【お待ちどうさま】と【お待ちどおさま】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「お待ちどうさま」(読み方:おまちどうさま)と「お待ちどおさま」(読み方:おまちどおさま)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お待ちどうさま」と「お待ちどおさま」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「お待ちどうさま」と「お待ちどおさま」の違い

「お待ちどうさま」は「お待ちどおさま」の間違い

「お待ちどうさま」と「お待ちどおさま」の違いを分かりやすく言うと、「お待ちどうさま」とは「お待ちどおさま」の間違った使い方、「お待ちどおさま」とはお待たせして申し訳ないというお詫びの挨拶のことです。

「お待ちどうさま」は誤字

一般的には「お待ちどうさま」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「お待ちどおさま」のことを間違えて「お待ちどうさま」を使っている人がほとんどです。

「お待ちどおさま」は正しい日本語

正しい言葉である「お待ちどおさま」を使った分かりやすい例としては、「お待ちどおさまじゃあ出発しましょう」「お待ちどおさまの声と共にラーメンがテーブルに置かれる」「彼女はお待ちどおさまと言って私の横に腰を下ろしました」などがあります。

「お待ちどおさま」という言葉はあっても、「お待ちどうさま」という言葉は存在しません。同時に「お待ちどおさま」という単語の意味について「お待たせして申し訳ないというお詫びの挨拶のこと」と覚えておきましょう。

「お待ちどおさま」の英語表記

「お待ちどおさま」を直訳した英語はありませんが、近いニュアンスの表現として、「Thank you for waiting」「I’m sorry to have kept you」「Here you are」などがあります。

「お待ちどうさま」の意味

「お待ちどうさま」とは

「お待ちどうさま」とは、「お待ちどおさま」の間違った使われ方です。

「お待ちどうさま」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「お待ちどおさま」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「お待ちどうさま」と間違えやすい理由

「お待ちどうさま」と「お待ちどおさま」を間違えてしまう一番の理由としては、「どう」と「どお」の発音が似ているからです。

「お待ちどおさま」を漢字にすると「御待遠様」となり、「遠」という漢字を使っているので、「どう」ではなく「どお」を使った「お待ちどおさま」が正しい読み方になります。

もう一つ間違えやすい理由としては、Googleで検索した際に、間違った日本語である「お待ちどうさま」の方が、正しい日本語である「お待ちどおさま」よりも検索数が多いことが原因です。そのため、「お待ちどうさま」の方を正しい日本語と勘違いしてしまう人も多いのでしょう。

「お待ちどおさま」の意味

「お待ちどおさま」とは

「お待ちどおさま」とは、お待たせして申し訳ないというお詫びの挨拶のことを意味しています。

「お待ちどおさま」の使い方

「お待ちどおさま」を使った分かりやすい例としては、「お待ちどおさまと言って出前が届けられた」「お待ちどおさまの声と共にカツ丼がテーブルに置かれる」「お待ちどおさまでしたさぁお供いたしましょう」などがあります。

「お待ちどおさま」は、人に対してお待たせして申し訳ないというお詫びを言う際に使う挨拶で、よく使う場面は飲食店です。注文された料理をテーブルの上に置く際に、「お待ちどおさま〇〇です」というフレーズをよく使います。

「お待ちどおさま」の漢字表記

「お待ちどおさま」を漢字にすると、「御待遠様」と表記することができます。また、「遠」という漢字を使っているので、「お待ちどうさま」ではなく、「お待ちどおさま」が正しい日本語になります。

「お待ちどおさま」の類語

「お待ちどおさま」の類語・類義語としては、待っている状態のことを意味する「待ち」、相手を待たせたことを詫びる表現のことを意味する「お待たせしました」などがあります。

「お待ちどうさま」の例文

1.「お待ちどうさま」という言葉は存在しないので、おそらく「お待ちどおさま」の言い間違いだろう。
2.「お待ちどおさま」という言葉はお待たせして申し訳ないというお詫びの挨拶のことで、「お待ちどうさま」という言葉はない。
3.「お待ちどうさま」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.お待ちどうさまと後ろから声をかけるという言葉を使う人はいるが、正しくはお待ちどおさまと後ろから声をかけるです。
5.お待ちどおさま、さぁ帰りましょうという言葉はあるが、お待ちどうさま、さぁ帰りましょうという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「お待ちどおさま」という言葉を間違えて「お待ちどうさま」と表現している時などが挙げられます。

「お待ちどうさま」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「お待ちどおさま」を間違えて使っている可能性が高いです。

「お待ちどうさま」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「お待ちどうさま」ではなく、「お待ちどおさま」と表現するのが正しい使い方になります。

「お待ちどおさま」の例文

1.玄関のドアが開いて、お待ちどおさまとという声とともに、彼女が現れました。
2.コーヒーとケーキを持ってくると、お待ちどおさまと彼女はかがみ込んで言いました。
3.お待ちどおさまと抑揚のない声と共に、チャーハンと餃子のセットがテーブルに置かれました。
4.お待ちどおさま毎度ありがとうと言って、玄関にお米を置いていきました。
5.彼はお待ちどおさまと言って、私の横に腰を下ろしました。
6.全員がそろうまでわたしは友達らと雑談に夢中になってところ、お待ちどおさまと言ってやっと最後の一人がやってきて挨拶をしてきたのだった。
7.友達は皆頼んだものが来ている一方でわたしだけ来ていなかったが、ようやく店員からお待ちどおさまでしたと声とともにお目当てのものがやって来た。
8.お店は大繁盛しており、あちこちで女中がお待ちどおさまと声を掛けていたが、わたしのところへは食事が一向に来ない状態であった。
9.「いやぁ、どうもお待ちどおさま」と言って部屋に入ると知らない老夫婦がいて、わたしは部屋を間違えたことを悟り思わず赤面した。
10.いつものように大衆食堂で食事を待っていると片言の日本語でお待ちどおさまでしたと言ってきたので顔を見上げると見るからに外国人だったので少々驚いてしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、お待たせして申し訳ないというお詫びの挨拶のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「お待ちどおさま」は人を待たせてしまった時のお詫びの言葉として使うのが一般的です。

「お待ちどうさま」と「お待ちどおさま」どちらを使うか迷った場合は、「お待ちどうさま」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「お待ちどおさま」を使うようにしましょう。

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