【長所】と【短所】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「長所」(読み方:ちょうしょ)と「短所」(読み方:たんしょ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「長所」と「短所」という言葉は、どちらも「人の性格や気質」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




長所と短所の違い

長所と短所の違いを分かりやすく言うと、長所とは気質における良い部分、短所とは気質における悪い部分という違いです。

一つ目の長所を使った分かりやすい例としては、「私の長所は誰とでも仲良くなれるところです」「自己PRで長所をエピソードと共に伝える」「子どもの長所を褒めて伸ばしましょう」「長所を上手くアピールしたい」などがあります。

二つ目の短所を使った分かりやすい例としては、「彼には短所を補うだけの魅力があります」「完璧主義であることは短所なのだろうか」「高く評価してもらえる短所を教えましょう」「何事にも長所と短所が存在します」などがあります。

長所と短所という言葉は、どちらも性格や気質など個人の内面的な特徴を表しますが、意味や使い方には大きな違いがあります。

長所とは、とりわけ優れている点を意味し、特に人の性格や気質における良い部分を表します。例えば「真面目で誠実」「忍耐力がある」「リーダーシップがある」など、一般的に高く評価される性質であり、プラスイメージを伴う言葉です。

短所とは、劣っている点や足りない点を意味し、特に性格や気質における悪い部分を表します。例えば、「面白味がない」「しつこい」「協調性がない」など、一般的に改善すべきと評価される性質であり、マイナスイメージを伴う言葉です。

つまり、長所とは個人の性質の良い部分、短所とは個人の性質の悪い部分を指します。二つの言葉は、個人の性格の良いところか悪いところかについて、相反する意味を持つ言葉だと言えるでしょう。

長所を英語にすると「strong point」「merit」「advantage」となり、例えば上記の「私の長所」を英語にすると「my strong point」となります。

一方、短所を英語にすると「weak point」「demerit」「fault」となり、例えば上記の「短所を補う」を英語にすると「set off against faults」となります。

長所の意味

長所とは、性質や性能などで、優れているところを意味しています。

長所を使った分かりやすい例としては、「あなたの長所と短所を教えてください」「私の長所は協調性があるところです」「長所と短所は表裏一体だと思いませんか」「長所診断で自分の良いとことが分かりました」などがあります。

その他にも、「長所と短所は面接で必ず聞かれるだろう」「短所を長所に言い換えたいです」「AIの長所をいかして上手く利用する」「英語の先生は生徒の長所を引き出してくれます」「‌みなさんの長所に適した職種を見極めます」などがあります。

長所の「長」は訓読みで「たける」と読み、ある方面に優れていること、優れたところを表す漢字です。何かがあるところを表す「所」と結び付き、長所とは、性質や能力などで特に優れている点を意味し、主に人柄や個人の性格について用いられる言葉です。

長所を用いたにことわざには「長所は短所」があります。「長所は短所」とは、長所も時に短所になることを意味します。長所はあまり頼みすぎるとかえって失敗するので、見方を変えれば短所であることを表しています。

長所の対義語・反対語としては、劣っている所や欠点を意味する「短所」などがあります。

長所の類語・類義語としては、特にすぐれている点を意味する「特長」、取り立てて優れた点を意味する「取柄」、有利な点や長所を意味する「利点」、人の心をひきつける力を意味する「魅力」、売り込むべき長所を意味する「セールスポイント」、利点や価値を意味する「メリット」などがあります。

短所の意味

短所とは、劣っているところ、欠点、特に人の性質などの良くない面を意味しています。

短所を使った分かりやすい例としては、「私の短所は優柔不断なところです」「英語の先生は短所がないと言い張っている」「長所と短所は面接で聞かれやすいテーマです」「短所を長所に変える言い換えの一覧表があります」などがあります。

その他にも、「パートの面接で長所と短所を聞かれました」「就活のため長所と短所を自己分析しました」「心配性であることを短所として伝える」「緊張しやすいという短所は真剣さの裏返しです」などがあります。

上記例文にある「短所を長所に変える」とは、短所と思える性質を、見方を変えて長所として捉え直すことです。リフレーミングと呼ばれる手法であり、例えば、「落ち着きがない」ことは「活動的で元気がいい」というように捉えることができます。

短所の「短」は、訓読みで「みじかい」と読み、足りないことや劣っているさまを表す漢字です。何かがある箇所を表す「所」と組み合わさり、短所とは、劣っている所を意味し、人の性質などの非難すべき箇所を表現します。

短所の対義語・反対語としては、とりわけ優れている所を意味する「長所」などがあります。

短所の類語・類義語としては、非難すべきところや欠点を意味する「難点」、欠けて足りないことや不備な点を意味する「欠陥」、他に比べて劣っていることや見劣りを意味する「遜色」、弱点や弱みを意味する「ウイークポイント」、欠点や短所を意味する「デメリット」などがあります。

長所の例文

1.中学生の娘には、長所を伸ばせるような環境を整えてあげたいです。
2.考えても自分の長所が思いつかないなんて、私は自己肯定感が低いのかもしれません。
3.就職活動で役立つ長所と短所を伝える例文を、いくつか紹介いたします。
4.面接で使える長所一覧から、自分らしいものを見つけることができました。
5.自分の長所と短所は、自己紹介や就職面接で話す機会が多いので整理しておきましょう。

この言葉がよく使われる場面としては、性質や性能などで、特に長じている所、とりわけ優れている所、得意な点を表現したい時などが挙げられます。

例文3から例文5にあるように、長所という言葉は、自己紹介や就活の面接で使用されることが多くあります。

短所の例文

1.バイトの面接で自分の短所を聞かれたので、優柔不断であることを正直に伝えました。
2.私の短所はマイペースなところであり、周囲のペースに合わせられない時があります。
3.面接対策として、インターネット上にある短所一覧から当たり障りのないものを用意しました。
4.心配性であることは一見短所に思えますが、実は慎重であるという長所でもあります。
5.負けず嫌いであることは、短所というより長所であると思いませんか。

この言葉がよく使われる場面としては、劣っている点、足りない点を表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3にあるように、短所という言葉は、就職活動などの面接や自己紹介の場面で使用されることが多くあります。

長所と短所という言葉は、どちらも「個人の性格や気質」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、その人の優れているところを表現したい時は「長所」を、その人の劣っているところを表現したい時は「短所」を使うようにしましょう。

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