【諮問】と【試問】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「しもん」という読み方の「諮問」と「試問」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「諮問」と「試問」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって意味が大きく異なりますのでご注意ください。



諮問と試問の違い

諮問と試問の意味の違い

諮問と試問の違いを分かりやすく言うと、諮問とは意見を求めることを意味し、試問は学力を確かめるために問題を出すことを意味するという違いです。

諮問と試問の使い方の違い

一つ目の諮問を使った分かりやすい例としては、「諮問機関のメンバーになる」「明日、諮問会議が開かれる予定だ」「諮問案に同意する」「諮問書の提出を求める」「諮問日は平成16年6月5日と記されている」などがあります。

二つ目の試問を使った分かりやすい例としては、「最終面接で口頭試問を受ける」「時事問題に関して試問する」「過去の試問内容を調べる」「教養に関して試問された」「試問の方針が明確に記載されている」などがあります。

諮問と試問という言葉は、同音の言葉なのですが意味は大きく異なります。そのため、上記の例の諮問の部分を試問に置き換えることも、試問の部分を諮問に置き換えることも出来ません。

諮問とは、有識者や特定の機関に意見を求めることを意味しています。一方の試問とは、学力や知識を確かめるために問題を出すことを意味しています。どちらも「しもん」と同じ読み方をするのですが、諮問は意見を求めること、試問は問題を出すこと、と意味が異なるので注意しましょう。

また、諮問はビジネスシーンやニュースで使われることが多く、試問は日常生活において使われることが多いという傾向があります。

諮問と試問の英語表記の違い

諮問を英語にすると「advisory」「consultation」となり、例えば上記の「諮問機関」を英語にすると「advisory body」となります。一方、試問を英語にすると「question」「examination」となり、例えば上記の「口頭試問」を英語にすると「oral examination」となります。

諮問の意味

諮問とは

諮問とは、有識者または特定の機関に意見を求めることを意味しています。

諮問の使い方

諮問を使った分かりやすい例としては、「政府が設置する諮問機関を調べる」「諮問文が提起している内容」「消費者庁が設置する審議会に諮問する」「これまでの試問案件と答申」などがあります。

その他にも、「諮問会議に出席する」「諮問案件の概要」「感染症の専門家で構成した諮問委員会」 「総務省の諮問に応じる」「取締役会に諮問する」「諮問取下書が提出された」などがあります。

諮問の語源

諮問とは、有識者や特定の機関に意見を求めることを意味します。「諮」という漢字は訓読みで「はかる」と読み、他人に意見を求めたり相談したりすることの意味があります。これが、尋ねる意味の「問」という漢字と組み合わせて、意見を尋ね求めることを表します。

「諮問機関」の意味

上記の例の「諮問機関」とは、ある事案に関して有識者で構成された機関であり、行政庁から意見を求められた時に答申する権限を持つ審議会などを表します。諮問という言葉は、個人よりも機関や組織に対して使われることが多い言葉です。

諮問の対義語

諮問の対義語・反対語としては、諮問を受けた事項について意見を述べることを意味する「答申」(読み方:とうしん)、質問や要求などに答えることを意味する「回答」などがあります。

諮問の類語

諮問の類語・類義語としては、参考に他の機関などに意見を求めることを意味する「諮詢」(読み方:しじゅん)などがあります。

諮問の諮の字を使った別の言葉としては、諮問されたことを相談して評議することを意味する「諮議」(読み方:しぎ)などがあります。

試問の意味

試問とは

試問とは、問題を出して学力や知識の程度を試すことを意味しています。

試問の使い方

試問を使った分かりやすい例としては、「推薦入試で口頭試問が課せられている」「保健体育について試問する」「日本史について試問されたが答えられなかった」「急に試問されても困る」などがあります。

その他にも、「筆記試験と口頭試問で選抜される」「短答式筆記試問がある」「生徒への試問を準備する」「特に対策せずに面接試問に臨む」「いきなり試問されて、まごついてしまった」などがあります。

「口頭試問」の意味

試問という言葉は、問題を出して学力などの程度を試すことや、その問題を意味します。上記の例の「口頭試問」とは、試験官の質問に対し口頭で答えさせる試験のことを表します。通常の面接とは違って、学問や専門的な知識などを確認するために行われる質疑応答のことです。

試問の対義語

試問の対義語・反対語としては、問題を解いて答えを出すことを意味する「解答」などがあります。

試問の類語

試問の類語・類義語としては、物事の性質や性能などを試してみることを意味する「試験」、生徒の学業成績を調べるための試験を意味する「考査」などがあります。

試問の試の字を使った別の言葉としては、本式に作る前に試しに作ってみることを意味する「試作」、中国古代の科挙制度のうち中央で行われる試験を意味する「会試」(読み方:かいし)などがあります。

諮問の例文

1.CEOの問題行動について、コンプライアンス委員会への諮問対象に含めることにした。
2.国内外の企業の知的財産権に関する戦略に関して、諮問契約を結んだ。
3.シャーロック・ホームズは単なる探偵ではなく諮問探偵だ、と表現されている。
4.自治体のホームページに、ゴミの減量に向けた施策に関する諮問書が掲載されていた。
5.新型コロナウイルス拡大防止と緊急事態宣言の延長について意見を述べる諮問委員会が開かれた。

この言葉がよく使われる場面としては、有識者や特定の機関に意見を求めることを表現したい時などが挙げられます。

例文1では、CEOの問題行動についてコンプライアンス委員会に意見を尋ね求めることを表しています。例文3の諮問探偵とは、小説「シャーロック・ホームズ」に出てくる表現で、探偵依頼をしたクライアントに対し、助言や指導を行い事件解決にあたることを表している作者の造語です。

試問の例文

1.就職活動での口頭試問で好印象を与える方法について調べてみた。
2.長かった卒論への取り組みは、今日の卒業論文の試問会で終わり、やっと一息つけそうだ。
3.大学院入試の口頭試問は理系の学部に多く、受験生1人に対し面接者2~4人、面接時間は20分程度である。
4.明日は全教科の知識に関する試問を受けるため、寝る間を惜しんで勉強中だ。
5.筆記試験には自信があるが、極度のあがり症なので口頭試問で落ちそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、問題を出して学力や知識の程度を試すことを表現したい時などが挙げられます。

試問という言葉は、問題を出して学力などの程度を試すことや、その問題を意味します。例文1や例文3にある「口頭試問」は試験官の質問に対し口頭で答えさせる試験を表します。例文5のように、口頭試問は筆記試験と対比して使われることがあります。

諮問と試問という言葉は、同音で似ている言葉ですが意味が異なります。諮問は意見を尋ね求めることを意味し、試問は学力を確かめるために問題を出すことを意味します。また、諮問は日常生活よりもビジネスシーンやニュースで使われることが多いことも覚えておくと良いでしょう。

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