似た意味を持つ「生誕祭」(読み方:せいたんさい)と「誕生祭」(読み方:たんじょうさい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「生誕祭」と「誕生祭」という言葉は、どちらも「誕生を祝うイベント」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
生誕祭と誕生祭の違い
生誕祭と誕生祭の違いを分かりやすく言うと、生誕祭と誕生祭は意味や使い方の違いはなく、どちらを使っても同じです。
一つ目の生誕祭を使った分かりやすい例としては、「江戸川乱歩の生誕祭を池袋で開催する」「生誕祭の動画をSNSにアップしました」「オタ活用のカフェで生誕祭をやるつもりです」「本人不在の生誕祭で盛り上がる」などがあります。
二つ目の誕生祭を使った分かりやすい例としては、「SNSで推しの誕生祭を盛り上げたい」「誕生祭にはグッズに散財する予定です」「アニメ誕生祭2025を開催します」「ご好評につき10周年誕生祭が延長となりました」などがあります。
生誕祭と誕生祭という言葉は、どちらも誕生を祝うお祭りやイベントを表しますが、本来は意味が異なります。生誕祭は、既に亡くなっている偉人や歴史人物の誕生日に使う言葉です。一方の誕生祭は、現在も生きている人、ゲームやアニメのキャラクターの誕生日に用いる言葉です。
しかし、最近では二つの言葉は区別なく使用されています。その大きな要因は、推しのアイドルやキャラクターを神聖視して、その誕生日を祝う意味合いから「生誕祭」が使われるケースが多くなっているからです。
そのため、生誕祭と誕生祭は、意味の違いが意識されずに同義語として使用されることが普通になっています。
生誕祭も誕生祭も英語にすると「birthday festival」「celebration of the birthday」「birthday bash」となり、例えば上記の「生誕祭を開催する」を英語にすると「hold a birthday festival」となります。
生誕祭の意味
生誕祭とは、誕生日を祝うイベントを意味しています。
生誕祭を使った分かりやすい例としては、「推し不在の生誕祭に必要なものを教えてください」「東京には生誕祭に使えるスタジオがたくさんあります」「カラオケの推し活ルームで生誕祭をする予定です」などがあります。
その他にも、「生誕祭の祭壇をバルーンで飾り付けした」「生誕祭用のケーキをオーダーする」「生誕祭の様子をイラストにしました」「東京都内で本人不在の生誕祭ができるホテルを探しています」などがあります。
生誕祭の「生誕」は生まれることを意味し、過去の偉人や功労者などすでに亡くなった人に対して使用されることが多い言葉です。「祭」は記念や祝賀などのために行なうイベントを表し、生誕祭とは、誰かの誕生日を祝う行事を指す言葉です。
上記例文にある「本人不在の生誕祭」とは、好きなアイドルやアニメキャラクターの誕生日に、本人がいない場で誕生日を祝うことを意味します。ファン同士あるいは一人で、祭壇を作ったり、ケーキを用意したりして、推しの誕生日を盛り上げます。
生誕祭の対義語・反対語としては、死者をほうむる儀式を意味する「葬式」などがあります。
生誕祭の類語・類義語としては、キリストの降誕日やクリスマスを意味する「聖誕祭」、キリストの降誕を記念する祝祭を意味する「降誕祭」、会社を創業したことを記念して行うお祭りを意味する「創業祭」などがあります。
誕生祭の意味
誕生祭とは、誕生を祝うお祭りを意味しています。
誕生祭を使った分かりやすい例としては、「推しの誕生祭が今から楽しみです」「イースターの時期に誕生祭があります」「ショッピングセンター誕生祭のチラシをもらいました」「誕生祭プレゼントキャンペーンに応募する」などがあります。
その他にも、「アイドル誕生祭用のイラストを描く」「誕生祭には祭壇も用意する予定です」「誕生祭のオリジナルケーキを作ります」「本人不在の誕生祭におすすめの撮影スタジオを教えてもらいました」などがあります。
誕生祭の読み方は「たんじょうさい」です。誤って「たんせいさい」「たんしょうさい」などと読まないようにしましょう。
誕生祭の「誕生」は人や生き物が新しい生命として生まれてくることを表します。特別な儀式を表す「祭」と組み合わさり、誕生祭とは、人の誕生日を祝う行事やイベントを意味します。人物だけでなく会社などの組織や記念日を指すこともあります。
誕生祭を用いた日本語には「生神女誕生祭」(読み方:しょうしんじょたんじょうさい)があります。生神女誕生祭とは、聖母マリアの誕生を記憶する正教会の祭りであり、十二大祭の一つです。ユリウス暦では9月8日、グレゴリオ暦では9月21日とされています。
誕生祭の対義語・反対語としては、死を悼み死体を葬る儀式を意味する「葬儀」などがあります。
誕生祭の類語・類義語としては、釈迦の誕生当日の陰暦四月八日に修する法会を意味する「誕生会」、ある事柄を記念して行う祭りや行事を意味する「記念祭」、キリストの復活を記念する祝祭日を意味する「復活祭」、お祭りや祭典を意味する「フェスティバル」などがあります。
生誕祭の例文
この言葉がよく使われる場面としては、生誕を祝うお祭りを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にある「生誕祭」は、「誕生祭」という言葉に置き換えても問題ありません。
誕生祭の例文
この言葉がよく使われる場面としては、誕生を祝うイベントを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、誕生祭という言葉は、生誕祭と同じような意味で使用されています。
生誕祭と誕生祭という言葉は、どちらも「誕生日を祝うイベント」を表します。意味や使い方に違いはないので、どちらの言葉を使うか迷った場合は好みや語呂の良さにより選べば良いでしょう。