【みてくれ】と【見た目】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「みてくれ」と「見た目」(読み方:みため)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「みてくれ」と「見た目」という言葉は、どちらも外見に関することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「みてくれ」と「見た目」の違い

「みてくれ」と「見た目」の違いを分かりやすく言うと、「みてくれ」は外見を否定的または軽蔑的に言うときに使う、「見た目」は単に外観を述べたいときに使うという違いです。

一つ目の「みてくれ」を使った分かりやすい例としては、「彼はみてくれは強面だけど実は優しい人だ」「みてくれが立派でも中身が伴っていない人は信用されない」「みてくれを気にしすぎるより、誠実さを大切にしたい」などがあります。

二つ目の「見た目」を使った分かりやすい例としては、「この料理は見た目が華やかで食欲をそそる」「見た目よりも機能性を重視して選びました」「見た目は地味だけれど性能は抜群です」などがあります。

「みてくれ」と「見た目」はどちらも外見に関することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「みてくれ」は、人や物の外見的な印象を少し否定的または軽蔑的に言うときに使われます。

例えば、「みてくれはいいけど中身がない」「みてくれが派手すぎる」などのように、外見と中身のギャップや見た目だけを取り繕っている様子を表す際によく使用する言葉です。

一方、「見た目」は、物や人の外観・外形を客観的に述べる言葉です。「見た目がきれい」「見た目が若い」「見た目より軽い」など、良し悪しに関わらず単に外見的な特徴を表すときに使われます。

つまり、外見を否定的または軽蔑的に言うときは「みてくれ」、単に外観を述べたいときは「見た目」を使うと覚えておきましょう。

「みてくれ」を英語にすると「outward appearance」「looks」「outward show」などとなり、例えば「彼はみてくれは強面だけど実は優しい人だ」を英語にすると「He looks tough on the outside, but he’s actually a kind person」となります。

一方、「見た目」を英語にすると「appearance」「look」「outlook」などとなり、例えば「この料理は見た目が華やかで食欲をそそる」を英語にすると「This dish looks colorful and appetizing in appearance」となります。

「みてくれ」の意味

「みてくれ」とは、外見のことを意味しています。

「みてくれがいい」「みてくれが悪い」「みてくれだけ立派」「みてくれを気にする」などが、「みてくれ」を使った一般的な言い回しになります。

「みてくれ」を使った分かりやすい例としては、「みてくれは強そうだけど実は優しい」「この建物はみてくれほど中は広くない」「彼はみてくれを気にするタイプだ」「みてくれだけ立派で中身がない」「みてくれで判断すると失敗することが多い」などがあります。

「みてくれ」は、外から見た印象や外見の様子を意味する言葉です。いわゆる「見た目」「外見」と似ていますが、「みてくれ」はややくだけた口語的な言い方で、しばしば軽蔑・皮肉・否定的なニュアンスを含みます。

例えば「みてくれだけ立派」と言えば、「外見は立派だが中身が伴っていない」というように、外見と中身の落差を批判的に表す際によく使われます。

「みてくれ」は、動詞「見る」に補助動詞「くれる」がついた「みてくれる」という表現が変化して名詞化したものです。

もともとは「人がみてくれること」や「他人の目にどう映るか」という意味で使われており、そこから転じて、「人の目に映る外見」や「他人から見た印象」という意味で使われるようになりました。

つまり、「みてくれ」には、自分がどう見えるかを気にする意識や、他人の視線を意識した外観という含みがあります。

「みてくれ」は、基本的に中身より外見を重視するというニュアンスを伴うため、マイナスの印象で使われることが多い言葉です。

「みてくれだけ」「みてくれを気にする」「みてくれにこだわる」などの表現は、実質よりも外観を取り繕う姿勢への批判を込めて使われます。

ただし、必ずしも悪い意味だけでなく、「みてくれが良い」と言う場合は、単に「外見が整っている」「見た目がいい」という中立的・肯定的な意味でも使うことがあると覚えておきましょう。

「みてくれ」の類語・類義語としては、姿形や外観を意味する「外見」、人に見せるための体裁を意味する「見栄え」などがあります。

「見た目」の意味

「見た目」とは、他人の目にうつる様子のことを意味しています。

「見た目」を使った分かりやすい例としては、「見た目は怖そうだけど話すと優しい人です」「見た目よりも中身を重視したい」「この料理は見た目も味も素晴らしい」「彼は見た目が若くてとても実年齢には見えません」「見た目を整えることもビジネスでは大切です」などがあります。

「見た目がいい」「見た目が若い」「見た目で判断する」「見た目を気にする」などが、「見た目」を使った一般的な言い回しになります。

「見た目」は、目に見える外観や外から受ける印象を意味する言葉です。主に人や物の外見的な特徴を表す際に使われますが、「みてくれ」よりも中立的で丁寧な表現になります。

例えば「見た目がいい」は「外見が整っている」「印象が良い」という肯定的な意味で使われ、「見た目が悪い」は「外見の印象があまり良くない」というように、プラスにもマイナスにも使える柔軟な言葉です。

「見た目」は日常会話からビジネス、広告、ファッションなど、幅広い場面で使われる言葉であり、「みてくれ」や「外見」よりも柔らかく自然な印象を与えます。

「見た目」は、「みてくれ」のように否定的な意味を含むことは少なく、中立的・客観的な表現として使うことが多い言葉です。「見た目がいい」「見た目がきれい」「見た目が上品」といったように、印象を褒める文脈でよく使われます。

ただし、「見た目で判断する」「見た目にだまされる」などのように、外見だけを根拠に評価する危うさを指摘する場合にも使われるため、文脈によって肯定的にも否定的にもなると覚えておきましょう。

「見た目」の類語・類義語としては、外から見た感じや印象を意味する「外観」などがあります。

「みてくれ」の例文

1.彼はみてくれは怖そうに見えますが、実際はとても優しくて気配りのできる人なんです。
2.この店はみてくれは古びていますが、料理の味は一流レストランにも負けないほどです。
3.みてくれを気にするよりも、誠実さや人間性を大切にするほうが本当の魅力につながります。
4.あの車はみてくれが派手すぎるので好みではありませんが、性能はかなり優れているそうです。
5.彼女はみてくれよりも中身を重視するタイプで、人の性格をしっかり見て判断しています。

この言葉がよく使われる場面としては、外見のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「みてくれ」は外見を否定的または軽蔑的に言うときに使う言葉です。

「見た目」の例文

1.この料理は見た目がとても華やかで、思わず写真を撮りたくなるほど美しい仕上がりです。
2.彼は見た目よりもずっと繊細な性格で、周囲への気配りを欠かさない優しい人なんです。
3.このバッグは見た目より軽くて使いやすいので、長時間の外出でも疲れにくいです。
4.見た目だけで判断せず、実際に話してみると印象が大きく変わる人も多いものです。
5.この建物は見た目がシンプルですが、最新の耐震技術が使われていてとても安心できます。

この言葉がよく使われる場面としては、他人の目にうつる様子のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「見た目」は単に外観を述べたいときに使う言葉です。

「みてくれ」と「見た目」はどちらも外見に関することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、外見を否定的または軽蔑的に言うときは「みてくれ」、単に外観を述べたいときは「見た目」を使うと覚えておきましょう。

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