【てきぱき】と【きびきび】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「てきぱき」と「きびきび」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「てきぱき」と「きびきび」という言葉は、どちらも動作や態度が素早くはっきりしていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「てきぱき」と「きびきび」の違い

「てきぱき」と「きびきび」の意味の違い

「てきぱき」と「きびきび」の違いを分かりやすく言うと、「てきぱき」は効率的で無駄のない動きを強調したいときに使う、「きびきび」は力強く活気のある動きを強調したいときに使うという違いです。

「てきぱき」と「きびきび」の使い方の違い

一つ目の「てきぱき」を使った分かりやすい例としては、「チームがてきぱきと試合の準備を整えた」「バスガイドがてきぱきと案内してくれた」「彼女は朝からてきぱきと掃除をしている」「彼女はてきぱきと指示を出した」などがあります。

二つ目の「きびきび」を使った分かりやすい例としては、「彼はきびきびと電話応対をしている」「きびきびした態度で面接に臨んだ」「教官がきびきびと指導してくれる」「子どもたちがきびきびと片付けをした」「新入社員はきびきびと働いている」などがあります。

「てきぱき」と「きびきび」の使い分け方

「てきぱき」と「きびきび」はどちらも動作や態度が素早くはっきりしていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「てきぱき」は「家事をてきぱきと片付ける」のように、効率的で無駄がなく、スムーズに物事を処理する様子に使う言葉になります。テンポの良さや段取りの良さを強調するイメージです。

一方、「きびきび」は「きびきびとした返事をする」のように、動作や言葉に力強さやシャープさが感じられ、活気や緊張感を伴う様子に使う言葉です。やや軍隊的・規律正しい印象を与える場合もあります。

つまり、効率的で無駄のない動きを強調したいときは「てきぱき」、力強く活気のある動きを強調したいときは「きびきび」と覚えておきましょう。

「てきぱき」と「きびきび」の英語表記の違い

「てきぱき」を英語にすると「briskly」「efficiently」「promptly」となり、例えば上記の「彼女はてきぱきと指示を出した」を英語にすると「She gave instructions briskly」となります。

一方、「きびきび」を英語にすると「briskly」「smartly」「snappily」となり、例えば上記の「新入社員はきびきびと働いている」を英語にすると「The new employee works briskly and with energy」となります。

「てきぱき」の意味

「てきぱき」とは

「てきぱき」とは、動作などが機敏なことを意味しています。

表現方法は「てきぱき働く」「てきぱき片付ける」

「てきぱき働く」「てきぱき片付ける」などが、「てきぱき」を使った一般的な言い回しになります。

「てきぱき」の使い方

「てきぱき」を使った分かりやすい例としては、「彼女はてきぱきと家事をこなす」「店員さんがてきぱきと注文を取ってくれる」「上司がてきぱきと指示を出したおかげで会議が早く終わった」「てきぱきと資料を整理してくれたので助かった」などがあります。

「てきぱき」は動作や処理が効率的で無駄がない様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、人や物事がリズムよく、順序立てて、手際よく進んでいく状態を指します。

オノマトペはさまざまな状態や動きなどを音で表現する言葉、つまり擬声語や擬態語を意味します。「てきぱき」は日本語特有の擬態語で、動作の素早さや効率の良さを音で表現しています。

「てきぱき」は、音の響き自体にリズム感と小気味よさがあり、動作がテンポよく進んでいる様子を強調して表現します。

「てきぱき」の特徴

例えば「会場の準備をてきぱき進める」と言うと、スタッフが無駄な動きなく連携しながら作業をしている様子が目に浮かびます。仕事について「彼はてきぱき働く」と言えば、効率的にタスクをこなす姿が直感的に伝わります。

したがって、「てきぱき」は「手際が良い」「無駄なく効率的」「動きがスムーズ」といったニュアンスで使うのが特徴です。

「てきぱき」の類語

「てきぱき」の類語・類義語としては、スピード感を強調する口語的表現のことを意味する「さっさと」があります。

「きびきび」の意味

「きびきび」とは

「きびきび」とは、動作などがあいまいでなくはきはきしていることを意味しています。

表現方法は「きびきび動く」「きびきびした返事」

「きびきび動く」「きびきびした返事」などが、「きびきび」を使った一般的な言い回しになります。

「きびきび」の使い方

「きびきび」を使った分かりやすい例としては、「彼はきびきびと指示に従った」「新入社員がきびきびと働いている」「体育の授業で生徒たちがきびきびと整列する」「店員がきびきびと対応してくれるので気持ちがいい」などがあります。

「きびきび」は動作や態度が力強く、はっきりしていて、活気がある様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、動きや反応が鈍くなく、シャープで気持ちよい状態を指します。

「きびきび」の特徴

「きびきび」は音の響き自体に緊張感や鋭さがあり、動作や言葉がきっぱりしている様子を強調して表現します。

例えば「部長がきびきびと指示を出した」と言うと、ためらいや迷いなく明確な指示が飛び交う様子が目に浮かびます。人について「彼女はきびきびしている」と言えば、ハキハキと動き、言葉もはっきりしている印象が直感的に伝わります。

したがって、「きびきび」は「動作がはっきり」「緊張感がある」「活気があって引き締まっている」といったニュアンスで使うのが特徴です。

「きびきび」の類語

「きびきび」の類語・類義語としては、軽快で元気のある動作のことを意味する「しゃきしゃき」があります。

「てきぱき」の例文

1.彼女は朝の時間を無駄にせず、てきぱきと家事や支度を終わらせるのでとても感心します。
2.旅行のとき、彼は荷物の整理や計画をてきぱきと進めてくれて本当に助かりました。
3.てきぱきとした対応をしてくれる店員さんがいると、買い物がとても快適に感じられます。
4.イベント当日、スタッフがてきぱきと準備を進めたおかげで開始がスムーズでした。
5.忙しい職場でも、彼女はてきぱきと作業をこなし周囲の人を驚かせています。

この言葉がよく使われる場面としては、動作などが機敏なことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「てきぱき」は効率的で無駄のない動きを強調したいときに使う言葉です。

「きびきび」の例文

1.きびきびと動く彼の姿はとても頼もしく、見ているだけでこちらもやる気が出てきます。
2.新人の彼女はきびきびとした返事をして、上司や先輩たちから高く評価されていました。
3.体育の授業で生徒たちがきびきびと整列する様子は、とても見事で気持ちがいいです。
4.彼は会議中でもきびきびと発言し、場の雰囲気を引き締める役割を果たしていました。
5.きびきびとした接客を受けると、こちらも背筋が伸びるような気分になります。

この言葉がよく使われる場面としては、動作などがあいまいでなくはきはきしていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「きびきび」は力強く活気のある動きを強調したいときに使う言葉です。

「てきぱき」と「きびきび」はどちらも動作や態度が素早くはっきりしていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、効率的で無駄のない動きを強調したいときは「てきぱき」、力強く活気のある動きを強調したいときは「きびきび」と覚えておきましょう。

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