【食いしん坊】と【大食い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「食いしん坊」(読み方:くいしんぼう)と「大食い」(読み方:おおぐい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「食いしん坊」と「大食い」という言葉は、どちらもよく食べる人のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「食いしん坊」と「大食い」の違い

「食いしん坊」と「大食い」の違いを分かりやすく言うと、「食いしん坊」は食べることが好きな人を表すこと、「大食い」は食べる量が多い人を表すことという違いです。

一つ目の「食いしん坊」を使った分かりやすい例としては、「甘いものが大好きで、彼は本当に食いしん坊だ」「旅行に行くと、名物料理を全部食べたがる食いしん坊な友人がいる」「食いしん坊の私は、ついデザートを頼みすぎてしまう」などがあります。

二つ目の「大食い」を使った分かりやすい例としては、「彼は見た目に反してかなりの大食いだ」「大食い大会に出場して優勝するほど食べるのが得意だ」「あの人は普段から大食いで、ラーメンを3杯もぺろりと平らげる」などがあります。

「食いしん坊」と「大食い」はどちらもよく食べる人のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「食いしん坊」は、食べることが好きで食への関心が強い人というニュアンスで、量よりも食べること自体が好きという性質を表す言葉です。

例えば「食いしん坊の彼は、珍しいスイーツを見つけると必ず試したくなる」のように、食べ物への興味や好奇心を示す場面で使われます。

一方、「大食い」は、一度にたくさんの量を食べられる人というニュアンスで、食べる量の多さを表す言葉です。

例えば「彼女は小柄なのに大食いで、いつもみんなを驚かせる」のように、実際に食べる量が人より多いという点を強調します。

つまり、食べることが好きな人を表すのが「食いしん坊」、食べる量が多い人を表すのが「大食い」と覚えておきましょう。

「食いしん坊」を英語にすると「food lover」「glutton」などとなり、例えば「彼は本当に食いしん坊だ」を英語にすると「He’s such a food lover」となります。

一方、「大食い」を英語にすると「big eater」「hearty eater」などとなり、例えば「彼は見た目に反してかなりの大食いだ」を英語にすると「He’s quite a big eater despite his appearance」となります。

「食いしん坊」の意味

「食いしん坊」とは、食い意地が張ってむやみと食べたがることを意味しています。

「食いしん坊の彼」「食いしん坊な子ども」「食いしん坊の犬」などが、「食いしん坊」を使った一般的な言い回しになります。

「食いしん坊」を使った分かりやすい例としては「私は昔から食いしん坊で、つい食べすぎてしまいます」「食いしん坊の弟は、お菓子があれば止まらない」「食いしん坊な彼女と一緒にいると食べ歩きが楽しい」「食いしん坊の猫が台所に入り込んでしまった」などがあります。

「食いしん坊」とは、食べることが好きな人、または食べ物に強い関心を持つ人を意味する名詞です。単に「よく食べる人」というよりも、「食べることを楽しむ人」「食べることに積極的な人」といったニュアンスで使われることが多い言葉になります。

「食いしん坊」は、必ずしも否定的な意味ではなく、むしろ「食べることを楽しめる」「美味しいものが好き」というプラスのイメージで使われます。ただし、文脈によっては「食べすぎる」「我慢できない」という軽いからかいを含む場合もあるので注意が必要です。

「食いしん坊」という言葉は、食事への旺盛な関心や、食に対する純粋な喜びを表す言葉です。人柄を表す形容としてもよく使われ、親しみや愛嬌のこもった表現と覚えておきましょう。

「食いしん坊」の類語・類義語としては、食べることが好きな人を意味する「食欲旺盛な人」、食事に強い興味を持つことを表す「グルメ」、また食べすぎを指す少しくだけた言い方の「食べすぎさん」などがあります。

「大食い」の意味

「大食い」とは、たくさん食べることを意味しています。

「大食いの選手」「大食い大会」「大食いの彼女」などが、「大食い」を使った一般的な言い回しになります。

「大食い」を使った分かりやすい例としては、「彼は驚くほどの大食いで見ているこちらが圧倒されます」「テレビの大食い大会を見て自分も挑戦してみたいと思いました」「大食いの友人と一緒に食事をすると楽しい」「大食いチャレンジに挑戦したが途中でギブアップした」などがあります。

「大食い」とは、一般的な人よりも多くの量を食べること、またはそうした人を意味する名詞です。単に「食べることが好き」というよりも、「食べる量が多い」「食べても食べてもまだ食べられる」ことを指す言葉として使われます。

「大食い」は、食事の量に焦点を当てた言葉で、必ずしも「食いしん坊」と同義ではありません。「食いしん坊」が食べることが好きな人を表すのに対し、「大食い」は実際に多くの量を食べる人を指します。

また、「大食い」はテレビ番組や大会などの名称にも使われることが多く、単なる日常的な性質というよりも、一種の特技・能力として捉えられる場合もあります。

のため、「彼女は大食いだけど細い」「大食い選手がギネス記録を更新した」など、驚きや称賛を込めて使われることもあると覚えておきましょう。

「大食い」の類語・類義語としては、食べる量が多い人を意味する「健啖家」、たくさん食べる人を意味する「食べ盛り」などがあります。

「食いしん坊」の例文

1.私はかなりの食いしん坊で、どんなにお腹がいっぱいでもデザートだけは別腹なのです。
2.食いしん坊な弟は、家族の分まで食べてしまうので、毎食お皿を分けて置いています。
3.彼女は食いしん坊ですが、食べる姿が楽しそうなので、見ているこちらも幸せになります。
4.食いしん坊な友人と行く旅行では、観光よりも食事の計画を立てるのが何よりの楽しみです。
5.私の祖母は年を取っても食いしん坊で、美味しいものを食べることが元気の秘訣なのだそうです。

この言葉がよく使われる場面としては、食い意地が張ってむやみと食べたがることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「食いしん坊」は食べることが好きな人を表す時に使う言葉です。

「大食い」の例文

1.私の同僚はとても大食いで、昼食に定食を2人前ぺろりと食べてしまう姿にいつも驚かされます。
2.大食いの彼女は、食べることが本当に好きで、見ているこちらまで楽しい気持ちになります。
3.大食い大会に挑戦しましたが、途中でお腹が限界になり、完食はできませんでした。
4.私の父は昔から大食いで、家族全員の分を食べてしまうことがあるほどです。
5.大食いの友人と食事に行くと、いつの間にか私の分まで食べられてしまうことがよくあります。

この言葉がよく使われる場面としては、たくさん食べることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「大食い」は食べる量が多い人を表す時に使う言葉です。

「食いしん坊」と「大食い」はどちらもよく食べる人のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、食べることが好きな人を表すのが「食いしん坊」、食べる量が多い人を表すのが「大食い」と覚えておきましょう。

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