【レフリー】と【アンパイア】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「レフリー」と「アンパイア」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「レフリー」と「アンパイア」という言葉は、「審判員」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




レフリーとアンパイアの違い

レフリーとアンパイアの違いを分かりやすく言うと、レフリーは調停者を表現する時に使い、アンパイアは判定員を表現する時に使うという違いです。

一つ目のレフリーを使った分かりやすい例としては、「レフリーストップが早かったのではないかと観客は言っていた」「サッカーのレフリーは選手と同じくらい体力を消耗するとされている」「レフリーは一番近くで選手を見ている人物だ」などがあります。

二つ目のアンパイアを使った分かりやすい例としては、「アンパイアの判定をロボットが代わりにする時代も来るのだろうか」「アンパイアは声とジェスチャーで判定内容を伝える」「アンパイアのハンドサインを学ぶことにした」などがあります。

レフリーとアンパイアはどちらも、審判員を表す言葉ですが、役割が若干異なります。

レフリーは、審判員または主審を表します。レフリーとアンパイアがどちらも存在するアメリカンフットボールでは、レフリーが主審、アンパイアが副審とされており、調停者として試合進行を行う役割を担うことが多いポジションです。

一方のアンパイアも、競技の審判員を表します。テニスにもレフリーとアンパイアがどちらも存在しますが、「ラインアンパイア」などのようにラインのインアウトの判定を行うなど、判定員として試合進行を支える役割を担うことが多いポジションです。

つまり、レフリーは調停者として試合進行を行う役割を担い、アンパイアは判定員として試合進行を支える役割を担うという違いがあります。

また、レフリーは立ち位置が固定されず動き回る審判員を指し、所定の位置に固定される審判員をアンパイアと呼び区別されることもあります。

レフリーを英語にすると「referee」となり、例えば上記の「レフリーストップ」を英語にすると「the referee stopped」「referee stop」となります。

一方、アンパイアを英語にすると「umpire」となり、例えば上記の「アンパイアの判定」を英語にすると「the umpire’s decision」となります。

レフリーの意味

レフリーとは、審判員または主審を意味しています。

レフリーを使った分かりやすい例としては、「レフリーストップを出されるほどの試合は見ていてドキドキする」「サッカーはレフリーがフィールド内に入るようになった」「アメリカンフットボールのレフリーは白い帽子をかぶっているそうだ」などがあります。

その他にも、「レフリーの判定に対して物申したいこともあったがぐっとこらえた」「プロレスのレフリーはなくてはならない存在と言える」「野球にはレフリーがおらずアンパイアと呼ばれる審判がいる」などがあります。

レフリーは英語で「referee」と表記され、「審判員」「仲裁人」「調停者」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、「レフェリー」と表記されることもあります。

ゴルフやバレーボール、ラグビー、レスリング、ボクシングはレフェリーが存在する競技として有名です。また、テニスやアメリカンフットボールのようにアンパイアと同時に採用される場合には、主審として最終的な権限を持つ審判としての役割を持ちます。

上記例文の「レフリーストップ」とは、選手の負傷などで試合続行は不可能と判断し、試合を注視させることを意味する言葉で、ボクシングにおいて用いられる表現です。レフリーではなく、医師が止めた場合は「ドクターストップ」と呼ばれます。

レフリーの対義語・反対語としては、競技会や試合などに選ばれて出場する人を意味する「選手」があります。

レフリーの類語・類義語としては、相撲において勝負の判定をする人や役割を意味する「行司」などがあります。

アンパイアの意味

アンパイアとは、競技の審判員を意味しています。

アンパイアを使った分かりやすい例としては、「野球では昔から審判のことをアンパイアと呼んでいたそうだ」「アンパイアに必要な用品もスポーツショップで購入することができる」「アンパイアが身に着けるプロテクターは重そうだ」などがあります。

その他にも、「チーフアンパイアと呼ばれる人は主審である」「レフリーが存在する場合、アンパイアは副審として立ち回る」「バスケットボールではアンパイアがファウルなどの判断を行う」などがあります。

アンパイアは英語で「umpire」と表記され、「審判員」「審判をする」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、「アンパイヤ」と表記されることもあります。

野球や卓球、バドミントンはアンパイアが存在する競技として有名です。また、テニスやアメリカンフットボールのようにアンパイアと同時に採用される場合には、主審として最終的な権限を持つ審判としての役割を持ちます。

特に、固定された位置で判定を行う競技における審判員を表す言葉として使われることが多いですが、バレーボールにおいては競技によって動きが固定されている審判をアンパイアと呼ぶことはないため注意が必要です。

アンパイアの対義語・反対語としては、競技に参加する人を意味する「プレイヤー」があります。

アンパイアの類語・類義語としては、勝敗の判定などを行う審判員を意味する「ジャッジ」、評価や査定を意味する「アセスメント」などがあります。

レフリーの例文

1.プロフェッショナルレフリーはサッカーやバスケットボールにおけるプロの審判員である。
2.おすすめのレフリーウォッチを調べていたが、店員に聞く方が早かった。
3.今回の試合は、レフリーの判定に対して怒りや不満の声が多く上がっていた。
4.プロレスにおけるレフリーは選手と同じくらい有名な人も多いように思う。
5.レフリーストップのタイミングは早くても賛否の声が上がり、遅くても選手を危険にさらすことになる。

この言葉がよく使われる場面としては、審判員または主審を意味する時などが挙げられます。

どの例文のレフリーも、調停者として試合進行を行う役割を担うため、アンパイアに置き換えて使うことはできません。

アンパイアの例文

1.バスケットボールではレフリーの他に、ファーストアンパイアとセカンドアンパイアが審判を行うそうだ。
2.アンパイアは防具を着けているので、試合中もどこにいるのか分かりやすい。
3.審判員のための学校としてアンパイアスクールというものが存在するらしく、通ってみようか悩んでいる。
4.アンパイアの判定は絶対と言われており、疑惑の判定を下そうものなら物議をかもすことになる。
5.アンパイアが理不尽な誤審を行ったことがニュースになっていた。

この言葉がよく使われる場面としては、競技の審判員を意味する時などが挙げられます。

どの例文のアンパイアも、判定員として試合進行を支える役割を担うため、レフリーに置き換えて使うことはできません。

レフリーとアンパイアは、どちらも「審判員」を表します。どちらを使うか迷った場合は、調停者を表す場合は「レフリー」を、判定員を表す場合は「アンパイア」を使うと覚えておけば間違いありません。

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