【ご機嫌】と【上機嫌】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ご機嫌」(読み方:ごきげん)と「上機嫌」(読み方:じょうきげん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご機嫌」と「上機嫌」という言葉は、どちらも気分や感情が良い状態のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ご機嫌」と「上機嫌」の違い

「ご機嫌」と「上機嫌」の違いを分かりやすく言うと、「ご機嫌」よりも「上機嫌」の方がさらに気分や感情が良い状態の場合に使うという違いです。

一つ目の「ご機嫌」を使った分かりやすい例としては、「美味しいデザートを食べてご機嫌になる」「ご機嫌をとるために花をプレゼントした」「朝の散歩で鳥の声を聞きご機嫌になった」「今日はご機嫌ですね」などがあります。

二つ目の「上機嫌」を使った分かりやすい例としては、「新しい靴を買って彼女は上機嫌だ」「映画が面白くて友人は上機嫌だった」「給料日で彼は上機嫌な表情を見せていた」「プレゼントを渡すと父は上機嫌になった」「彼は試験に合格して上機嫌だった」などがあります。

「ご機嫌」と「上機嫌」はどちらも気分や感情が良い状態のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ご機嫌」は「今日はご機嫌ですね」「社長のご機嫌をうかがう」のように、気分の良さそのものを表す場合と、相手の気分や機嫌を丁寧に表現する場合に使われます。肯定的な意味だけでなく、「ご機嫌ななめ」のように否定的な意味でも使えるのが特徴です。

一方、「上機嫌」は「プレゼントをもらって上機嫌だ」「試合に勝ってみんな上機嫌だった」のように、特に気分が良く、嬉しさや満足感が表に表れている状態を表す言葉です。否定形では基本的に使われず、良い気分のときに限定して用いられます。

つまり、「ご機嫌」よりも「上機嫌」の方がさらに気分や感情が良い状態の場合に使うと覚えておきましょう。

「ご機嫌」も「上機嫌」も英語にすると「mood」「spirits」となり、例えば上記の「今日はご機嫌ですね」を英語にすると「You’re in a good mood today」となります。

「ご機嫌」の意味

「ご機嫌」とは、非常に機嫌がよいことを意味しています。

「ご機嫌」を使った分かりやすい例としては、「今日は朝から社長がご機嫌だ」「子どもは遊園地でご機嫌に遊んでいた」「ご機嫌な音楽を聴いて気分が明るくなる」「彼女はご機嫌ななめで口をきいてくれなかった」「誕生日プレゼントに彼はご機嫌だった」などがあります。

「ご機嫌」という言葉は、人の気分や機嫌が良い状態を表す言葉です。簡単に言うならば、心が晴れやかで、表情や態度にその明るさが表れている状態を指します。

例えば、欲しかった物をプレゼントされたときや、仕事で良い成果を出せたとき、または天気が良くて散歩を楽しんでいるときなど、心が弾んで自然と笑顔になるような状況です。

「ご機嫌」はプラスのイメージだけではなく、「ご機嫌ななめ」のようにマイナスなイメージ意味でも使えるのが特徴になります。

「ご機嫌」を保つためには、自分がリラックスできる時間を持つことや、好きなことに取り組むこと、また人との円滑な関わりを大切にすることが効果的です。

「ご機嫌」の対義語・反対語としては、気分が沈んでいる状態を表すことを意味する「不機嫌」があります。

「ご機嫌」の類語・類義語としては、朗らかに生き生きしていることを意味する「快活」があります。

「上機嫌」の意味

「上機嫌」とは、非常に機嫌がよいことを意味しています。

「上機嫌」を使った分かりやすい例としては、「子どもは褒められて上機嫌で歌っていた」「試合に勝ってチーム全員が上機嫌だ」「今日は母が上機嫌で、家の雰囲気が明るい」「良い知らせを聞いて彼は上機嫌だった」「美味しいワインを飲んで上機嫌になった」などがあります。

「上機嫌」という言葉は、人がとても明るく楽しそうにしている様子を表す言葉です。簡単に言うならば、気分が通常よりもさらに高まり、嬉しさや喜びが表情や態度に強くあらわれている状態を指します。

例えば、大切な試験に合格したときや、久しぶりに会いたかった友人と再会したとき、美味しい料理を堪能したときなどがあります。このようなとき、人は自然と笑顔になり、周囲の人にも陽気な空気を振りまくようになります。

「上機嫌」は多くの場合、日常の中で起こるポジティブな出来事や、期待以上の結果を得たときに生まれる感情です。

「上機嫌」を保つためには、自分にとって喜びを感じられる時間を意識的に増やすことや、周囲との良好な人間関係を築くことが大切だと言われています。特に、人に感謝されたり共感を得たりすることで、自然と上機嫌な気持ちは続きやすくなります。

「上機嫌」の対義語・反対語としては、気分が沈んだり怒っていたりする状態を表す「不満」があります。

「上機嫌」の類語・類義語としては、不平不満がないことを意味する「満足」があります。

「ご機嫌」の例文

1.今日は朝から天気も良く、美味しい朝食を食べたので、一日中とてもご機嫌に過ごしています。
2.子どもが元気に笑顔で遊んでいる姿を見ると、自然と親もご機嫌な気持ちになるものです。
3.会議で良い成果を報告できたので、上司も終始ご機嫌で、職場の雰囲気が和やかでした。
4.音楽を聴きながら好きな道を散歩すると、ご機嫌な気分になれるので日課にしています。
5.美味しい料理をご馳走になったので、帰り道もずっとご機嫌な気持ちで歩いていました。

この言葉がよく使われる場面としては、非常に機嫌がよいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ご機嫌」はプラスとマイナスのどちらのイメージでも使える言葉です。

「上機嫌」の例文

1.試験に合格したことを両親に報告したら、とても上機嫌になり、家族でお祝いをしました。
2.プレゼントをもらった子どもは、飛び跳ねるほど上機嫌で、一日中笑顔を絶やしませんでした。
3.念願の旅行に行けたので、友人は終始上機嫌で、写真を何枚も撮って楽しんでいました。
4.チームが試合に勝ったので、監督も選手たちも上機嫌で、その場の雰囲気が一気に明るくなりました。
5.おいしい料理を食べた後は、誰もが自然と上機嫌になり、会話も弾むものです。

この言葉がよく使われる場面としては、非常に機嫌がよいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「上機嫌」はプラスのイメージでのみ使う言葉です。

「ご機嫌」と「上機嫌」はどちらも気分や感情が良い状態のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご機嫌」よりも「上機嫌」の方がさらに気分や感情が良い状態の場合に使うと覚えておきましょう。

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