【世帯】と【所帯】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「世帯」(読み方:せたい)と「所帯」(読み方:しょたい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「世帯」と「所帯」という言葉は、どちらも「住居と生計をともにする生活集団」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




世帯と所帯の違い

世帯と所帯の違いを分かりやすく言うと、世帯とは公的なニュアンスがある表現、所帯とは私的なニュアンスがある表現という違いです。

一つ目の世帯を使った分かりやすい例としては、「世帯主との続柄を記入してください」「世帯年収の平均金額を調べています」「世帯分離の手続き方法を教えてください」「子育て世帯に2万円を支給します」などがあります。

二つ目の所帯を使った分かりやすい例としては、「とうとう息子が所帯を持つことになった」「彼は所帯持ちになってから付き合いが悪くなった」「あの人はなんだか所帯じみている」「大所帯の組織よりも小さな会社で頑張りたいです」などがあります。

世帯と所帯という言葉は、どちらも住居と生計をともにする人々からなる集団や生活単位を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

世帯とは、日常の住居と生計をともにする生活集団を意味します。公的なニュアンスの強い言葉であり、国勢調査や住民基本台帳などで用いられています。「世帯主」とは世帯の中心となる者のことであり、「所帯主」とも言いますが、公的文書では「世帯主」と記載されることがほとんどです。

所帯とは、住居および生計を同じくしている者の集団を意味し、より口語的でプライベートなニュアンスのある言葉です。「所帯じみる」とは、生活の苦労や日常的なやりくりの雰囲気が、表情や身なり強くにじみ出ている様子のことで、「世帯じみる」とは言いません。

つまり、世帯とは公的なニュアンスがある改まった表現であり、所帯とは私的なニュアンスがある生活感のある表現です。二つの言葉は同じものを指しますが、ニュアンスは異なるので区別して使うようにしましょう。

世帯も所帯も英語にすると「household」「home」「family」となり、例えば上記の「世帯主」を英語にすると「the number of households」となります。

世帯の意味

世帯とは、住居および生計を同じくする者の集まり、所帯を意味しています。

その他にも、「一戸を構えて独立の生計を立てること、また、その生計」「生活に必要な家屋と家具、財産」の意味も持っています。

「役場に世帯主変更届を提出する」「別居状態の夫と世帯分離は可能でしょうか」「世帯年収1000万の生活レベルを知りたい」などの文中で使われている世帯は、「住居および生計を同じくする者の集まり」の意味で使われています。

一方、「世帯を持つことで一人前になれる」「世帯道具を一式揃える」などの文中で使われている世帯は「一戸を構えて独立の生計を立てること」の意味で、「最低限の世帯で生活をスタートしました」の文中で使われている世帯は「生活に必要な家屋と家具、財産」の意味で使われています。

世帯の読み方は「せたい」です。誤って「よたい」「せいたい」などと読まないようにしましょう。

世帯とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。世帯の「世」は家督を継いでから子に引き継がれるまでの期間を表し、「帯」は傍らに伴うことを表します。

世帯を用いた日本語には「世帯分離」があります。世帯分離とは、住民票に登録されている一つの世帯を、二つ以上の世帯に分けることを意味します。主に介護が必要な高齢者の所得を低く見せることで、介護保険の自己負担上限額や高額介護サービス費の負担を減らす目的で行われます。

世帯の類語・類義語としては、血縁の近いものが生活を共にする小集団を意味する「家」、近親者によって構成される人間の最小の居住集団を意味する「家族」、一身に属する財産や暮らし向きを意味する「身代」などがあります。

所帯の意味

所帯とは、一家を構えて独立した生計を営むこと、また、そのくらし向きを意味しています。

その他にも、「住居や生計を同じくする人たちの集合体」「所持している財産・領土や、就いている官職など」の意味も持っています。

「所帯じみた服装はやめようと思います」「長引く物価高で所帯が厳しい」「共働きをしてから所帯が楽になってきました」などの文中で使われている所帯は、「一家を構えて独立した生計を営むこと、そのくらし向き」の意味で使われています。

一方、「女所帯なので防犯には気を付けています」「所帯主はどなたですか」などの文中で使われている所帯は「住居や生計を同じくする人たちの集合体」の意味で、「生きているうちに所帯を整理する」の文中で使われている所帯は「所持している財産、就いている官職など」の意味で使われています。

所帯の読み方は「しょたい」です。同じ読み方をする熟語に「書体」がありますが、意味が異なるので書き間違いに注意しましょう。

所帯とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を捉える必要があります。所帯の「所」は人や物が存在する場所を表し、「帯」は近くに伴うさまを表す漢字です。

所帯を用いた日本語には「大所帯」(読み方:おおじょたい)があります。大所帯とは、一家を構成する家族や使用人の人数が多いことを意味します。また、ある集団の構成員が多いこと、非常な財産家も表します。

所帯の類語・類義語としては、親子などの関係にある者が生活をともにする小さな集団を意味する「家庭」、一つの家族や家族全体を意味する「一家」、自分の家庭や自分の持ち家を意味する「マイホーム」などがあります。

世帯の例文

1.子ども達が結婚して家を出たので、夫婦だけの世帯になりました。
2.同居している親と世帯分離をするメリットとデメリットを調べています。
3.世帯分離をすると、生計が別とみなされ別居と同様に扱われます。
4.大学進学に伴い一人暮らしを始めた娘は、単身世帯の世帯主になりました。
5.住民税非課税世帯の適用になるかどうかは、前年の所得をもとに判断されます。

この言葉がよく使われる場面としては、住居および生計を同じくしている者の集団、一戸を構えて独立の生計を営むこと、資産や家財を表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「住民税非課税世帯」とは、住民税が課税されている人が一人もいない世帯を意味します。住民税が非課税になるかどうかは、前年度の所得などにより決定されます。

所帯の例文

1.お隣さんは子どもが多い大所帯なので、いつも賑やかな声が聞こえてきます。
2.所帯持ちになった息子は忙しいらしく、電話をかけてもほぼ留守番設定で繋がりません。
3.結婚生活に伴う所帯道具は、必要なものを二人で相談して揃えることにしました。
4.若くても所帯じみた格好をしていると、年齢よりも老けて見られるものです。
5.私たちの楽団は所帯が大きいので、練習場所の確保に苦慮しています。

この言葉がよく使われる場面としては、住居および生計を同じくしている者の集団、一家を構えて独立した生計を営むこと、所持している物や就いている地位を表現したい時などが挙げられます。

例文3の「所帯道具」とは、一家を構えて暮らすのに必要な道具を意味し、タンスや台所用具など家庭生活に不可欠な道具を指します。「世帯道具」とも言います。

世帯と所帯という言葉は、どちらも「住居と生計をともにする生活集団」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、公的なニュアンスで表現したい時は「世帯」を、私的なニュアンスで表現したい時は「所帯」を使うようにしましょう。

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