.小さな町で発見された隕石は、専門家の調査で本物と判明しました。
2.隕石が落ちたというニュースを見て、思わず空を見上げてしまいました。
3.科学館で展示されていた隕石は、思っていたよりもずっと重たかったです。
4.実際に隕石に触れる機会があって、とても貴重な体験になりました。
5.隕石は宇宙の歴史を知る手がかりになると聞いて興味が湧きました。

この言葉がよく使われる場面としては、宇宙空間の鉄や珪素などでできた小天体が惑星や衛星に落下したものを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「隕石」は地表に物体が到達するものに対して使う言葉です。

「流れ星」と「隕石」はどちらも宇宙から地球にやってくる物体のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、地表に物体が到達しないのが「流れ星」、地表に物体が到達するのが「隕石」と覚えておきましょう。

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