似た意味を持つ(読み方:みえっぱり)と「意地っ張り」(読み方:いじっぱり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「見栄っ張り」と「意地っ張り」という言葉は、どちらも人の性格や態度に関することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「見栄っ張り」と「意地っ張り」の違い
「見栄っ張り」と「意地っ張り」の意味の違い
「見栄っ張り」と「意地っ張り」の違いを分かりやすく言うと、「見栄っ張り」は実際以上に自分を飾る性格で外面的な虚栄心を表すこと、「意地っ張り」は主張を頑なに曲げない性格で内面的な頑固さを表すことという違いです。
「見栄っ張り」と「意地っ張り」の使い方の違い
一つ目の「見栄っ張り」を使った分かりやすい例としては、「見栄っ張りな彼女は無理して高いレストランに行きたがります」「見栄っ張りな上司は自分を大きく見せようとばかりしています」「彼は見栄っ張りで収入以上の暮らしをしている」などがあります。
二つ目の「意地っ張り」を使った分かりやすい例としては、「意地っ張りな彼は負けを認めるのが大嫌いです」「意地っ張りゆえに無理をしてでもやり遂げようとする」「彼は意地っ張りだから自分の間違いを認めたがらない」などがあります。
「見栄っ張り」と「意地っ張り」の使い分け方
「見栄っ張り」と「意地っ張り」はどちらも人の性格や態度に関することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「見栄っ張り」は、他人によく思われたいという気持ちから、自分を実際以上によく見せようとする人を指します。例えば「お金がないのに高級ブランドばかり買ってしまうような見栄っ張りな性格」のように、体裁や外聞を気にして無理をしてしまう様子に対して使われます。
一方、「意地っ張り」は、自分の考えや立場を曲げたくないという気持ちから、頑固に主張や態度を貫こうとする人を指します。例えば、「謝れば済むのに意地っ張りでなかなか謝らない」のように、素直になれないかったり折れない性格に対して使われます。
つまり、実際以上に自分を飾る性格で外面的な虚栄心を表すのが「見栄っ張り」、自分の考えや主張を頑なに曲げない性格で内面的な頑固さを表すのが「意地っ張り」と覚えておきましょう。
「見栄っ張り」と「意地っ張り」の英語表記の違い
「見栄っ張り」を英語にすると「show-off」「pretentious」「vain」となり、例えば上記の「彼は見栄っ張りで収入以上の暮らしをしている」を英語にすると「He’s a show-off and lives way beyond his means」となります。
一方、「意地っ張り」を英語にすると「stubborn」「headstrong」「prideful」となり、例えば上記の「彼は意地っ張りだから自分の間違いを認めたがらない」を英語にすると「He’s too stubborn to admit he’s wrong」となります。
「見栄っ張り」の意味
「見栄っ張り」とは
「見栄っ張り」とは、見栄を張ることを意味しています。
「見栄っ張り」の使い方
「見栄っ張り」を使った分かりやすい例としては、「彼は見栄っ張りで持っている物は全部ブランド品だ」「見栄っ張りな性格が彼の生活を圧迫しています」「あの人は見栄っ張りだからいつも派手な服を着ている」「彼女は見栄っ張りで借金してまで贅沢をしているらしい」などがあります。
「見栄っ張り」は、自分を実際よりもよく見せようとする性格や態度を表す言葉です。簡単に言えば、自分の立場、能力、経済力などを必要以上に飾って見せたがる人を指します。特に、人からどう見られているかを非常に気にする傾向があり、それが行動や言動に大きく影響します。
「見栄っ張り」の特徴
例えば、実際にはお金に余裕がないのに高級ブランドを身に着けたり、高価な物を持っているふりをしたり、できないことをできると言い張ったりすることなどが「見栄っ張り」な行動の一例です。
また、「見栄っ張り」という言葉にはやや否定的なニュアンスが含まれていると覚えておきましょう。
「見栄っ張り」の類語
「見栄っ張り」の類語・類義語としては、外見だけは力のあるふりをすることを意味する「虚勢をはる」があります。
「意地っ張り」の意味
「意地っ張り」とは
「意地っ張り」とは、意地を張ることを意味しています。
「意地っ張り」の使い方
「意地っ張り」を使った分かりやすい例としては、「彼は意地っ張りで意見を曲げようとしません」「意地っ張りな弟は自分から謝ることができない」「あの人は意地っ張りだから感情を素直に出しません」「意地っ張りな性格が原因でまたケンカしてしまいました」などがあります。
「意地っ張り」は、自分の考えや立場を簡単には曲げず、頑固に主張し続ける性格や態度を表す言葉です。簡単に言うならば、「負けを認めたくない」「引き下がるのが悔しい」といった思いから、自分の気持ちを押し通そうとする状態を指します。
「意地っ張り」の特徴
「意地っ張り」は、対人関係において感情のぶつかりや対立の原因になることもあります。例えば、恋人同士のケンカや親子のすれ違いの場面で、お互いが意地を張って歩み寄れなくなってしまうというのはよくあることです。
「意地っ張り」な性格の背景には、プライドの高さや、自分の弱さを見せたくないという思いが関係していることが多いとされてます。
「意地っ張り」の類語
「意地っ張り」の類語・類義語としては、頑固な性格な人のことを意味する「頑固者」などがあります。
「見栄っ張り」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、見栄を張ることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「見栄っ張り」は実際以上に自分を飾る性格で外面的な虚栄心を表す時に使う言葉です。
「意地っ張り」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、意地を張ることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「意地っ張り」は自分の考えや主張を頑なに曲げない性格で内面的な頑固さを表す時に使う言葉です。
「見栄っ張り」と「意地っ張り」はどちらも人の性格や態度に関することを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、実際以上に自分を飾る性格で外面的な虚栄心を表すのが「見栄っ張り」、自分の考えや主張を頑なに曲げない性格で内面的な頑固さを表すのが「意地っ張り」と覚えておきましょう。