【寄付】と【カンパ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「寄付」(読み方:きふ)と「カンパ」(読み方:かんぱ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「寄付」と「カンパ」という言葉は、どちらもお金や物品を無償で提供することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「寄付」と「カンパ」の違い

「寄付」と「カンパ」の違いを分かりやすく言うと、「寄付」はフォーマルな表現、「カンパ」はカジュアルな表現という違いです。

一つ目の「寄付」を使った分かりやすい例としては、「地震の被災地に寄付をしました」「彼は動物保護団体に毎月寄付を続けています」「寄付したお金がどのように使われるのかを確認したい」などがあります。

二つ目の「カンパ」を使った分かりやすい例としては、「文化祭の費用を集めるためにみんなでカンパを募った」「仲間の入院費を助けるために少しずつカンパした」「デモ活動の交通費をカンパでまかなった」などがあります。

「寄付」と「カンパ」はどちらもお金や物品を無償で提供することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「寄付」は「地震の被災地に寄付をしました」のように、社会的・公的な目的のために自発的にお金や物を提供する行為に対して使う言葉になります。慈善活動や福祉事業、災害支援など、広く社会全体に貢献するというニュアンスを含んでいます。

一方、「カンパ」は「文化祭の費用を集めるためにみんなでカンパを募った」のように、仲間内や特定の集団の中で、ある目的を果たすために費用を出し合う行為に対して使う言葉です。日常的でくだけた印象があり、規模も比較的小さい場合が多いです。

つまり、フォーマルな表現なのが「寄付」、カジュアルな表現なのが「カンパ」と覚えておきましょう。

「寄付」を英語にすると「donation」や「charitable contribution」となり、例えば「地震の被災地に寄付をしました」を英語にすると「I made a donation to the earthquake victims」となります。

一方、「カンパ」を英語にすると「contribution」や「chip in」などとなり、例えば「文化祭の費用を集めるためにみんなでカンパを募った」を英語にすると「We collected contributions from everyone to cover the school festival expenses」となります。

「寄付」の意味

「寄付」とは、公共の事業や寺社などに金品を進んで出すことを意味しています。

「寄付」を使った一般的な言い回しとしては、「寄付を募る」「寄付を受ける」「寄付をする」「寄付金を集める」などがあります。

「寄付」を使った分かりやすい例としては、「地震の被災地に寄付をしました」「彼は動物保護団体に毎月寄付を続けています」「寄付したお金がどのように使われるのかを確認したい」などがあります。

「寄付」は、社会的・公的な目的のために自発的に財産を提供することを意味する言葉です。見返りを求めずに支援を行う行為であり、慈善・福祉・教育・災害支援など、さまざまな分野で使われます。

「寄付」を使う上で注意しなければならないのは、基本的に社会的・公共的な目的に限定されるという点です。友人同士でお金を出し合うような場合は「寄付」ではなく「カンパ」と表現するのが自然です。

また、「寄付」はあくまで自発的な行為であり、義務的に支払うものとは区別されます。

「寄付」の類語・類義語としては、特定の目的のために資金を提供する「献金」、団体や個人に物品などを贈る「寄贈」、援助や支援の意味を持つ「助成」などがあります。

「カンパ」の意味

「カンパ」とは、大衆に呼びかけて行う資金募集のことを意味しています。

「カンパ」を使った一般的な言い回しとしては、「カンパを募る」「カンパを集める」「カンパする」「カンパ金を出す」などがあります。

「カンパ」を使った分かりやすい例としては、「文化祭の費用を集めるためにみんなでカンパを募った」「仲間の入院費を助けるためにカンパした」「ボランティア活動の交通費をカンパでまかなった」などがあります。

「カンパ」は、特定の目的や身近な活動を支えるために仲間同士で費用を出し合うという意味を持つ言葉です。寄付と異なり、公的・社会的な大きな目的というよりは、グループや組織などの限られた範囲での支援に使われるのが特徴です。

「カンパ」を使う上で注意しなければならないのは、フォーマルな場面ではあまり使われない口語的な言葉であるという点です。

そのため、新聞記事や公的文書などでは「寄付」や「募金」と表現されることが多く、「カンパ」は比較的くだけた日常会話や活動報告などで使われます。また、営利目的や見返りのある行為には使いません。

「カンパ」はロシア語のカンパニアを略した言葉から生まれたとされています。日本では特に労働運動や学生運動などで、活動資金を仲間内で集める行為を「カンパ」と呼んだのが始まりです。

そのため、「カンパ」には単なるお金の支援というよりも、同じ目的を共有する仲間の連帯や協力の意識が強く含まれていると覚えておきましょう。

「カンパ」の類語・類義語としては、広く一般から資金を募る「募金」、少額を持ち寄ることを意味する「出資」などがあります。

「寄付」の例文

1.私は毎年、児童養護施設の子どもたちを支援するために寄付を続けています。
2.寄付をしたお金が実際にどのように使われているのか、報告書で確認するようにしています。
3.災害時に寄付をすることは、自分にできる小さな助けだと考えています。
4.彼は退職記念として、長年勤めた会社名義で地域の図書館に寄付を行いました。
5.寄付という形で社会に恩返しをすることが、これからの人生の目標の一つです。

この言葉がよく使われる場面としては、公共の事業や寺社などに金品を進んで出すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「寄付」はフォーマルな場面で使う言葉です。

「カンパ」の例文

1.文化祭の準備費が足りなかったので、クラス全員で少しずつカンパを募ることにしました。
2.仲間が事故で入院したと聞き、みんなで相談してカンパを集めることにしました。
3.ボランティア活動の資金を確保するため、私たちは地域の人々にカンパをお願いしています。
4.サークルのOBたちが、後輩の活動を応援しようとカンパを集めてくれました。
5.デモ活動に参加する交通費をまかなうため、参加者全員がカンパを出し合いました。

この言葉がよく使われる場面としては、大衆に呼びかけて行う資金募集のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「カンパ」はカジュアルな場面で使う言葉です。

「寄付」と「カンパ」はどちらもお金や物品を無償で提供することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、フォーマルな表現なのが「寄付」、カジュアルな表現なのが「カンパ」と覚えておきましょう。

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