【カサカサ】と【ガサガサ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「カサカサ」と「ガサガサ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「カサカサ」と「ガサガサ」という言葉は、「水分量の少ない様子を表す擬音語」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




カサカサとガサガサの違い

カサカサとガサガサの意味の違い

カサカサとガサガサの違いを分かりやすく言うと、カサカサよりもガサガサの方が水分量が少なく、乾いている様子を表現するという違いです。

カサカサとガサガサの使い方の違い

一つ目のカサカサを使った分かりやすい例としては、「肌をカサカサにするほど空気が乾燥している」「カサカサの肌を潤わせるためのクリームを買う」「カサカサと外から物音がした気がした」などがあります。

二つ目のガサガサを使った分かりやすい例としては、「自分のガサガサな肌は手入れをサボったからである」「ガサガサと音がしたところに犬がいた」「彼女のガサガサした言動は苦手だ」などがあります。

カサカサとガサガサの使い分け方

カサカサとガサガサはどちらも、水分量の少ない様子を表す擬音語や擬態語ですが、若干表す状態が異なります。

カサカサは、物の表面などが、かわいて水気がなくなっている様子を表します。その他にも、かわいたものが触れ合って出す軽い音を表す言葉としても使われています。

一方のガサガサは、水分や脂気が抜けてきめが粗く、荒れた感じがする様子を表します。その他にも、乾いたものが触れ合って出す騒がしい音や、言動に落ち着きがなく、荒っぽい様子を表す言葉としても使われています。

つまり、カサカサよりもガサガサの方が、水分量が少なく、より乾いている状態を表す言葉として使われているという違いがあります。

カサカサとガサガサの英語表記の違い

カサカサを英語にすると「dry」「rustling」となり、例えば上記の「肌をカサカサにする」を英語にすると「dry out the skin」となります。

一方、ガサガサを英語にすると「rough」「rustle」となり、例えば上記の「ガサガサな肌」を英語にすると「rough skin」となります。

カサカサの意味

カサカサとは

カサカサとは、物の表面などが、かわいて水気がなくなっている様子を意味しています。

その他にも、かわいたものが触れ合って出す軽い音を意味する言葉として使われています。

カサカサの使い方

「カサカサ乾燥肌に毎年悩まされている」「手がカサカサするためハンドクリームを常備する」「外から帰ってきたら頬がカサカサだ」などの文中で使われているカサカサは、「かわいて水気がなくなっている様子」の意味で使われています。

一方、「ビニール袋に扇風機の風が当たり、カサカサと音がし続けている」「秋は落ち葉をカサカサ言わせるのが好きだ」などの文中で使われているカサカサは、「かわいたものが触れ合って出す音」の意味で使われています。

カサカサは、自然界の音や物音を表す擬音語や、音ではなく何かの動きや様子や表す擬態語として用いられる言葉で、「オノマトペ」とも呼ばれる言葉に分類されます。

表現方法は「カサカサ乾燥肌」「手がカサカサする」

上記例文の「カサカサ乾燥肌」「手がカサカサする」「頬がカサカサだ」「全身のカサカサを治す」などのように、水分が少なく乾燥している状態を表し、主に人間の肌に対して用いられることが多い言葉です。

カサカサの対義語

カサカサの対義語・反対語としては、動きが滑らかで滑るようである様子を意味する「つるつる」、湿気を帯びている様子を意味する「じっとり」があります。

カサカサの類語

カサカサの類語・類義語としては、水分がなくなり乾いている様子を意味する「ぱさぱさ」、乾いたものが軽く触れあって発するかすかな音を意味する「かさこそ」、中身や空間にすき間がたくさんある様子を意味する「すかすか」などがあります。

ガサガサの意味

ガサガサとは

ガサガサとは、水分や脂気が抜けてきめが粗く、荒れた感じがする様子を意味しています。

その他にも、乾いたものが触れ合って出す騒がしい音や、言動に落ち着きがなく、荒っぽい様子を意味する言葉として使われています。

ガサガサの使い方

「こんなに手がガサガサになるまでなぜ放っておいたのか」「かかとがガサガサなため風呂を出たら保湿をする」「ガサガサになった後パラパラと肌が零れ落ちた」などの文中で使われているガサガサは、「水分や脂気が抜けて荒れた様子」の意味で使われています。

一方、「ビニールがガサガサ言う」などの文中で使われているガサガサは「乾いたものがこすれて出る騒がしい音」の意味で使われ、「ガサガサした人とは上手くいかない」などの文中で使われているガサガサは「言動が荒っぽい様子」の意味で使われています。

ガサガサは、カサカサ同様、擬音語や擬態語として用いられる言葉です。使い方や意味もカサカサに似ていますが、カサカサよりも水分量が少ない状態や激しい音を立てている場合に用いられています。

ガサガサの語源

乾いたものが音を立てることを意味する「がさつく」や、粗暴である様子を意味する「がさつ」という語の「がさ」を重ねた表現であるという説がありますが、「ガサガサ」が語源となり「がさつく」が生まれたという説があるなど、明確な由来や語源はありません。

ガサガサの特徴

タモ網で水辺の生き物を捕まえる遊びを、網を水草の周りなどでガサガサとさせてからすくい上げることから「ガサガサ」「ガサガサ採集」と呼ぶことがあり、「ガサガサ網」「ガサガサのやり方」などのように使われています。

また、「ガサガサした人」「ガサガサした言い方」などのように、言動に落ち着きがなく、荒っぽい人やその様子を表す言葉としても使われています。

ガサガサの対義語

ガサガサの対義語・反対語としては、すべるように滑らかな様子を意味する「すべすべ」、湿気が軽く全体に行き渡っている様子を意味する「しっとり」があります。

ガサガサの類語

ガサガサの類語・類義語としては、ほとんど水分がなくなり、そのものらしい味がしない様子を意味する「かすかす」、かたいものなどが触れ合う音を意味する「ごそごそ」、物を強くこする音を意味する「ごしごし」などがあります。

カサカサの例文

1.顔がカサカサになってしまうため、風呂上りに保湿は欠かせない習慣となっている。
2.皮膚のカサカサ感やツッパリ感をなくすために、保湿クリームは手のすぐ届く場所に置いてある。
3.頭皮が乾燥してカサカサなのか、強いかゆみを覚えており、病院に行かざるを得なくなった。
4.定期試験中、プリントがカサカサとめくられている音だけが教室中に響いている。
5.キッチンから突然カサカサ音が聞こえたのは、ゴキブリでもいたからなのだろうかと不安に思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、物の表面などが、乾いて水気がなくなっている様子を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、 「乾いたものが触れ合って出す軽い音」を意味する言葉としても使われています。

ガサガサの例文

1.ガサガサとした自分の肌はまるでサメ肌のようなものと言えるのではないかと悲しい気持ちになった。
2.どんな保湿クリームを塗っても肌がガサガサになってしまうため、医者にどうすればいいのか相談した。
3.子どもがガサガサと音を立てて、クリスマスプレゼントを嬉しそうに開けていた。
4.網を川の中に入れてから水中の泥をすくい上げた後、ガサガサさせて泥を除去し、残った生物を見るのがガサガサのやり方だ。
5.彼のガサガサした言動は、きっといつか誰かを傷付けてしまうのではないかと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、水分や脂気が抜けてきめが粗く、荒れた感じがする様子を意味する時などが挙げられます。

例文3や4のように「乾いたものが触れ合って出す騒がしい音」や、例文5のように「言動に落ち着きがなく、荒っぽい様子」を意味する言葉としても使われています。

カサカサとガサガサは、どちらも「水分量の少ない様子を表す擬音語」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「カサカサ」よりも「ガサガサ」の方が水分量が少なく、乾いていると覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター