【エンディング】と【エンドロール】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「エンディング」と「エンドロール」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「エンディング」と「エンドロール」という言葉は、「映像の終わりの部分」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




エンディングとエンドロールの違い

エンディングとエンドロールの意味の違い

エンディングとエンドロールの違いを分かりやすく言うと、エンディングは物語や映像の終盤を表現する時に使い、エンドロールは作品制作に携わった関係者の名前の一覧を表現する時に使うという違いです。

エンディングとエンドロールの使い方の違い

一つ目のエンディングを使った分かりやすい例としては、「手に汗握るエンディングだったためハラハラした」「エンディングテーマもオープニングテーマもどちらも好きだ」「このゲームのエンディングにはいくつも分岐や種類があるそうだ」などがあります。

二つ目のエンドロールを使った分かりやすい例としては、「映画をエンドロールまで観るのはエピローグが流れる可能性があるからだ」「友人の結婚式のエンドロールで使われている楽曲は私も好きな曲だった」などがあります。

エンディングとエンドロールの使い分け方

エンディングとエンドロールはどちらも、映像の終わりの部分を意味する言葉ですが、表示されるものが異なります。

エンディングは、最後の部分や結末、終局を表します。映像や番組の終盤を指すことはもちろん、ゲームや小説、マンガなど物語の終盤を指し、広く終局や終わりを表す言葉として使われています。

一方のエンドロールは、映像の終わりに表示される映像製作関係者の名前を列挙した一覧を指す言葉です。監督や原作者、出演者、小道具係、照明係、その他関係企業や団体が具体的に記載されています。

つまり、エンディングは物語や映像などの終盤を表し、エンドロールは作品制作に携わった関係者の名前の一覧を指すという違いがあります。

エンディングとエンドロールの英語表記の違い

エンディングを英語にすると「ending」となり、例えば上記の「手に汗握るエンディング」を英語にすると「the ending was a cliffhanger」となります。

一方、エンドロールを英語にすると「end credits」となり、例えば上記の「映画をエンドロールまで観る」を英語にすると「watch movies until the end credits」となります。

エンディングの意味

エンディングとは

エンディングとは、最後の部分や結末、終局を意味しています。

エンディングの使い方

エンディングを使った分かりやすい例としては、「エンディングテーマを歌っているアーティストは登場人物を担当している声優でもある」「エンディングに向かうにつれて謎がどんどん明らかになっていった」などがあります。

その他にも、「この小説のエンディングは賛否両論だったようだが、物語を作るのは作者である」「エンディングを見る限り、まだ残されている伏線も多い」「悲惨なエンディングよりもハッピーエンドが好きだ」などがあります。

エンディングは英語で「ending」と表記され、「終局」「末尾」「大詰め」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、映像や番組の終わりの部分だけでなく、物語の終局を表す言葉として使われています。

表現方法は「エンディングテーマ」

上記例文の「エンディングテーマ」とは、番組などの終わりに流れる曲を指す言葉で、「エンディング」と省略することもあります。番組の冒頭で流れる「オープニングテーマ」の対となる楽曲で、主題歌のうちの一曲とされています。

エンディングの対義語

エンディングの対義語・反対語としては、始まりや開始を意味する「オープニング」があります。

エンディングの類語

エンディングの類語・類義語としては、最後の締めくくりや最後に到達した結果を意味する「結末」、演劇や小説などの最後の場面を意味する「大団円」、物事の終わりや終結を意味する「幕切れ」などがあります。

エンドロールの意味

エンドロールとは

エンドロールとは、映像の終わりに表示される映像製作関係者の名前を列挙した一覧を意味しています。

エンドロールの使い方

エンドロールを使った分かりやすい例としては、「エンドロールに携わっていた団体が記載されている」「エンドロールに使われていた楽曲はいつも好きで聞いている曲だ」「このアニメのエンドロールにはいつも決まった動画が使われている」などがあります。

その他にも、「エンドロールでキャラクターの声優を確認する」「聞いたことがある声だと感じたがエンドロールで案の定想像していたアーティストだったため嬉しい気持ちになった」などがあります。

エンドロールは英語で「end credits」と表記され、「終わり」「最後」を意味する「end」と、「出版物や演劇、番組などに使用された材料の提供者」を意味する「credit」を組み合わせた言葉です。

エンドロールは和製英語

「エンドクレジット」「エンディングクレジット」「クロージングクレジット」など別の呼び方もされ、「エンドロール」「エンディングロール」の「roll」は関係者を書いた巻物を開いて撮影したことに由来して使われ始めた和製英語です。

エンドロールの対義語

エンドロールの対義語・反対語としては、映像作品の冒頭に表示される出演者や制作会社などの一覧を意味する「オープニングクレジット」があります。

エンドロールの類語

エンドロールの類語・類義語としては、作品名や出演者、制作者や制作に携わる企業や団体などの一覧を意味する「クレジットタイトル」などがあります。

エンディングの例文

1.エンディングノートを作成するのは早いかと思っていたが、今は若い人向けのものも存在している。
2.このゲームのエンディングデモに使われていた楽曲が気に入りすぎて、毎日通勤の時に聞いてしまう。
3.エンディングテーマに用いられていた楽曲は好きなアーティストが担当していてテンションが上がった。
4.エンディングを迎えたその後の物語を想像していたが、数年越しに作者から後日談が出されることになった。
5.映画のエンディングを見終わってから席を立つ人が多かったのは、エンドロールの後にもエピローグが存在することもあるからだ。

この言葉がよく使われる場面としては、最後の部分や結末、終局を意味する時などが挙げられます。

例文1の「エンディングノート」とは、自分自身に万が一のことがあった時に備えて、自身の様々な情報や、残りの人生で成し遂げたいことなどをまとめておくノートを指す言葉で、「終活ノート」とも呼ばれています。

エンドロールの例文

1.結婚式のエンドロールに使われている写真は、当日カメラマンさんが撮ってくれたもので、皆が如何に楽しんでいたかが分かる。
2.エンドロールとして使われることが多い楽曲から選ぶのも大切だが、自分が使いたい楽曲を持ち寄るのも手だろう。
3.映画のエンドロールの途中で、物語の登場人物らが少し喋るなど、物語のエピローグが流れることもある。
4.エンドロールを見終わる前に映画の再生を止めて、別の特典映像を楽しむことにした。
5.この作品の制作に携わった友人の名前がエンドロールに並んでいて誇らしくなった。

この言葉がよく使われる場面としては、映像の終わりに表示される映像製作関係者の名前を列挙した一覧を意味する時などが挙げられます。

どの例文の「エンディング」も、「エンドクレジット」「エンディングクレジット」など別の表現に置き換えて使うことができます。

エンディングとエンドロールは、どちらも「映像の終わりの部分」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、物語や映像の終盤を表す場合は「エンディング」を、作品制作に携わった関係者の名前の一覧を表す場合は「エンドロール」を使うと覚えておけば間違いありません。

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